業務改善担当者がkintoneにプラグイン連携を足す、社外共有とAI活用の判断軸が分かる
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kintoneで社内の業務アプリを整えたあと、次にどの機能を足すべきか決めきれずにいないでしょうか。プラグインや外部サービスとの連携には、社外へのデータ公開やAIによる議事録の取り込み、法人データの補完といった方向があり、どれを足すかによって解決できる課題が変わります。
この記事では、kintoneのプラグインと外部サービスの連携で何ができるのかを、社外向けマイページやAI議事録の取り込み、顧客データの整備、営業情報の一元化まで詳しく解説します。kintoneを使う企業の業務改善担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の要点
- この記事の材料:発表4件
- 発表主体:サイボウズ株式会社、WORKS株式会社 ほか2件
- 出典の最終掲載:2026.09.25
SOURCESこの記事がまとめた発表
[2] LINE WORKS AiNoteと「kintone」の連携プラグインを提供開始
WORKS株式会社 / 掲載 2026.09.25
発表を見る

画像:MONOVATE株式会社の発表資料より(PR TIMES)
[3] 紙・FAX・メールに頼っていた仕入先対応をデジタル化。MONOVATE、kintoneとgusuku Everysiteで仕入先向けマイページを構築
MONOVATE株式会社 / 掲載 2026.09.25
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画像:株式会社FUTUREWOODSの発表資料より(PR TIMES)
[4] インテリジェンス型法人データベース「SalesRadar for kintoneプラグイン」とkintone向け地図連携「Kマッププラグイン」が業務提携!重複を解消し高精度なエリアマーケティングを実現
株式会社FUTUREWOODS / 掲載 2026.09.25
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目次
kintoneと連携する仕入先向けマイページ
kintoneのデータを社外の取引先へ届ける手段として、ノーコードで作れるマイページがあります。ここで見ていく内容は、以下の通りです。
- 仕入先マイページの登録と依頼通知
- 材料証明書の提出とリマインド送信
- 仕入先対応で削減された年間の工数
どこまでの情報を社外へ見せるかをあらかじめ決めておくと、運用の設計がぶれません。
仕入先マイページの登録と依頼通知
アールスリーインスティテュートは、kintoneと連携する社外向けのWebサイトやマイページをノーコードで作れるgusuku Everysiteを提供しています。MONOVATEは、取引頻度の高い仕入先20社を対象に、gusuku Everysiteで構築したマイページの運用を始めました。[3]
仕入先が登録してから依頼を受け取るまでの流れは、以下の通りです。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 最初の登録 | 会社名や担当者名、メールアドレス |
| 本登録 | 取引先情報との照合を経て完了 |
| 依頼通知 | 対象部品の登録後、翌朝にメール |
ログイン後の画面には、他の仕入先の情報は表示されません。社外へ画面を開くときは、取引先ごとに見える範囲を分ける設計が前提です。
材料証明書の提出とリマインド送信
MONOVATEは産業用ステンレス容器や攪拌装置を設計・製造・販売しており、部品の品質を証明する材料証明書を仕入先から集めています。仕入先とのやりとりは紙やFAX、メールに頼った状態で、kintoneへの手作業での紐づけが残っていました。[3]
マイページでの提出とリマインドの仕組みは、以下の通りです。
- 一覧から依頼を開いて添付送信
- 複数の依頼をまとめて送付
- 送信後は回答済へ自動切替
未受付の案件だけが依頼一覧に並び、過去のやりとりは指図番号や注文日で検索できます。また、基準日を過ぎた未提出の依頼は毎日自動で抽出され、仕入先へリマインドメールが送られます。
仕入先対応で削減された年間の工数
アールスリーインスティテュートは、公開した事例で、仕入先向けマイページの構築によって督促メールが減ったと説明しています。受信するメール全体でも、ともに半分以下まで減りました。[3]
公開された事例で示された変化は、以下の通りです。
| 項目 | 変化 |
|---|---|
| 督促メール | 月77件から27件へ |
