スプレッドシートのISERR関数とは
ISERR関数は、Googleスプレッドシートにおいて指定した値が「#N/A」以外のエラーであるかどうかを判定する情報関数です。この関数は「#DIV/0!」「#NAME?」「#NULL!」「#NUM!」「#VALUE!」「#REF!」といった基本的なエラーの検出に特化しています。
ISERR関数は、データ処理において「#N/A」エラーを意図的に使用している場合に、その他の予期しないエラーのみを検出したい状況で威力を発揮します。関数の戻り値は論理値のTRUEまたはFALSEとなり、条件分岐処理で頻繁に活用されています。
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ISERR関数の基本的な書式と引数
ISERR関数の基本書式は「ISERR(値)」というシンプルな構造になっており、引数には検証したいセルの参照値や数式を指定できます。引数「値」には、セル参照(A1など)、数値、テキスト、数式の結果など、あらゆるデータ型を設定することが可能です。
=ISERR(A2)
=ISERR(B5/C5)
=ISERR(VLOOKUP(D3,F:G,2,FALSE))
上記のサンプルコードでは、セル参照による単純なエラーチェック、除算計算のエラー検証、VLOOKUP関数の結果検証という異なる用途での使用方法を示しています。各パターンにおいてISERR関数は、「#N/A」以外のエラーが発生した場合にのみTRUEを返すという動作を実行します。
IF関数との組み合わせによる実践的活用
ISERR関数は単独で使用されることは少なく、多くの場合IF関数と組み合わせて条件分岐処理の一部として実装されています。この組み合わせにより、エラーが発生した際に代替値を表示したり、特定の処理を実行したりするフローを構築できます。
=IF(ISERR(A1/B1),"計算エラー",A1/B1)
=IF(ISERR(MATCH(C2,E:E,0)),"見つかりません",INDEX(F:F,MATCH(C2,E:E,0)))
実際のビジネスシーンでは、売上データの集計や在庫管理システムにおいて、予期しないエラーのみを捕捉したい場合にISERR関数が重宝されます。特に「#N/A」エラーを正常な処理結果として扱うシステムでは、ISERROR関数ではなくISERR関数を選択することが重要な設計判断となります。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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