スプレッドシートのN関数とは
N関数は引数として提供された値を数値として返すGoogleスプレッドシートの情報関数です。この関数は基本構文N(値)で記述し、引数に指定した値を数値形式に変換する機能を持ちます。
N関数は主に他のスプレッドシートソフトウェアとの互換性維持を目的として提供されています。Googleスプレッドシートは自動的にほとんどの形式を適切に変換するため、実際の利用場面では必要性が低い関数とされています。
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N関数の数値変換ルール
N関数はTRUE値を受け取った場合に数値1を返し、FALSE値の場合は0を返す変換処理を実行します。論理値に対するこの変換ルールは、条件判定の結果を数値として扱いたい場合に活用できる仕様です。
N(TRUE) // 結果: 1
N(FALSE) // 結果: 0
N(A2) // セルA2の値を数値として返す日付や時刻データに対してN関数を適用すると、1899年12月30日を基準とした通し番号形式のシリアル値に変換されます。負の値は基準日より前の日付を表し、小数部分は深夜0時からの経過時間を示す仕様となっています。
N関数の書式設定と互換性
N関数を数値データを含むセルに適用すると、元のセルが持っていた通貨表示や科学的記数法などの書式設定情報が失われます。戻り値に特定の書式を適用したい場合は、N関数を記述したセル自体に直接書式を設定する必要があります。
N(4) // 結果: 4（数値として返される）
N("4") // 結果: 0（文字列は0として変換）
N(B1) // セルB1の数値を書式なしで返すこの関数は他のスプレッドシートパッケージで使用された数式との互換性を保つために主に提供される機能です。Googleスプレッドシートの自動変換機能により、多くの場合でN関数を明示的に使用しなくても適切な数値変換が行われるためです。
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