CoWorker株式会社は2026年5月7日、株式会社BiPSEEが開発する「VRうつ病治療システム(仮称)」に対し、ブラックボックス型ペネトレーションテストを実施しました。
VRうつ病治療システム(仮称)の脆弱性診断実施の背景
脆弱性診断の背景には、日本で約500万人、世界で約3億人のうつ病患者が存在するとされる状況があります。また、COVID-19パンデミックの影響などにより、患者数は増加傾向にあるとされています。
さらに、従来の抗うつ薬治療だけでは、十分な効果を得られないケースもあるようです。最初の抗うつ薬で寛解に至る患者は、3人に1人程度にとどまると説明されています。
こうした状況を受け、株式会社BiPSEEは、VR環境でデジタル化した認知行動療法的アプローチを活用しています。同システムは、患者一人ひとりに合わせた個別化医療の実現を目的としているとのことです。
また、開発中の同システムは、「プログラム医療機器に係る優先的な審査等の対象品目」に指定されています。クラスII医療機器としての承認を目指している点も特徴です。
CoWorker株式会社によるペネトレーションテストの検証条件
CoWorker株式会社は、医療デバイスのセキュリティ検証では、現実の攻撃者と同条件での評価が重要だとして検証を進めました。主な検証条件は次の3点です。
- 公開されたインターフェースと動作ログのみを基にしたブラックボックス条件での診断
- Red Agentによる自律的な複数の攻撃パターンの生成と実行
- Webアプリケーション、APIエンドポイント、ユーザー認証およびデータ通信プロトコルの検証
その結果、重大な脆弱性は認められなかったと発表しました。検出された改善点については、株式会社BiPSEEと共有しており、早期に対処することで医療データの保護と患者安全の向上に貢献するとしています。
VRうつ病治療システム(仮称)の脆弱性診断概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | CoWorker株式会社 |
| 発表日 | 2026年5月7日 |
| 対象システム | VRうつ病治療システム(仮称) |
| 主な検証内容 | ブラックボックス条件でのペネトレーションテスト |
| Red Agentの特徴 | 自律型脆弱性診断プラットフォーム 従来比で最大1/10の時間で診断可能 |
| 対象領域 | Webアプリケーション APIエンドポイント ユーザー認証 データ通信プロトコル |
| 今後の方針 | 重要インフラ領域におけるセキュリティ強化支援 |
trends編集部の一言
今回の発表では、SaMD領域におけるセキュリティ検証を、ブラックボックス条件で実施した点が注目されます。特に、医療機器開発でセキュリティ検証を早期に組み込む流れは、今後さらに重要になるのではないでしょうか。
実際に、自身の業務でもシステム導入時の安全性確認には時間を要する場面があります。Red Agentによる診断の標準化や高速化は、開発工程の効率化を考える上で参考になりそうだと感じます。
また、医療分野では患者データを扱うケースが多く、継続的なセキュリティ検証体制の整備は重要な論点となりそうです。今回の取り組みは、医療機器開発における実践事例の一つとして注目したい内容ではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「AIセキュリティのCoWorker、BiPSEEの「VRうつ病治療システム(仮)」に脆弱性診断の実施を完了 | CoWorker株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000156001.html, (参照 26-05-07).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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