AI関連サービスが業務手順をスキルや指示書で再利用可能に、業務改善担当者は共有範囲を比較できる
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AIとの会話でうまくいった月次報告の作り方を、翌月にまた一から指示し直していないでしょうか。成果が出た業務手順をAIの「スキル」として残せば次回は一覧から選んで呼び出せますが、作り方や共有できる範囲はサービスによって異なります。
この記事では、AIの業務手順をスキルとして作って登録する方法に加え、社外から受け取るスキルの配布サービスや使う前の中身の確認、自社で選ぶときの確認点まで詳しく解説します。定型業務の手順をAIで社内に残したい業務改善担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の要点
- この記事の材料:発表4件
- 発表主体:株式会社オージャスト、株式会社87Technology ほか1件
- 出典の最終掲載:2026.10.21
SOURCESこの記事がまとめた発表

画像:株式会社オージャストの発表資料より(PR TIMES)
[1] AI指示書マーケット「マキモノ」正式公開 AIエージェント自身が指示書を検索・取 得できる公開APIを提供
株式会社オージャスト / 掲載 2026.10.15
発表を見る

画像:株式会社87Technologyの発表資料より(PR TIMES)
[2] AIの実践記事メディアAimanaVoがMCPに対応、記事の内容をClaudeやChatGPTから直接使える「Skill 」の提供を開始
株式会社87Technology / 掲載 2026.10.20
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画像:発表資料より(PR TIMES)
[3] HIX AIが複雑な業務を全自動化する新機能「スキル」を公開!複数ステップの作業を一気に完結し、圧倒的な生産性を実現
掲載 2026.10.20
発表を見る

