Cloudflare(クラウドフレア)はAnthropicと提携して「Cloudflare Environments for Claude Managed Agents」を発表しました。
Cloudflare Environments for Claude Managed Agentsによる大規模展開の仕組み
AIエージェントが実務で機能するためには、単に高精度なだけではなく、セキュリティと拡張性が確保されていることが求められます。「Cloudflare Environments for Claude Managed Agents」は、Workersベースのコントロールプレーンが各エージェントセッションのために安全なサンドボックスを立ち上げ、セキュリティおよびコンプライアンス対策がデフォルトで適用されます。
厳格な保護プロトコルを維持しつつ、単一のプロトタイプから数百万人のユーザー規模までAIプロジェクトを拡大できます。
Cloudflare, Inc.の共同創設者兼CEOであるマシュー・プリンス氏(Matthew Prince氏)は、今回の発表に際して次のように述べています。「AIエージェントの真の可能性は、現実世界と大規模かつ安全に相互作用できるようになったときに初めて発揮されるでしょう。CloudflareとAnthropicとのパートナーシップによって、開発者は、Cloudflareのグローバルネットワークの速度と規模のもとでコードを実行し、プライベートデータに安全にアクセスできるようになります。そして、企業・組織は世界で最も革新的なAIアプリケーションの開発に注力できるようになります」
本統合で開発者が実現できる主な機能は次の4点です。
- 多様なランタイムでグローバルに展開
- ゼロトラスト接続による機密データ保護
- ネイティブな可観測性によるエージェント動作の監査
- カスタマイズ可能なフレームワークによるエージェント機能の拡張
Cloudflare Workersでは、複雑なタスクに適したLinuxベースのフルマイクロVMと、ミリ秒単位の起動時間を提供する軽量なV8 Isolateベースのサンドボックスを選択できます。大規模な消費者向けインターネット企業でも、エージェントによるワークロードに対応できます。
ゼロトラスト接続の面では、高度な出口制御とCloudflare Meshによってエージェントを保護し、ポスト量子暗号に対応した暗号化で内部のプライベートサービスへの接続と機密データの保護を実現しました。
可観測性については、監査証跡やセッション記録を提供する組み込みツールがデフォルトで装備されており、エージェントの動作がコンプライアンスに準拠していることを保証します。エージェント機能の拡張については、Cloudflareの開発者プラットフォームでシンプルな関数を記述することによって、エージェントが安全で高性能な環境内でカスタムツールをその場で作成・実行できます。
Cloudflare Environments for Claude Managed Agentsの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 発表企業 | Cloudflare(クラウドフレア)/Cloudflare, Inc. |
| パートナー | Anthropic |
| サービス名 | Cloudflare Environments for Claude Managed Agents |
| カテゴリ | 自律型AIの基盤 |
| 発表日 | 2026年5月19日(太平洋標準時6:00本国発表) |
| 主な機能 | 安全なサンドボックス環境の提供 ポスト量子暗号対応のゼロトラスト接続 監査証跡・セッション記録の組み込みツール カスタムツールのその場での作成・実行 |
| 対応スケール | 単一プロトタイプから数百万人のユーザー規模まで |
| 実行環境 | CloudflareプラットフォームWorkers(LinuxベースフルマイクロVM/V8 Isolateベース) |
| 公式サイト | https://www.cloudflare.com/ja-jp/ |
trends編集部の一言
単一プロトタイプから数百万人のユーザー規模まで拡張できるという点は、AI導入フェーズの幅広さを具体的なスケールで示した発表です。業界全体としても、AIツールを試験的に使い始めてからスケールアウトする段階で「セキュリティをどう担保するか」という問いに直面する局面は広がっており、この課題はAI活用を進める組織に共通するテーマとなっています。
今回の統合で注目したいのは、セキュリティやコンプライアンス対策がデフォルトで適用される設計です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、顧客データを扱うキャンペーン自動化やパーソナライゼーション領域でAIエージェントを活用する際に、セキュリティ設定を後付けで構築しなくてよい点は、実務上の大きな負担軽減になるのではないでしょうか。
Cloudflare, Inc.は、日々何十億もの脅威をオンラインでブロックし、何百万もの組織から信頼されているネットワーク事業者です。そうした実績を持つ既存プレイヤーがAIエージェント領域に本格参入する流れは、AIインフラ市場全体として加速しており、今回のAnthropicとの提携はその競争における重要な布石として注目しておく価値があるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「Cloudflare、「Cloudflare Environments for Claude Managed Agents」を発表 | クラウドフレアジャパン株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000061678.html, (参照 26-05-23).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
【Git】remote設定を変更する方法
【VBA】コメントアウトを設定する方法
マークダウンで改行する方法
【CSS】notで複数の件を除外する方法
x86とx64の違いを分かりやすく解説
GitLabとGitHubの違いを解説
パソコンのメモリの目安を用途別に選ぶ方法
Linuxで環境変数を確認する方法
CapsLockキーを解除する方法
UbuntuのIPアドレスを確認する方法
ITやプログラミングに関するニュース
AITORAがAI検索での競合比較を可視化、対策レポートをモニター価格月額10万円〜で提供
株式会社MIXIが「Romi(Lacatanモデル)」の選べる声を全4種類に拡大、キャラ変との組み合わせが広がる
藤枝市役所が国産LLM「Sarashina」活用の窓口AI実証事業で総務省採択、ソフトバンクと協定締結
Hanji株式会社がAIチューター「Knock」に赤入れ添削機能を追加、数十秒〜1分程度で大学入試レベルまで対応
KozotaiがAIネイティブ会計ソフト「KOZOTAI」を正式リリース、自然言語入力だけで仕訳から決算書まで一貫処理
NTT西日本株式会社が大阪・福岡に次世代AI対応型データセンターを新設、西日本のAIインフラ強化へ
パテント・インテグレーション株式会社が「サマリア」の弁理士法対応を強化、利用規約改訂と注意喚起機能を追加
アステリアキャンバスがAI業務プラットフォーム「Bakusoku.AI」を提供開始、最短3分で業務ソフトウェアを自動生成
合同会社DMM.comが「DMMキャラトーク」を提供開始、1,000以上のパターンのキャラクターと1対1でトーク
株式会社アスレバがゴリラセールスAI商談を正式リリース、顧客の検討熱度が高い瞬間にAIが商談化を自動化