| 受信メール全体 | 132件から55件へ |
| 担当者の工数 | 年間126時間の削減 |
| 社内整備との合計 | 年間371時間の削減 |
社外とのやりとりで減った分と、社内のデータ整備で減った分は、別々に数えられています。効果を見積もるときは、どちらの取り組みによる削減なのかを分けて把握しておくと判断しやすいでしょう。
kintoneに議事録を取り込むAI連携プラグイン
AIで作った議事録をkintoneへ集める連携には、プラグインを使う方法があります。取り上げる内容は、以下の通りです。
- AiNote連携プラグインの差分取り込み
- 議事録の自動取り込みとテンプレート
会議の記録は会議のたびに増えるため、取り込みの手間をどこまで自動化するかが運用の分かれ目です。
AiNote連携プラグインの差分取り込み
LINE WORKSは、AI議事録作成ツールのLINE WORKS AiNoteとkintoneを連携するプラグインが、9月25日より提供開始されたと発表しました。開発と提供を担うのは、LINE WORKSのサービスパートナーであるM-SOLUTIONSです。[2]
プラグインの主な特長は、以下の通りです。
- ボタン操作ひとつで取り込み
- 追加や更新、スキップを自動判定
- AI要約と文字起こし全文を登録
取り込んだ議事録は、kintoneで管理する顧客情報や案件情報と結び付けられます。LINE WORKSは、議事録と業務データをまとめて管理できると説明しました。
議事録の自動取り込みとテンプレート
LINE WORKSは、スケジュールを設定するとメンバー全員分の議事録が毎日指定の時刻にkintoneへ自動で取り込まれると説明しています。都度の操作を行わなくても、指定したタイミングで最新のデータがそろう仕組みです。[2]
導入の手間に関わる仕様は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 取り込み方式 | 手動のボタン操作と定期実行 |
| 自動実行 | 毎日指定の時刻に全員分を集約 |
| 初期設定 | テンプレートの読み込み |
| 既存アプリ | 変更なしで組み込み可能 |
蓄積した議事録は、kintoneのAI機能であるkintone AIの参照データとしても使えます。会議の記録を業務データと同じ場所へ置くかどうかが、運用を決めるときの分かれ目です。
kintoneの顧客データを整える法人データ連携
kintoneに顧客データをためていくと、表記の揺れや情報の欠落が営業の判断を鈍らせます。整理する内容は、以下の通りです。
- SalesRadarの自動名寄せと属性補完
- Kマッププラグインの地図表示とルート
データの品質を整える働きと、整ったデータを地図に載せる働きは、別々のプラグインが担います。
SalesRadarの自動名寄せと属性補完
FUTUREWOODSが提供するSalesRadar for kintoneプラグインと、ぐーどろが提供するKマッププラグインが業務提携しました。両社は、kintone内の顧客データの重複や表記揺れ、情報の欠損といった品質の課題を解消できるとしています。[4]
SalesRadar for kintoneプラグインが担う処理は、以下の通りです。
- 法人番号ベースでの自動名寄せ
- 同一法人の重複レコードをマージ
- 70項目以上の企業属性を補完
名寄せの土台になるのは、国内110万社を超えるアクティブな法人データです。表記が「株式会社ABC」と「(株)ABC」に分かれたままでは同一と判定しにくく、同じ企業へ重ねてアプローチする恐れがあります。
Kマッププラグインの地図表示とルート
ぐーどろのKマッププラグインは、kintone内の住所情報をもとに、プログラミング不要の設定でGoogleマップを組み込めるプラグインです。名寄せを済ませたデータを使えば、同じ企業が地図上に何度もピン留めされる混同を防げるとしています。[4]
地図との連携で示された使い方は、以下の通りです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 絞り込み | エリアと従業員数、業種で抽出 |
| 色分け | 条件ごとにピンを塗り分け |
| ヒートマップ | 売上高などの濃淡で可視化 |
| ルート表示 | 訪問経路をkintone上で確認 |
スマートフォンやタブレットにも対応しており、外出先から現在地周辺の企業を検索できると説明しました。地図に載せる前のデータがそろっているかどうかが、エリアごとの分析の精度を左右します。
kintoneで営業情報を一元化した日経BP
プラグインや外部ツールを足す前に、kintoneへ集めるデータをそろえる段階があります。確認する内容は、以下の通りです。
