目次
- GitHub Copilotとは
- 利用可能な統合開発環境(IDE)
- GitHub Copilotの対応言語
- GitHub Copilotの使い方(VSCodeに導入する場合)
- GitHubアカウントの作成・登録
- GitHub Copilotの料金プランを選択
- VS CodeにGitHub Copliotの拡張機能をインストール
- メソッドを入力する
- GitHub Copilotの基本的な使い方
- コード補完機能によるコーディング支援
- 3種類のコードレビュー
- インラインチャット形式でのコード提案
- サイドバーにあるチャット機能での質問と回答
- よく使うショートカットキー
- GitHub Copilotの応用的な使い方
- コメントを活用したコードの自動生成
- GitHub Copilotによるコメントの自動生成機能
- テストコードの自動生成とユニットテスト
- ドキュメントの自動生成と翻訳機能
- チャットパーティシパンツ/スラッシュコマンド利用
- コンテキスト変数を活用した高度な操作
- GitHub Copilotの料金プラン比較
- Pro/Business/Enterpriseの違い
- GitHub Copilotは無料でも使用できる(制限あり)
- GitHub Copilot利用時の著作権リスクと注意点
- 提案機能の品質は言語によって異なる
- GitHub Copilotに関するQ&A
- GitHub Copilotが使えない場合の対処法は?
- GitHub Copilotが遅い/補完されない時の対処法は?
- 日本語でコードを作成することは可能ですか?
- GitHub Copilotで何ができるか具体的に教えてください
GitHub Copilotとは
GitHub CopilotはAIペアプログラマーとして、開発者がより迅速かつ少ない労力でコードを作成できるよう支援するツールです。問題解決や共同作業により多くの時間を費やせるため、開発者の生産性向上に貢献します。
GitHub Copilotは開発者の生産性を向上させ、ソフトウェア開発のペースを加速することが実証されています。GitHubブログの「調査:GitHub Copilotが開発者の生産性と満足度に与える影響を数値化」を参照することで詳細を確認できます。
【GitHub Copilotの主な機能】
- コード補完
- チャット形式での質問
- コマンドラインでの質問
- プルリクエストの要約(Enterpriseのみ)
- ナレッジベースの作成・管理(Enterpriseのみ)
GitHub CopilotはIDE内やGitHub Mobile内、Windows Terminal Canary、GitHub CLI、GitHubWebサイト上で利用できます。これらの機能によって開発者はさまざまな場面でAIの支援を受けることが可能です。
利用可能な統合開発環境(IDE)
GitHub Copilotは多くの統合開発環境(IDE)で利用できるように設計されており、開発者の普段の作業環境にスムーズに統合できます。具体的にはVisual Studio CodeやVisual Studio、JetBrains IDEs、NeovimなどのIDEで採用されています。
GitHub Copilotの拡張機能を各IDEのマーケットプレイスや拡張機能管理画面からインストールすることで、簡単に利用できるのが特徴です。
IDE | 拡張機能 | 入手方法 |
---|---|---|
Visual Studio Code | GitHub Copilot | マーケットプレイス |
Visual Studio | GitHub Copilot | 拡張機能マネージャー |
JetBrains IDEs | GitHub Copilot | プラグインリポジトリ |
Neovim | GitHub Copilot | プラグインマネージャー |
GitHub Copilotの公式Webサイトやドキュメントを参照することで、最新のサポート状況を確認できます。
GitHub Copilotの対応言語
GitHub Copilotはさまざまなプログラミング言語に対応しています。たとえばPython、JavaScript、TypeScript、Ruby、Goなど人気のある言語でのコード補完や提案が可能です。
Copilotはこれらの言語で書かれたコードの文脈を理解し、次に何を書くべきかの提案を生成してくれるのが魅力。対応言語は多岐にわたりますが、一般的に使用されているライブラリやフレームワークを使用している際に最も効果を発揮します。
GitHub Copilotの対応言語は継続的に拡大しており、より多くの言語やフレームワークがサポートされる予定です。公式ドキュメントを参照することによって、対応状況の最新情報を確認できます。
GitHub Copilotの使い方(VSCodeに導入する場合)
GitHub Copilotの使い方について、以下の手順ごとに解説します。
- GitHubアカウントの作成・登録
- GitHub Copilotの料金プランを選択
- VS CodeにGitHub Copliotの拡張機能をインストール
- メソッドを入力する
GitHubアカウントの作成・登録
まず、GitHubのアカウントにアクセスします。

