株式会社GembaShiftは、2026年6月10日、製造や物流、設備保全の現場向けに作業標準書をAIで図解付きマニュアルへ変換するクラウドサービス「Gemba Book(ゲンバブック)」の提供を開始しました。
Gemba Bookの開発背景と製造・物流現場が抱えるマニュアル課題
製造業の現場では、作業手順の標準化が安全や品質、教育の基盤となっています。しかし実態として、「手順書が紙やWordで増え続けるが現場で読まれない」「写真を貼っただけでは、作業の動きや注意点が伝わらない」「工程変更のたびに改訂・版管理が追いつかない」といった課題が長年指摘されてきました。
製造業・物流業では外国人作業者の受け入れが急速に進んでおり、日本語マニュアルの多言語化負担も無視できない水準になっています。新人教育やOJTが特定の担当者に依存し、教育工数や品質のばらつきが安全リスクにつながるケースも少なくありません。
株式会社GembaShiftは、AIを単なる業務効率化ツールではなく、現場で使われ続ける業務インフラとして設計することを重視しています。「Gemba Book(ゲンバブック)」は、「読まれる」「配れる」「改訂できる」「監査に出せる」作業標準書を現場の運用に乗せるために開発されました。
Gemba Bookの主な特徴
Gemba Bookの主な特徴は次の5点です。
- 既存資料をアップロードするだけでAIが手順書の下書きを作成
- 1手順1ページの図解付きマニュアルをAIで生成支援
- 日本語・英語・ベトナム語・インドネシア語の4言語に対応
- 承認・版管理・監査ログに対応したワークフロー管理
- 印刷・掲示・タブレット閲覧など現場に合わせた出力形式に対応
PDFや写真、Wordやテキストなどの資料をアップロードすると、AIが内容を解釈し、作業内容・注意事項・危険ポイント・工具・保護具・NG行動・完了条件などを図解付きでまとめます。4言語への対応により、外国人作業者が配属初日から母国語に近い手順書を参照できる環境が整いました。
承認フローについては、下書きからレビュー、承認、公開、アーカイブの流れで一元管理できます。承認済みの版だけを正式なPDFとして配布できるため、「最新版がどれか分からない」「古い手順書が現場に残る」といった問題を防げる点も利点です。
誰がいつ承認・差戻しを行ったかの履歴を保持できるため、ISO監査や法定点検の証跡管理にも対応しています。こうした下書きから公開・アーカイブまでの承認フロー、版管理、監査ログ、印刷品質PDF出力を一つのワークフローとして支援する点が、Gemba Bookの特徴です。
モデルケースで見込まれる変化と料金プラン
Gemba Bookでは、要件・想定運用に基づくモデルケースとして、以下の変化を想定しています。
- 1案件あたりのマニュアル作成工数:3日 → 半日
- 多言語版整備のリードタイム:2週間 → 当日
- 工程変更時の改訂対応:数日 → 半日
- 新人作業員の独り立ち期間:4週間 → 2〜3週間
上記は、要件・想定運用に基づくモデルケースです。実際の効果は、対象業務や手順数、既存資料の状態・運用体制により異なります。
料金は現場規模・利用人数に応じた月額サブスクリプション型で提供する予定です。詳細な料金や契約期間、ボリュームディスカウントについては個別のお問い合わせにてご案内します。
30分の無料オンラインデモと1案件・最大50手順までの無料トライアルも用意されており、導入前の検証を低コストで行える仕組みです。
Gemba Bookの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社GembaShift |
| 所在地 | 群馬県高崎市上並榎町489-11 |
| 代表取締役 | 黛 政隆 |
| 設立 | 2026年1月21日 |
| 資本金 | 1,000,000円 |
| サービス名 | Gemba Book(ゲンバブック) |
| 提供形態 | クラウドサービス(月額サブスクリプション型) |
| 対応言語 | 日本語・英語・ベトナム語・インドネシア語(4言語) |
| 主な機能 | AIによる図解付き手順書生成 承認フロー・版管理・監査ログ 印刷品質PDF出力 |
| 想定業種 | 製造業・物流業・設備保全 |
| 事業内容 | AI活用コンサルティング、AIシステム開発、企業研修事業 |
trends編集部の一言
マニュアル作成工数が3日から半日に短縮されるという数字は、製造・物流に限らず幅広い業界でインパクトを持ちます。業界全体としては、既存資料をそのまま活用してマニュアル化できる設計の方向性は、コンテンツ資産の再利用という観点でマーケティング業界でも関心が高まっているテーマです。業種横断で注目される動向として位置づけられました。
外国人作業者の受け入れ拡大に伴う多言語対応コストは、製造・物流に限らず、広がりつつある課題です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、グローバル向けのコンテンツ整備が後回しになりがちな状況は共通しており、「翻訳発注から当日対応へ」という変化が想定できるサービス設計は、業界全体の多言語対応の課題感に呼応する動きとして注目されます。
「読まれる」「配れる」「改訂できる」「監査に出せる」という4つの要件を1つのワークフローに収める設計も特徴的です。承認済みの版だけを配布し、監査ログとして証跡を保持できる仕組みは、ISO対応を求められる現場で関心を集めそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「【マニュアル作成を3日→半日へ】製造・物流の作業標準書をAIで図解化、4言語対応「Gemba Book」提供開始 | 株式会社GembaShiftのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000182653.html, (参照 26-06-11).