- 案件管理アプリとBIツールの連携
- 検索AIとレコード一覧分析AIの使い道
日経BPは、社内のアプリを整えたうえで、外部ツールとの連携へ進めています。
案件管理アプリとBIツールの連携
サイボウズは、日経BPのkintone活用事例を公開しました。日経BPは部署ごとに異なる営業管理システムを使っており、顧客情報が分散していたと説明しています。[1]
顧客の接点履歴を生かした提案が行いにくかったため、日経BPは2024年に、一部の部署で使われていたSFAを刷新するプロジェクトを始めました。部署ごとに異なる管理項目へ対応できる柔軟さと、ノーコードで改修できる点を評価してkintoneを採用しています。
営業情報の一元化を支える構成は、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 中心のアプリ | 案件管理アプリ |
| 併用するアプリ | 企業マスタアプリと活動記録アプリ |
| 参照できる情報 | 属性情報と過去の接点履歴 |
| BIツール | 分析結果をリアルタイム参照 |
MAツールや名刺管理ツールとの連携も進み、参照できるデータが増えたと説明しています。営業活動を広い範囲から多角的に分析できる環境が整いました。
検索AIとレコード一覧分析AIの使い道
日経BPは現在、kintone AIを活用しながら営業活動の高度化を進めています。一元化した営業情報や顧客情報へ、検索AI機能を使って効率よくアクセスできるようになりました。[1]
kintone AIの使い分けは、以下の通りです。
| 機能 | 使い道 |
|---|---|
| 検索AI | 訪問先の商談・取引履歴を調査 |
| レコード一覧分析AI | 社員の営業実績を分析 |
日経BPは今後、営業で連携することの多いグループ会社にもkintoneの導入を予定しており、グループ全体でSFAを統一するとしています。発表時点では、kintoneとデータウェアハウスを連携させ、見込み顧客の予測などへ広げる構想も示されました。
kintoneのプラグイン連携を選ぶときの確認点
kintoneに何を足すかは、社外とのやりとりや会議の記録、顧客データの品質、社内の情報の集約という切り口で整理できます。自社が詰まっている場所から選ぶと、投資の順番を決めやすくなります。
足す先ごとの狙いと確かめる点は、以下の通りです。[1][2][3][4]
| 足す先 | 狙い | 確かめる点 |
|---|---|---|
| 社外向けマイページ | 取引先とのやりとりを集約 | 見せる範囲の切り分け |
| AI議事録の連携 | 会議の記録を業務データへ | 自動取り込みの時刻 |
| 法人データと地図 | 重複の解消とエリア分析 | 名寄せに使う法人番号 |
| 業務アプリとBI | 営業情報の一元化と分析 | 部署ごとの管理項目 |
社外とのやりとりを減らしたい場合と、会議の記録を業務データへつなげたい場合では、選ぶ相手が変わります。自社のデータがどこまで整っているかを確かめてから、足す機能を決めていくとよいでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「日経BP、kintoneで営業活動を効率化」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000355.000027677.html, (参照 26-09-29).
- ^ PR TIMES. 「LINE WORKS AiNoteと「kintone」の連携プラグインを提供開始」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000550.000020202.html, (参照 26-09-29).
- ^ PR TIMES. 「紙・FAX・メールに頼っていた仕入先対応をデジタル化。MONOVATE、kintoneとgusuku Everysiteで仕入先向けマイページを構築」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000110790.html, (参照 26-09-29).
- ^ PR TIMES. 「インテリジェンス型法人データベース「SalesRadar for kintoneプラグイン」とkintone向け地図連携「Kマッププラグイン」が業務提携!重複を解消し高精度なエリアマーケティングを実現」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000099008.html, (参照 26-09-29).