GitHubより
画面左のメニュー欄から「Copliot」をクリックします。

GitHubより
表示画面内にある「Start free trial」をクリックします。

GitHubより
GitHub Copliotの登録画面が表示されるので、月額プランと年間プランの双方から選択します。最初の30日間は無料トライアル期間であり、30日以内に契約解除すれば無料で利用できます。
利用したいプランをクリックして「Get access to GitHub Copliot」ボタンをクリックしましょう。

GitHubより
個人情報の入力画面が表示されます。各項目の入力方法は下記のとおりです。
- First Name:下の名前
- Last Name:名字
- Address PO bin:住所内にある個人の郵便ボックスの番号
- Address line2:市区町村以下の住所
- City:市区町村を指定(東京都や川崎市など)
- Postal/Zip code:郵便番号
- State/Province:都道府県
各入力欄を埋めたら、画面下にある「Save」ボタンをクリックします。

GitHubより
次は決済方法を入力します。支払方法は「クレジットカード」と「Paypal」の2種類あるので、「Pay with」欄から好みの方法をクリックしましょう。
決済情報を入力した後は、画面下にある「Save payment information」ボタンをクリックします。

GitHubより
決済情報の確認画面が表示されるので、内容に問題がなければ「Submit」ボタンをクリックします。

GitHubより
GitHubがコードを学習するために活用するのを許可するかチェックする画面が表示されます。任意の選択肢を選び「Save and get started」をクリックしましょう。

GitHubより
上記の画面が表示されたら登録完了です。
GitHub Copilotの料金プランを選択
GitHub Copilotには複数のプランが用意されており、個人の開発者から企業までニーズに合わせて選択できます。GitHub Copilot FreeプランはVS Codeで月あたり2000回のコード補完と、50回のチャットメッセージが利用可能です。
プラン名 | 価格(月額) | 主な特徴 |
---|---|---|
Free | 無料 | コード補完、チャット(制限あり) |
Pro | 10ドル | コード補完、チャット(無制限) |
Business | 19ドル | チーム向け機能、管理機能 |
Enterprise | 39ドル | 企業向け機能、高度なセキュリティ |
各プランの詳細はGitHub CopilotのWebサイトで確認できます。
VS CodeにGitHub Copliotの拡張機能をインストール
GitHub Copliotはテキストエディタのプラグインと連動して利用します。今回は、Visual Studio Code(VS Code)を使ってGitHub Copliotを使う方法を例に解説します。

Visual Studio Codeより
はじめにVSCodeを開き、画面左の選択肢から拡張機能のアイコン(ボックスが複数重なっているようなアイコン)をクリックします。
画面上部に検索窓が表示されるので「GitHub Copliot」と入力。表示されたGitHub Copliotの拡張機能をインストールして下さい。

Visual Studio Codeより
インストールが完了すると、画面右下にGitHubへサインインする青いボタンが表示されるのでクリックしましょう。

Visual Studio Codeより
「Allow」をクリックします。

Visual Studio Codeより
「Open」ボタンを押すして、プラグインのインストール完了です。
メソッドを入力する
実際にGitHub Copliotを使ってみましょう。今回はPythonコードを例に解説します。はじめに、Pythonの拡張子を指定したファイルを作成し、下記のようなメソッドを入力します。

Visual Studio Codeより
すると、メソッドの下にグレー色で「return a + b」と表示されました。これがGitHub Copliotのサポート機能です。入力したコードの次にどのようなコードを書くのか予測表示してくれるのでとても便利ですね。
予測表示の内容を使いたいときは「TAB」ボタンをクリックします。希望の内容でない場合はそのまま入力を続けましょう。
今回は「TAB」ボタンを押して提案を受け入れてみます。

Visual Studio Codeより
グレー色からアクティブになりました。次に、関数をnumber変数へ代入する処理を書こうとしたところ、「number = 」と入力したあたりで残りのコードを提案してくれました。内容も問題ないのでそのまま提案を受け入れます。

