スプレッドシートのIRR関数とは
IRR関数は定期的なキャッシュフローを基に投資の内部利益率を計算する会計関数です。投資に対するリターンをパーセンテージで表示し、投資判断の重要な指標として活用されます。
この関数は最低1つの負のキャッシュフローと1つの正のキャッシュフローが必要で、収益率の算出が可能となります。キャッシュフロー配列に含まれる値は投資家の視点から見て収入なら正の値、支払いなら負の値として扱います。
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IRR関数の基本的な構文と引数
IRR関数の基本的な構文はIRR(cashflow_amounts, [rate_guess])
で表され、第1引数に必須のキャッシュフロー配列を指定します。第2引数の推定率は任意で、指定しない場合はデフォルトの0.1が適用され、内部利益率の初期推定値として使用されます。
=IRR(A2:A25)
=IRR({-4000,200,250,300,350},0.1)
キャッシュフロー配列には投資に関連する収入や支払いの金額を時系列順に配列またはセル範囲で指定する必要があります。配列内の各値は投資家の立場から見て、クーポンなどの収入は正の値、ローン返済などの支払いは負の値で表現します。
IRR関数の計算結果と関連する関数
IRR関数の計算結果を割引率としてNPV関数に適用すると、正味現在価値がゼロになるという特性があります。これは内部利益率の定義である「正味現在価値をゼロにする割引率」に基づいた設計となっています。
=NPV(IRR(A2:A10),A2:A10)
不規則な間隔のキャッシュフローを扱う場合はXIRR関数を使用し、修正内部利益率を求める場合はMIRR関数を選択します。これらの関数はそれぞれ異なる投資分析のシナリオに対応しており、適切な関数選択が正確な財務分析には不可欠です。
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