株式会社Lightblueは、生成AIエージェントサービス「Lightblue」をマイスターエンジニアリンググループへ導入したことを発表しました。
マイスターエンジニアリンググループが「Lightblue」導入に至った背景
マイスターエンジニアリンググループでは、DX推進の一環として、生成AIの活用を検討してきました。社内ではMicrosoft CopilotやChatGPTなど複数のAIツールの利用が進んでいましたが、同社の業務では図面や報告書など図表を含む複雑なドキュメントや個人スキル情報を含む各種人事情報を扱う場面が多くあります。高度な機密性から、一般的な生成AIサービスでは実務での活用が十分に進まないという課題がありました。
こうした背景から、同社では複数の生成AIツールを比較検討しながら、全社的なAI活用を支える基盤の導入を検討してきました。グループで20社を超える企業を抱える組織規模においても、現場主導での開発が可能な環境の整備も必須要件です。
Lightblue導入の決め手となった3つのポイント
同社では約20名規模でLightblueの試験導入を実施し、社内ドキュメント検索やAIアシスタント作成などの業務ユースケースを検証しました。現場担当者による実運用の可能性が確認できたことで、2026年4月より本格導入が決定しています。導入の決め手となったポイントは次の3点です。
- ノーコード環境による現場主導のAI活用推進
- 図表・イラスト入り資料へのRAG対応による高いドキュメント適合性
- 社員がコストを意識せず利用しやすい月額固定料金体系
ノーコード環境では、専門的な開発知識がなくても業務担当者が自らAIアシスタントを構築できます。情報システム部門に依存せず、現場主導で業務改善を進められる点が評価されています。
図表やイラストを含む資料に対してもRAGを活用できる点が、同社の業務特性と高い親和性を持つ要素として高く評価されました。月額固定料金モデルは、従量課金モデルで生じがちなコスト増への懸念を解消し、社員がコストを意識せず、積極的に利用できる環境を実現するプランです。
「Lightblue」の主な活用シーンと今後の展開
マイスターエンジニアリンググループでは、Lightblueを通じて業務効率化とナレッジ活用の高度化を推進していく方針です。グループ各社が長年にわたり蓄積してきた技術力を知見として体系化し、グループ内で横断的に活用・共有できる体制の整備を目指しています。主な活用シーンは以下の3つです。
- 技術資料・社内規定のRAG検索による迅速な情報アクセス
- 過去業務資料の横断検索による業務ノウハウの属人化解消
- 新人教育・社内研修への業務知識AIアシスタントの活用
初期導入の約200名規模から、活用状況を踏まえながら段階的にグループ全体へ拡大していく予定です。「事業部門・グループ会社への拡大」と「ユースケースの拡充」を通じて、全社的な生成AI活用の定着と高度化を進めていきます。
「Lightblue」および導入企業の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | Lightblue(生成AIエージェントサービス) |
| 主な機能 | 検索・要約・文字起こし・画像生成のワンストップ実行 ノーコードによる業務特化型チャットボット構築 |
| 料金モデル | 月額固定料金 |
| 提供企業 | 株式会社Lightblue |
| 設立(Lightblue) | 2018年1月 |
| 代表者(Lightblue) | 園田亜斗夢氏 |
| 所在地(Lightblue) | 東京都千代田区 |
| 顧問 | 鳥海不二夫氏(東京大学大学院工学系研究科教授) |
| 導入企業 | マイスターエンジニアリンググループ |
| 設立(導入企業) | 1974年 |
| 代表者(導入企業) | 平野大介氏 |
| 導入規模 | 約200名規模(2026年4月より本格運用開始・順次グループ全体へ展開予定) |
trends編集部の一言
グループで20社を超える企業を抱えながら、約20名規模の試験導入から約200名規模の本格運用へと段階的に移行した進め方は、大規模組織への生成AI展開のひとつの手本として注目される事例です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツールを全社に展開しようとする際にリテラシーの差が壁になる場面は多く、「まず小さく試して確認する」設計の重要性は業界全体で共通の課題として語られてきたテーマです。
マーケティング業界全体としても、生成AIの定着にはUI設計とオンボーディングへの投資が重要視される傾向があります。情報システム部門に依存しない現場主導のDX推進事例として、ノーコードでAIアシスタントを自ら構築できる設計は業界内でも注目されるアプローチです。月額固定料金モデルの採用も、組織内での迅速な利用定着を促す選択肢として、同種サービス全体で評価される動きが広がっています。
References
- ^ PR TIMES. 「マイスターエンジニアリンググループ、生成AIエージェントサービス「Lightblue」を導入 | 株式会社Lightblueのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000038247.html, (参照 26-06-05).
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