Visual Studio Codeより
表示するための処理までGitHub Copliotが提案してくれました。今回は簡単なプログラムでGitHub Copliotを使ってみましたが、利用することでコーディングの手間を大幅に削減できそうなのが感じられました。
特に、関数の基本的な実装方法や、一般的なコーディングパターンをすばやく生成する際の助けになります。
GitHub Copilotの基本的な使い方
GitHub Copilotの基本的な使い方について、以下の内容を詳しく解説します。
- コード補完機能によるコーディング支援
- 2種類のコードレビュー(選択・変更)
- インラインチャット形式でのコード提案
- サイドバーチャットでの質問と回答
- コマンドパレットからの操作
- 良く使うショートカットキー
コード補完機能によるコーディング支援
GitHub Copilotの最も基本的な機能は、コード補完によるコーディング支援です。開発者がコードを記述し始めるとGitHub Copilotは文脈を理解し、リアルタイムでコードの提案を行います。
提案は関数全体やコードブロック、単一行のコードなどさまざまな形で提示されます。Tabキーを押すことで提案を受け入れることができ、コーディングの速度と効率を大幅に向上できます。
# JavaScriptの例
function calculateArea(
# 出力結果(GitHub Copilotによる提案)
function calculateArea(width, height) {
return width * height;
}
GitHub Copilotは単純なコード補完だけでなく、複雑なアルゴリズムやデータ構造の提案も可能です。
3種類のコードレビュー
GitHub Copilotはコードレビューを支援する機能も提供しており、「選択モード」と「変更モード」、「エージェントモード」の3種類あります。選択モードではCopilotが提案する編集をより詳細に制御でき、変更できるファイルを選んで各繰り返しでコンテキストを提供します。
変更モードではCopilotが変更できるファイルを選び、各ターン後に提案された編集を受け入れるかどうかを決定できます。エージェントモード(パブリックプレビュー)では特定のタスクを念頭に置いて、Copilotを有効にしてコードを自律的に編集できます。
モード | 説明 | 利用場面 |
---|---|---|
選択 | 提案の詳細制御 | 変更箇所を細かく確認したい場合 |
変更 | 提案の取捨選択 | 変更内容を迅速に確認したい場合 |
エージェント | 自律的な編集 | 特定のタスクをCopilotに任せたい場合 |
エージェントモードではCopilotがどのファイルに変更を加えるかを決定し、タスクを完了するためのコード変更とターミナルコマンドを提供します。これらのモードを使い分けることによって、コードレビューの効率と精度を上げることが可能です。
インラインチャット形式でのコード提案
GitHub Copilotはインラインチャット形式でのコード提案機能を備えています。これにより開発者はコードエディタ内で直接Copilotと対話し、コードに関する質問をしたり特定のコードスニペットの生成を依頼したりできます。
インラインチャットはコードエディタ内に統合されており、開発者は現在の作業コンテキストを離れることなくCopilotと対話することが可能。たとえば「この関数をPythonで実装してください」のように自然言語で指示を出すと、Copilotはその場でコードを生成・提案します。
# インラインチャットでの指示
# この関数をPythonで実装してください: 2つの数値の最大公約数を求める
# GitHub Copilotによる提案
def gcd(a, b):
while b:
a, b = b, a % b
return a
この機能によって開発者はコーディング中に疑問が生じた場合や、特定の実装方法がわからない場合に迅速に解決策を得られます。結果としてスムーズにコーディング作業を進めることが可能です。
サイドバーにあるチャット機能での質問と回答
GitHub CopilotはIDEのサイドバーにチャットインターフェースを提供し、開発者がコーディングに関する質問をしたりCopilotから回答を得たりできます。チャット機能はコードエディタから離れることなく、より詳細な説明や追加のコード例を求める場合に役立ちます。
開発者が自然言語で質問することでCopilotは質問の意図を理解し、関連性の高い回答を提供します。回答にはコード例やドキュメントへのリンク、概念の説明が含まれる場合があります。
チャットの活用例
- 特定のライブラリの使い方の質問
- エラーメッセージの解決方法の質問
- コードのリファクタリングの提案依頼
- 一般的なコーディングのベストプラクティスの質問
チャット機能は開発者がコーディング中に直面する、さまざまな問題を解決するための強力なツールです。Copilotとの対話を通じて開発者はより深い理解と知識を得られます。
よく使うショートカットキー
GitHub Copilotを効率的に使用するためには、いくつかのショートカットキーを覚えることがおすすめです。ショートカットキーを使用することでマウス操作を減らし、コーディングに集中できます。
