New Relicは2026年3月24日(米国現地時間)、「IDC MarketScape: Worldwide AIOps 2026 Vendor Assessment」においてリーダーに選出されたことを発表しました。
IDC MarketScapeによるNew Relicの評価とAIOps市場の動向
IDC MarketScapeは、エージェンティックAIを活用した規範的なガイダンスを提示する「コラボレーティブワークスペース」の提供能力に基づいて、ベンダーを評価しました。IDCのブログ記事によると、AIエージェントの導入数は2029年までに10億を超え、2025年の40倍に増加する見込みです。
AIOpsは単純な自動化にとどまらず、高度な「意思決定環境」へと進化しています。レポートでは「ヒューマン・イン・ザ・ループ(人間による介在)」による制御や承認ゲート、自動ロールバックのワークフロー例が取り上げられました。
IDC MarketScapeで高く評価されたNew Relicの5つの強み
今回の評価においてNew Relicは、成果中心の運用から予測能力、エージェンティックAIまで複数の領域で高い評価を獲得しています。単なるシグナル集約にとどまらない規範的プラットフォームとしての差別化が認められており、注目すべきポイントは次の5点です。
- 成果中心の意思決定運用
- Pathpointによるビジネスジャーニーモデリング
- SLO違反やリソース枯渇の予測能力
- エージェンティックAIと修復機能
- OpenTelemetry優先のオープンスタンダード推進
Pathpointによるビジネスジャーニーモデリングでは、技術的パフォーマンスを「収益」や「トランザクションコスト」に結びつけることで、部門横断の優先順位付けを可能にしています。オープンスタンダードの面では、OTLPエンドポイントやW3Cトレースコンテキストの伝播、New Relic Controlによるパイプライン一元管理が評価されました。
SRE AgentによるAIOpsイノベーションの展開
New Relicは市場と顧客のニーズを受け、問題の把握だけではなく解決の自動化を実現するAIOpsイノベーションを発表しました。その中核となるSRE Agentが提供する主な機能は、次の4点です。
- 問題トリアージの自動化
- 変更管理とインシデントライフサイクル管理
- インテリジェントな根本原因分析
- 「常時稼働」のAIチームメイト機能
SRE Agentは、エンジニアが確認する前にインシデントの診断や次の対応を提案する「常時稼働」のAIチームメイトとして機能します。受動的なトラブル対応からプロアクティブな対応への移行を支援し、膨大なデータノイズの排除と運用安定性の向上を目指す設計です。
New Relicの2026年IDC MarketScapeリーダー選出の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象レポート | Worldwide AIOps 2026 |
| 評価結果 | リーダーに選出 |
| レポート公開 | 2026年3月 |
| ドキュメント番号 | Doc #US54116226 |
| 提供企業 | New Relic |
| 主要製品 | SRE Agent |
| 過去の選出(1) | Observability 2025 |
| 過去の選出(2) | Asia Pacific AIOps 2025 |
trends編集部の一言
AIOpsの評価軸が「自動化の範囲」から「意思決定環境の質」へ移行している点が、日頃の業務改善にも通じる視点だと感じました。ノーコードツールで業務フローを組み立てる際に、「自動化した後の判断をどう設計するか」で手が止まることがあり、ヒューマン・イン・ザ・ループの考え方は運用設計の参考になりそうです。
SRE Agentのようにインシデント発生前から診断と対応を提案する仕組みは、エンジニアリング部門に限らず幅広い領域で応用可能な発想ではないかと考えています。特にPathpointのように技術指標を収益やコストに紐づける機能は、部門間の共通言語がなく優先順位の合意形成に時間がかかっているチームにとって、検討材料になるはずです。
References
- ^ PR TIMES. 「New Relic、「2026年IDC MarketScape for Worldwide AIOps」でリーダーに選出 | New Relic株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000119.000109343.html, (参照 26-04-17).
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