画像:株式会社Kivaの発表資料より(PR TIMES)
[4] SamuraiAX、会話でうまくいった業務の手順を「スキル」として残し、翌月からは選ぶだけで同じ 形に仕上げられる機能を提供
株式会社Kiva / 掲載 2026.10.21
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目次
利用者がスキルを作って登録する方法
業務手順のスキルは、サービスが用意したものを使うほかに、利用者が自分で作って登録する方法も用意されました。会話の中からスキルを作るか、作ったファイルを取り込むかによって、作り始める場所が変わります。
- 会話から作るSamurai Appのスキル
- 公式と自作がそろうHIX AIのスキル
会話から作る形はAIの提案を確かめて登録し、ファイルを取り込む形は自作や外部のスキルをアカウントに追加します。登録したスキルを入力欄の「/」から呼び出せる点は、Samurai AppとHIX AIの共通点です。
会話から作るSamurai Appのスキル
株式会社KivaはSamuraiAXにおいて、全社で使える業務AIエージェントOS「Samurai App」で、会話の中でうまくいった業務の手順を「スキル」として残す機能を提供しています。スキルは手順書と実行スクリプトの形で残るため、毎月の報告のような定型業務を同じ形で繰り返し仕上げられるとしています。[4]
スキルを作ってから使うまでの流れは、以下の通りです。
| 段階 | 利用者の操作 |
|---|---|
| 作成 | 会話で業務を進め、スキル化を依頼 |
| 確認 | 提案カードで手順の中身を見る |
| 追加 | 「マイスキルに追加」を押す |
| 実行 | スキルを選んでファイルを渡す |
Kivaは、毎月の売上の表を渡すと、要約や前年同月比の表、気になる点がそろった月次報告を受け取れる使い方を例に挙げています。活用シーンとしては、各部門の定型的な集計や書類づくりも挙げられていました。
集計のような決まった処理は実行スクリプトとして固定されるため、毎回同じ形の結果になるとKivaは説明しています。さらに、AIが介在する範囲が縮むので、速く安く進むとしています。
公式と自作がそろうHIX AIのスキル
INNOVATE AI PTE. LTD.は2026年10月20日、HIX AIでAIエージェントに専門的な実行能力を付与する新機能「スキル」をリリースしました。同社はスキルを単なる指示文ではなく、特定の機能を備えた独立した機能パッケージだと説明しています。[3]
HIX AIには公式が提供するスキルに加えて、利用者が自由に追加・管理できるマイスキルがあります。マイスキルへの取り込み方とチャットでの呼び出し方は、以下の通りです。
| 項目 | 方法 | 内容 |
|---|---|---|
| 取り込み | ファイルのアップロード | パソコンからZIP形式など |
| 取り込み | URL経由のインポート | GitHubの公開リポジトリ |
| 呼び出し | 自動読み込み | 会話の意図からAIが実行 |
| 呼び出し | 手動呼び出し | 入力欄のリストから指定 |
自動読み込みの対象は有効化されているスキルで、会話内容からAIが意図をくみ取り、必要な場面で自律的に呼び出されます。
公式のスキルには、Excel(.xlsx)や.csvのファイルを読み込み、集計から可視化までを行うデータ分析スキルがあります。また、メモや音声データから担当者付きのToDoを抽出するAI議事録・会議アシスタントと、PDFの表組みを抽出して要約を作るPDF AIも用意されています。
社外から受け取るスキルの配布サービス
社外の書き手が作った業務手順を受け取り、自社のAIで使う形のサービスも始まりました。AI向けの指示書を流通させるマキモノと、記事の手順をSkillとして配るAimanaVoでは、AIが手順を取りに行く経路と利用条件が違います。
- スキルと並ぶマキモノのAI指示書
- 記事から使うAimanaVoのSkill
マキモノとAimanaVoに共通するのは、人が指示書やプロンプトをコピーして貼る工程をなくすという狙いです。ただし、出品の手順や利用の条件は異なります。
スキルと並ぶマキモノのAI指示書
株式会社オージャストは、AIへの作業指示をまとめたMarkdownファイル(AI指示書)を共有・流通させるマーケットプレイス「マキモノ」を正式公開しました。掲載数は2026年10月15日時点で354本で、全件を無料で公開しています。[1]
マキモノは、人ではなくAIエージェント自身を利用者として想定しています。AIが作業前に指示書を検索し、本文を取得する経路は、以下の通りです。
| 経路 | 内容 |
|---|---|
| 公開API | 検索・本文取得・削減実績の報告 |
| MCPサーバー・CLI | 依存パッケージゼロで実装 |
| Claude Codeプラグイン | 開発の依頼時にスキルが自動起動 |
Claude Codeプラグインでは、スキルが該当する指示書を探しに行く入口となり、業務手順の本体はMarkdownの指示書として受け取る形です。出品はGitHub上の出品用リポジトリへMarkdownファイルを1本プルリクエストとして送る方式で、会員登録は不要です。
各指示書のページには、指示書を使わずにゼロから作らせた場合と使った場合の想定トークン量が併記されています。また、ダウンロード数はサーバー側の実アクセスで計測し、自己申告の数値やデモ値は表示に使わないとオージャストは説明しています。
記事から使うAimanaVoのSkill
株式会社87Technologyは、実践記事メディア「AimanaVo」をMCPに対応させ、記事の手順をAIエージェントから直接使える「Skill」の提供を開始しました。MCPはAIとサービスをつなぐ標準の方式で、読者はClaudeやChatGPTにAimanaVoをつなぐと、書き手が考えた手順どおりにAIを動かせます。[2]
AimanaVoのSkillの呼び出し方と利用条件は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 呼び出し | 記事URLを渡して手順を依頼 |
| 無料記事のSkill | 会員なら誰でも利用できる |
| 有料記事のSkill | 購入者が追加料金なしで利用 |
| 接続を案内するAI | Claude Code、ChatGPTなど |
Skillの名前を知らなくても、AIが依頼に合うSkillを探します。また、AimanaVoは利用例として、商談メモを営業日報にまとめる手順と、広告文の根拠が足りない表現を公開前に洗い出す手順を示しています。
書き手は、記事の公開前の確認画面で「Skillを作成する」を選び、作成されたSkillの内容を確かめてから記事と一緒に公開する仕組みです。同じ接続で、AIとの会話からタイトルや本文、タグが入った下書きを作ることもでき、公開するかどうかは書き手本人が編集画面で決めます。
スキルを使う前に中身を確かめる方法
業務手順のスキルはAIが手順どおりに作業を進めるため、使う前に誰が中身を確かめるかを押さえておく必要があります。各サービスが設けている確認の段階は、以下の通りです。[1][2][4]
| サービス | 確認の段階 | 内容 |
|---|---|---|
| Samurai App | 利用者の承認 | 承認までスキルは使われない |
| マキモノ | 掲載前の検証 | 形式と秘密情報をスキャン |
| AimanaVo | 配布前のチェック | 気になるものは運営が確認 |
| AimanaVo | 実行時の扱い | 利用者の指示を優先 |
AimanaVoは、パスワードや個人情報を外部に送るような手順にはAIが従わず、利用者に知らせるよう伝えているとしています。さらに、有料記事のSkillに出会ってもAIは記事と価格の案内にとどめ、購入は利用者本人がサイトで行います。
書き手に見えるのはSkillを使った人数などの集計で、誰が使ったかは見えない設計です。
社外の手順を業務で使う場合は、配布前に誰が確かめるかを確認します。さらに、利用状況が手順の作り手にどこまで見えるかも確認の対象です。
業務手順をスキル化するときの確認点
自社の業務手順をスキルにするときは、作る場所と共有する範囲を決めると、比べるサービスを絞り込めます。業務改善担当者が確かめる観点は、以下の通りです。[1][2][3][4]
| 観点 | 確かめること | 分かれ目 |
|---|---|---|
| 作る場所 | 手順をどこから作るか | 会話かファイルか |
| 共有の範囲 | 誰に手順を届けるか | 社内か社外か |
| 結果の形 | 処理を固定できるか | 毎回同じ形か |
| 使う前の確認 | 誰が中身を確かめるか | 人か運営か自動か |
| 料金の条件 | 費用がかかるか | 無料か購入か |
自分で作る形では、自社の利用者が会話から作るSamurai Appと、自作のスキルを取り込めるHIX AIが当てはまります。社外から受け取る形では、出品者が作るマキモノの指示書や記事の書き手が作るAimanaVoのSkillを使う形です。
たとえば、毎月の売上報告を社内で同じ形に仕上げたい場合は、会話から作って承認し、集計を実行スクリプトで固定する流れが当てはまります。
料金について、マキモノは掲載中の指示書を全件無料としていますが、発表時点では決済機能の実装を予定しているとしています。AimanaVoの有料記事のSkillはその記事を購入した人が利用できる仕組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「AI指示書マーケット「マキモノ」正式公開 AIエージェント自身が指示書を検索・取 得できる公開APIを提供」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000055979.html, (参照 26-10-30).
- ^ PR TIMES. 「AIの実践記事メディアAimanaVoがMCPに対応、記事の内容をClaudeやChatGPTから直接使える「Skill 」の提供を開始」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000188286.html, (参照 26-10-30).
- ^ PR TIMES. 「HIX AIが複雑な業務を全自動化する新機能「スキル」を公開!複数ステップの作業を一気に完結し、圧倒的な生産性を実現」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000175497.html, (参照 26-10-30).
- ^ PR TIMES. 「SamuraiAX、会話でうまくいった業務の手順を「スキル」として残し、翌月からは選ぶだけで同じ 形に仕上げられる機能を提供」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000183.000085052.html, (参照 26-10-30).