操作 | ショートカットキー | 備考 |
---|---|---|
提案の受け入れ | Tab | |
次の提案 | Ctrl + → | |
前の提案 | Ctrl + ← | |
インラインチャットを開く | Ctrl + Shift + I | VSCodeの場合 |
これらのショートカットキーはGitHub Copilotのドキュメントや、設定で確認・カスタマイズすることが可能。ショートカットキーを習得することでGitHub Copilotをよりスムーズに操作できるようになり、コーディングの生産性を向上できます。
GitHub Copilotの応用的な使い方
GitHub Copilotの応用的な使い方に関して、以下の内容を詳しく解説します。
- コメントを活用したコードの自動生成
- GitHub Copilotによるコメントの自動生成機能
- テストコードの自動生成とユニットテスト
- ドキュメントの自動生成と翻訳機能
- チャットパーティシパンツ/スラッシュコマンド利用
- コンテキスト変数を活用した高度な操作
コメントを活用したコードの自動生成
GitHub Copilotはコメントの内容に基づいて、コードを自動生成する機能を持っています。開発者が実現したい機能を自然言語でコメントとして記述すると、Copilotはそのコメントを解析して適切なコードを提案します。
この機能を使用することで、開発者はコードの具体的な実装方法を考える前に、まずコメントで処理の概要を記述できます。Copilotはコメントの内容に応じて関数やクラス、コードブロック全体を生成します。
# 2つの数値を受け取り、それらの合計を返す関数
# GitHub Copilotによる提案
def add_numbers(x, y):
"""
2つの数値を受け取り、それらの合計を返す関数
"""
return x + y
コメントを活用したコード生成は特に新しい機能の実装や、アルゴリズムの設計段階で有用です。開発者はCopilotの支援を受けながら、より効率的にコードを作成できます。
GitHub Copilotによるコメントの自動生成機能
GitHub Copilotはコードからコメントを自動生成する機能も提供しています。既存のコードに対してCopilotがそのコードの動作や目的を解析し、適切なコメントを生成します。
この機能はコードの可読性を向上させたり、ドキュメントを自動生成したりする際に効果的です。Copilotは関数やクラス、コードブロック全体に対して簡潔でわかりやすいコメントを生成します。
コメント自動生成のメリット
- コードの可読性向上
- ドキュメント作成の効率化
- コードの理解促進
- メンテナンス性の向上
GitHub Copilotによるコメントの自動生成機能は、特に大規模なプロジェクトやチームでの開発において有用です。
テストコードの自動生成とユニットテスト
GitHub Copilotは、テストコードの自動生成を支援し、特にユニットテストの作成に役立ちます。関数やクラスのコードを記述すると、Copilotはそのコードに対応するテストケースを提案します。
Copilotは、様々なテストフレームワーク(例えば、PythonのpytestやJavaScriptのJestなど)に対応しており、適切なテストコードを生成します。開発者は、Copilotが生成したテストコードを基に、必要に応じてテストケースを追加したり、修正したりできます。
# Pythonの関数
def add(a, b):
return a + b
# GitHub Copilotによるテストコードの提案(pytest)
def test_add():
assert add(1, 2) == 3
assert add(-1, 1) == 0
assert add(0, 0) == 0
テストコードの自動生成は、テスト駆動開発(TDD)を実践する上で非常に有用です。Copilotを活用することによって、開発者はより迅速かつ効率的にテストコードを作成し、ソフトウェアの品質を向上できます。
ドキュメントの自動生成と翻訳機能
GitHub Copilotは、コードからドキュメントを自動生成する機能を提供しています。関数やクラスの定義に基づいて、Copilotはそのコードの動作や使用方法を説明するドキュメントを生成します。
この機能は、APIドキュメントの作成や、プロジェクトのREADMEファイルの作成に役立ちます。Copilotは、様々なドキュメント形式(例えば、Markdown、reStructuredText、Javadocなど)に対応しており、適切な形式でドキュメントを生成します。
機能 | 説明 | 対応形式 |
---|---|---|
ドキュメント生成 | コードからドキュメント作成 | Markdown, reStructuredText |
翻訳 | ドキュメントを多言語化 | 主要な自然言語 |
コメント生成 | コードにコメント付与 | プログラミング言語に依存 |
GitHub Copilotは、生成したドキュメントを他の言語に翻訳する機能も備えています。この機能によって、多言語対応のドキュメントを簡単に作成でき、グローバルなプロジェクトでの共同作業を促進できます。
