株式会社めぐるは2026年6月、対話アプリTelegram上で動作するAI秘書エージェント「TelegramSecretary for Claude」をオープンソースソフトウェア(OSS)として公開しました。
TelegramSecretary for Claudeは建設業の現場ニーズから誕生
株式会社めぐる(以下「めぐる組」)は、東京23区を中心に高収益賃貸住宅の企画や設計、施工を一貫して手がける企業です。建設業界が直面する深刻な担い手不足を背景に、マーケティング・事業管理・調達・人事・法務などを一人で兼任するプレイングマネージャ型の働き方は珍しくありません。
こうした環境では、「移動中でも、手が離せなくても、すぐに相談・指示ができる窓口」が求められていました。メールよりも低遅延で、かつ単なるメッセージ転送にとどまらず、内容を理解して一次対応を任せられる仕組みを、追加のインフラ投資なしで実現するために「TelegramSecretary for Claude」が開発されました。
TelegramSecretary for Claudeの3つのステップで完結する動作フロー
「TelegramSecretary for Claude」は、普段使いの対話アプリTelegramを窓口に、認可済みの相手からのメッセージにAI秘書が即応する対話チャネルです。動作は、3つのステップで完結します。以下の通りです。
- Telegramからテキスト・音声・写真・書類で気軽に依頼・相談
- Claudeが内容を理解し、情報収集・整理分析・実行提案まで対話で進める
- GitHub連携で関係者・依頼・対応知などを安全に蓄積し次の応答に活かす
特筆すべきは、外部に公開するサーバーを一切持たずにこれらを実現している点です。一般的な常駐ボットはWebhook受信用サーバーを立て続ける必要がありますが、本ツールはクラウド上のスケジュール実行基盤(Claude Code Routines)の上で、Telegramへ問い合わせに行く方式(long-polling)と締め切り駆動の再起動ループを組み合わせています。公開サーバーなしに"常駐並みの24時間即応"を成立させた構成です。
TelegramSecretary for Claudeの5つの主要機能
「TelegramSecretary for Claude」には、実務での使い勝手を重視した5つの特長があります。以下にまとめます。
- サーバーレス:公開エンドポイントを持たず攻撃対象領域がそもそも存在しない
- Claudeのサブスクだけで開始:別途のサーバー契約もAPIの従量課金も不要
- GitHub連携で長期記憶:実行環境が入れ替わっても記憶が引き継がれる
- カスタム能力を追加可能:データを足すだけで秘書の"できること"を拡張
- プロアクティブ運用:秘書側から能動的に連絡する双方向運用にも対応
業務ツールとしての作り込みについても紹介されています。音声メモや動画は、端末内処理で文字起こしを行い、WordやPowerPoint、Excelは要点抽出、PDFは画像化とテキスト抽出によって、情報活用の幅を広げています。
「タスクを登録しました」と返答したのに記録漏れといった不整合を構造的に防ぐ仕組み(Write-Ahead Log)も組み込まれており、約束した処理を取りこぼさない設計です。保守性の観点では、責務を4層に分離したクリーンアーキテクチャを採用し、全階層の自動テストを信頼性の証拠として公開しています。
TelegramSecretary for Claudeの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 開発元 | 株式会社めぐる(めぐる組) |
| サービス名 | TelegramSecretary for Claude |
| カテゴリ | AI秘書エージェント |
| 公開形態 | オープンソースソフトウェア(OSS) |
| 公開時期 | 2026年6月 |
| 動作プラットフォーム | Telegram / Claude Code Routines |
| 長期記憶 | GitHub連携 |
| アーキテクチャ | クリーンアーキテクチャ(4層分離) |
| 信頼性機能 | Write-Ahead Log |
| 公開リポジトリ | https://github.com/Bizuayeu/Plugins-Weave/tree/main/TelegramSecretary |
trends編集部の一言
「サーバーもAPI課金も不要、手元のClaudeサブスクだけで始められる」という設計は、インフラコストへの感度が高い中小事業者の間で関心を集める傾向にあります。マーケティングの現場でも、ツール導入の稟議よりも「まず試せる状態にする」ことへのハードルの高さが話題になることは多く、この"追加コストゼロで試せる"構成には業界を超えた共感があるのではないでしょうか。
OSSとして運用ノウハウごと公開するという判断も、注目しておく価値がありそうです。自社内での実運用実績を持ちながら、同様の課題を抱える中小事業者や開発者に「そのまま使える形」で開放するアプローチは、プロダクト公開の一つの手法として、マーケティング観点でも興味深い動きと言えそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「【めぐる組】Claudeのサブスクだけで始める「サーバーレスAI秘書」をオープンソース公開 | 株式会社めぐるのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000171839.html, (参照 26-06-05).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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