DXHR株式会社は、不動産営業職を対象とした業界特化型の生成AI活用研修「不動産営業職 生成AI活用マスターコース」の提供を開始しました。
ChatGPTやClaude、Gemini等12種類のAIツールの業務別の使い分けと、業界特化の実務プロンプトを動画講座や演習課題、実演デモを通じて学びます。
不動産営業職 生成AI活用マスターコースの業務分解マップと12ツール活用
本研修のカリキュラムは、業界書籍・標準化研究をもとに、不動産営業の業務を86項目に分解した「業務分解マップ」を土台にした構成です。各タスクを「自動化」「共同」「支援」「人間判断」の4段階に分類し、AI活用の役割分担を明確にした設計です。
採用する12種類のAIツールは、業務の性質に応じて割り当てが定義されています。登記簿や管理規約の長文読解にはClaudeとNotebookLM、マイソクのデザインにはCanva AI、ポータルサイトへのデータ変換にはClaude Coworkを使用します。定型業務の自動化にはDifyといった具合に、ツール選定の判断力そのものを養う設計です。汎用的なAI研修では対応できない不動産特有の専門用語や業務フローに、業界特化の設計プロセスで応えた構成となっています。
プログラムは「導入・汎用スキル(Ch.1-3 / 3時間)」「業界特化(Ch.4-11 / 8時間)」「定着・社内展開(Ch.12 / 1時間)」の3ブロックで構成されています。集客からマーケティング、顧客対応、物件調査、価格査定、契約実務、税務・コンプライアンスまでの全工程をカバーする内容です。
不動産営業職 生成AI活用マスターコースで重説作成を約4時間から約1.6時間に圧縮
本研修の最大の特徴として、重要事項説明書の作成プロセス全体をAIで再設計するCh.9が挙げられます。重説の作成は、登記簿や法規制、管理規約やハザード情報、契約条件という5つの情報源を統合する必要があり、宅建士の最重要業務として、1件あたりおよそ4時間程度を要する場合があります。
Ch.9では媒介契約書の作成から重説の6大項目ドラフト自動生成、特記事項・容認事項の作成まで一連の業務フローをカバーしました。登記簿や図面、法規制との整合性自動チェックおよびIT重説用スライドの生成も含まれた構成です。
1件あたり約4時間かかっていた重説作成を約1.6時間に圧縮する手法を、演習を通じて実践的に習得できます。作成時間を60%削減する手法として、重要事項説明書の作成負荷軽減を目指す企業向けの内容です。
不動産営業職 生成AI活用マスターコースの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | DXHR株式会社 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 代表者 | 代表取締役 前田一成 |
| サービス名 | 不動産営業職 生成AI活用マスターコース |
| カテゴリ | 生成AI活用研修 |
| 構成 | 全12章・12時間(3ブロック構成) |
| 対象業務数 | 86業務(86項目に分解・4段階に分類) |
| 採用ツール数 | 12種類(ChatGPT・Claude・Gemini等) |
| キラーコンテンツ | 重説作成時間 約4時間 → 約1.6時間(60%削減) |
| 対象 | 不動産企業・不動産営業組織 |
| 事業内容 | AIリスキリング事業・AIコンサルティング事業・AIインテグレーション事業 |
| URL | https://dxhr.inc |
trends編集部の一言
重説1件あたりおよそ4時間を要していた業務が約1.6時間に圧縮されるという数値は、現場のインパクトとして大きいものでした。マーケティングの現場でも、複数の情報源を統合して資料を作成する作業には毎回まとまった時間が取られており、「どの業務にどのツールを使うか」という判断自体が工数化しているという課題も見られます。
業界全体としては、生成AIの活用が広がる一方で「汎用研修では現場に定着しない」という声が業種を問わず共通した課題です。86業務を4段階に分類して役割分担を明確にする設計は、マーケティング業界の文脈に置き換えると「AIに任せる範囲」と「人が判断する範囲」を整理するフレームワークとして機能しうるものです。他業界の業務プロセス再設計においても同様の整理が進む傾向にあり、業界×職種に特化した体系化の動きとして注目できます。
不動産業界に留まらず、業界×職種に特化した研修ラインナップを拡充していく方針も示されています。「GenAIセキュリティ実践講座」のリリースも予定されており、AI活用推進と安全管理の両立を支援する体制の動向は、注目しておく価値があるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「「重説4時間を1.6時間に」不動産営業の全業務にAIを実装する、業界初の業務分解型eラーニングを提供開始 | DXHR株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000073863.html, (参照 26-05-23).
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