スプレッドシートの『ACCRINT関数』とは？意味をわかりやすく簡単に解説

公開：2025年10月6日更新：2025年10月6日

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スプレッドシートのACCRINT関数とは
ACCRINT関数の基本構文と引数
日数計算方法の種類と特徴

スプレッドシートのACCRINT関数とは

ACCRINT関数は定期的に利息が支払われる証券の未収利息額を計算するGoogleスプレッドシートの会計関数です。この関数は債券や証券の発行日から受渡日までの期間において、まだ支払われていない利息額を正確に算出できます。

英名では「Accrued Interest」と呼ばれており、証券投資において重要な財務指標の一つとして活用されています。投資家が債券を購入する際、前回の利払日から受渡日までの期間に応じた利息を売主に支払う必要があり、その計算にACCRINT関数が使用されるのです。

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ACCRINT関数の基本構文と引数

ACCRINT関数の基本構文は7つの引数から構成されており、発行日・初回利払日・受渡日・利率・償還額・頻度・日数計算方法を指定します。各引数は証券の特性や計算条件を正確に反映するため、適切な値を入力する必要があるのです。

ACCRINT(発行日, 初回利払日, 受渡日, 利率, 償還額, 頻度, [日数の計算方法])
ACCRINT(DATE(2010,1,1), DATE(2010,2,1), DATE(2012,12,31), 0.05, 100, 4)

頻度の引数では年間の利払い回数を1・2・4のいずれかで指定し、日数計算方法では0から4までの数値で異なる計算基準を選択できます。日数計算方法の引数は省略可能で、デフォルトでは0（US 30/360方式）が適用されることになります。

日数計算方法の種類と特徴

ACCRINT関数では5種類の日数計算方法が用意されており、それぞれ異なる金融市場の慣例に対応しています。0は米国証券業協会基準の30/360方式、1は実日数/実日数方式で米国国債に使用される最も正確な計算方法です。

// 各種日数計算方法の例
ACCRINT(DATE(2023,1,1), DATE(2023,2,1), DATE(2023,12,31), 0.04, 100, 2, 0) // US 30/360
ACCRINT(DATE(2023,1,1), DATE(2023,2,1), DATE(2023,12,31), 0.04, 100, 2, 1) // 実日数/実日数
ACCRINT(DATE(2023,1,1), DATE(2023,2,1), DATE(2023,12,31), 0.04, 100, 2, 4) // 欧州30/360

2は実日数/360方式、3は実日数/365方式、4は欧州30/360方式となっており、計算対象の証券が取引される市場や地域に応じて適切な方式を選択します。各方式により算出される未収利息額に差が生じるため、正確な金融計算のためには適切な日数計算方法の選択が不可欠です。

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