AnyMind Group株式会社は、AI開発支援サービス「AnyAI Studio」の提供を開始しました。
企業ごとの課題に応じたAIシステムの設計・開発から運用定着までを一気通貫で支援する体制です。グループ会社であるAnyReach株式会社が持つEC・ギフト領域の専門知見も活用し、購買体験やCRM、販促施策などの領域でのAI活用も強化します。
AnyAI StudioによるAI開発支援の詳細
多くの企業がAI活用に取り組み始めている一方で、AIツールの導入やPoC(概念実証)の実施にとどまり、実際の業務改善や事業成果につながらないケースも少なくありません。AIを企業活動に定着させるためには、業務プロセスやデータ構造への深い理解、既存システムとの連携、現場運用を見据えた設計が求められます。
同社は、アジアを中心とした15ヵ国・地域で、ソフトウェアとオペレーションを組み合わせたBPaaS(Business Process as a Service)モデルを展開してきました。こうした事業支援を通じて蓄積した業務プロセスの設計・運用、データ活用、システム連携に関する知見を活かし、「AnyAI Studio」の提供開始に至りました。
「AnyAI Studio」が提供する支援領域は、企業ごとの課題や活用目的に応じて以下の4つです。
- AI Transformation(生成AIアシスタント・RAG(検索拡張生成)構築)
- AnyLLMO(生成AI上での情報最適化)
- EC・物流DXソリューション
- AIエージェント構築
AI Transformationでは、企業独自の社内データや業務ナレッジを活用します。生成AIアシスタントや専用LLM、RAGシステムなどを設計・開発し、業務効率化と意思決定の高度化を支援する内容です。
AnyLLMOでは、ChatGPT、Gemini、Perplexityなどの生成AI・AI検索サービス上で企業やブランドが適切に認識・言及されるための情報設計を行います。コンテンツ最適化を通じた支援が特徴です。
EC・物流DXソリューションでは、受発注、在庫、物流、販売などの業務データを活用します。需要予測や在庫最適化、価格最適化、業務プロセス自動化などを支援します。
AIエージェント構築では、「AnyChat」「AnyManager」「AnyTag」「AnyX」などの自社プロダクトを通じて培ってきたSNSやコマース、マーケティング領域の知見を活用しているのが特徴です。
開発したAIシステムが現場で継続的に活用されるよう、導入・運用支援サービス「AnyAI Workflow」と連携します。業務フロー設計、利用ルールの整備、社内展開、効果検証、改善運用までを支援します。
こうした一連の取り組みにより、開発後の運用定着を推進するのではないでしょうか。
AnyMind GroupとAnyAI Studioの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | AnyMind Group株式会社 |
| 本社 | 東京都港区 |
| 代表者 | 代表取締役CEO 十河 宏輔氏 |
| サービス名 | AnyAI Studio |
| 支援領域 | AI Transformation・AnyLLMO・EC・物流DXソリューション・AIエージェント構築 |
| 連携サービス | AnyAI Workflow(導入・運用支援) |
| 設立 | 2016年(シンガポールで創業) |
| AnyReach株式会社設立 | 2021年 |
trends編集部の一言
AIツールの導入やPoC(概念実証)にとどまり、実際の業務改善につながらないケースが多いという指摘は、業界を問わず共通の課題です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、生成AIを試験的に導入したものの、定着しないという声は業界全体で広く語られてきたテーマだと捉えられます。
業務プロセスやデータ構造への理解を前提に設計するアプローチは、技術導入そのものより運用設計に重きを置く考え方です。業界全体としては、ツール導入の段階から運用定着の段階へと関心が移りつつある傾向が見られます。
事業支援で蓄積した知見をAI実装に転用する発想は、業種を横断した共通テーマとして注目されています。
AnyLLMOのような、生成AI検索上での情報最適化を支援する動きも重要なテーマです。従来のSEOに代わる新たな顧客接点づくりとして、マーケティング業界の動向としても今後さらに重要性が高まっていくと考えられます。
References
- ^ PR TIMES. 「AnyMind Group、事業支援で培った知見を活かしたAI開発支援サービス「AnyAI Studio」を提供開始 | AnyMind Group株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000660.000018392.html, (参照 26-07-01).
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