チャットパーティシパンツ/スラッシュコマンド利用
GitHub Copilotのチャット機能では、チャットパーティシパンツとスラッシュコマンドを利用することでより高度な操作が可能です。チャットパーティシパンツは、特定のコンテキスト(特定のファイルやリポジトリなど)を指定してCopilotに質問するための機能です。
スラッシュコマンドはCopilotに対して特定の操作(コードの生成や説明、修正など)を指示するためのコマンドです。これらの機能を組み合わせることでCopilotとの対話をより細かく制御し、必要な情報を効率的に取得できます。
# スラッシュコマンドの例
/explain
# 出力結果
# 選択したコードの説明を生成します。
チャットパーティシパンツとスラッシュコマンドは、GitHub Copilotのチャット機能を最大限に活用するための重要な機能です。これらを使いこなすことによって開発者はCopilotとの連携を強化し、より生産的な開発を実現できます。
コンテキスト変数を活用した高度な操作
GitHub Copilotはコンテキスト変数を活用することで、より高度な操作が可能です。コンテキスト変数はCopilotに対して追加の情報を提供し、より適切な提案や回答を生成するための仕組みです。
たとえば特定のファイルやディレクトリをコンテキスト変数として指定すると、Copilotはそのコンテキストに基づいてコード補完やチャットの応答を生成します。また、選択したコード範囲をコンテキスト変数として使用することも可能です。
コンテキスト変数の活用例
- 特定のファイルを指定して質問
- 選択範囲のコードを説明させる
- 特定のディレクトリを分析させる
- プロジェクト全体を考慮した提案を求める
コンテキスト変数を適切に活用することでGitHub Copilotの機能を最大限に引き出し、開発の効率と精度を向上できます。
GitHub Copilotの料金プラン比較
GitHub Copilotの料金プランについて、以下の内容を解説します。
- Pro/Business/Enterpriseの違い
- 無料でも使用可能(制限あり)
Pro/Business/Enterpriseの違い
GitHub Copilotには個人向けのProプラン、チーム向けのBusinessプラン、企業向けのEnterpriseプランの3つあります。これらのプランは利用できる機能やサポートの範囲が異なります。
機能 | Pro | Business | Enterprise |
---|---|---|---|
コード補完 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
チャット | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ライセンス管理 | - | あり | あり |
ポリシー管理 | - | あり | あり |
コンテンツ除外 | - | - | あり |
Proプランは個人開発者向けに設計されており、コード補完やチャット機能が無制限に利用できるのが特徴。Businessプランはチームでの利用を想定しており、Proプランの機能に加えてライセンス管理やポリシー管理などの機能が提供されます。
Enterpriseプランは大規模な組織での利用を想定しており、Businessプランの機能に加えてコンテンツ除外や高度なセキュリティ機能が提供されます。
GitHub Copilotは無料でも使用できる(制限あり)
GitHub Copilotは有料プランだけでなく、無料で利用できるFreeプランも提供しています。GitHub Copilot FreeプランではVS Codeで月あたり2000回のコード補完と、50回のチャットメッセージが利用可能です。
無料プランはGitHub Copilotの機能を試してみたい場合や、個人プロジェクトで軽く利用したい場合に適しています。ただし無料プランでは利用できる機能に制限があり、コード補完やチャットの回数が制限されています。
GitHub Copilot Freeプランは、GitHubアカウントにサインインするだけで利用可能。より多くの機能や無制限の利用を希望する場合は、有料プランへのアップグレードを検討します。
GitHub Copilot利用時の著作権リスク
GitHub Copilotを活用する際には、生成されるコードの著作権や品質に関するリスクを理解しておくことが重要です。Copilotが提案するコードは既存のコードと類似する可能性があり、著作権侵害のリスクを伴うことがあります。
そのため利用者自身がコードを精査し、必要に応じて修正・調整を行う責任を負います。Copilotの利用規約では、生成コードの著作権は利用者に帰属するとされているものの、万が一問題が発生した場合の責任も利用者にある点を認識しておきましょう。
また、Copilotは過去のデータをもとにコードを提案するため、古いライブラリや非推奨のAPIを推奨することがあります。これによりセキュリティ上の問題や互換性のトラブルが発生する可能性があるため、提案されたライブラリやAPIのバージョンを確認し、最新のものを使用することが重要です。もし非推奨のAPIが提案された場合は公式ドキュメントを参照し、適切な代替手段を検討しましょう。
