スプレッドシートのOR関数とは
OR関数は論理関数の一種で、複数の論理式のうち少なくとも1つがTRUEの場合にTRUEを返し、全ての引数がFALSEの場合のみFALSEを返します。この関数は条件判定において複数の条件のいずれかが満たされれば真となる論理演算を実行するため、データ分析や条件分岐処理で頻繁に活用されています。
OR関数の基本構文はOR(論理式1, 論理式2, ...)
の形式で記述し、引数には論理値や論理値として評価できる式を指定できます。数値においては0がFALSE、0以外の全ての数値(負の数も含む)がTRUEとして扱われるため、数値による条件判定も可能です。
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OR関数の基本的な構文と引数
OR関数の第一引数である論理式1は必須パラメータで、TRUE又はFALSEを表す論理値、もしくは論理値に変換可能な式やセル参照を指定します。第二引数以降は任意のパラメータとして追加の論理式を指定でき、複数条件の論理和演算を実行できます。
=OR(A2="foo", A3="bar")
=OR(TRUE, FALSE, TRUE)
=OR(A1:A10, B1:B10)
上記のサンプルコードでは、セル値の文字列比較、直接的な論理値の指定、セル範囲の指定という3つの異なる引数パターンを示しています。範囲指定の場合は指定された範囲内のいずれかのセルにTRUE相当の値があればTRUEが返されるため、大量データの一括判定に活用できます。
引数の評価順序は左から右へ順次実行され、TRUE条件が見つかった時点で即座にTRUEを返すショートサーキット評価が適用されます。この特性により大量データ処理時のパフォーマンス向上が期待でき、計算負荷の軽減に寄与します。
OR関数における数値の論理判定
OR関数では数値0が論理的にFALSEとして扱われ、0以外の全ての数値(負の数値を含む)が論理的にTRUEとして評価されます。この数値論理変換により、数値データの存在判定や非ゼロ条件の確認を簡潔に記述できます。
=OR(0, 1, 2, 3)
=OR(-5, 0, 10)
=OR(B1>100, C1<0, D1<>0)
最初の例では1、2、3がTRUEとして評価されるため結果はTRUEとなり、2番目の例では-5と10がTRUEのため同様にTRUEが返されます。3番目の例では数値比較演算子を使用した複合条件を示しており、いずれかの比較条件が成立すればTRUEとなります。
空白セルは数値0として扱われるためFALSE判定となりますが、文字列や日付データは論理値への変換処理が実行されます。エラー値が含まれる場合はOR関数自体がエラーを返すため、事前にISERROR関数との組み合わせによるエラーハンドリングが推奨されます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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