GitHub Copilotの提案機能の品質は言語によって異なる
Github Copliotによる提案機能の品質は、利用するプログラミング言語によって異なります。GitHub Copilotの背後には、GitHub、OpenAI、およびMicrosoftの協力によって開発された高度なAIモデルが存在します。
このAIは、GitHubの一般ユーザーに公開されているリポジトリのデータを活用してトレーニングを受けています。そのため、提案の品質はトレーニングデータの量や多様性に依存するのが特徴です。
たとえば、よく使われる言語であるRubyやPythonは公開リポジトリで豊富に利用されており、高品質な提案を受け取ることが期待できます。一方、利用機会の少ない言語では、提案の精度が低くなる可能性があることに注意が必要です。
GitHub Copilotに関するQ&A
GitHub Copilotに関する下記のQ&Aについて解説します。
- GitHub Copilotが使えない場合の対処法は?
- GitHub Copilotが遅い/補完されない時の対処法は?
- 日本語でコードを作成することは可能ですか?
- GitHub Copilotで何ができるか具体的に教えてください
GitHub Copilotが使えない場合の対処法は?
まずGitHub Copilotの拡張機能が正しくインストールされ、有効になっているかを確認してください。
次にインターネット接続が安定しているかを確認します。GitHub Copilotはオンラインサービスであるため、インターネット接続が必要です。また、GitHubアカウントにサインインしているか、GitHub Copilotのサブスクリプションが有効であるかを確認します。
GitHub Copilotが使えない場合の確認事項
- 拡張機能のインストール状況
- インターネット接続
- GitHubアカウントへのサインイン
- サブスクリプションの有効期限
- VSCodeの再起動
これらの確認事項をチェックしても問題が解決しない場合は、GitHub Copilotのサポートに問い合わせるかGitHub Copilotのドキュメントを参照してください。
GitHub Copilotが遅い/補完されない時の対処法は?
GitHub Copilotの動作が遅かったりコードが補完されない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、インターネット接続の速度が十分であるかを確認します。接続速度が遅いと、Copilotの応答が遅くなることがあります。
次に使用しているIDEやエディタのパフォーマンスを確認します。ほかのアプリケーションを終了したりIDEやエディタを再起動したりすることで、パフォーマンスが改善する場合があります。また、GitHub Copilotのキャッシュをクリアすることも有効です。
# GitHub Copilotのキャッシュをクリアするコマンド(VSCode)
GitHub Copilot: Clear Cache
これらの対処法を試しても問題が解決しない場合は、GitHub Copilotのサポートに問い合わせるか、GitHub Copilotのドキュメントを参照してください。GitHubのステータスページでサービスの稼働状況を確認することも有効です。
日本語でコードを作成することは可能ですか?
日本語でコードを作成することも可能GitHub Copilotは日本語を含む多言語に対応しており、自然言語でコメントを記述した内容に適したコードの提案を受け取ることができます。

Visual Studio Codeより
たとえば、上記のようにコメント機能を使って「hello worldと出力する関数を作ってください。」と記載すると、コメント内容に沿ったコードを提案してくれます。
複雑なシステムを自然言語で指示することは難しそうですが、基本的な機能や簡単なコードを作成するときに役立ちそうですね。
GitHub Copilotで何ができるか具体的に教えてください
GitHub CopilotはAIを駆使して開発者のコーディング作業を支援する、さまざまな機能を提供しています。具体的にはコード補完やチャットによる質問応答、コードレビュー支援、ドキュメント生成、テストコード生成などが可能です。
コード補完機能は開発者がコードを記述し始めると文脈を理解し、関数全体やコードブロックを提案します。チャット機能では自然言語でコーディングに関する質問をしたり、特定の実装方法を尋ねたりできます。
これらの機能に加えて、GitHub Copilot Enterpriseでは組織固有のナレッジベースを構築し、チャットのコンテキストとして利用できます。GitHub Copilotは開発者の生産性を向上させ、より効率的なコーディングを実現するための強力なツールです。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
- 【Python】fileの読み込み方法を簡単に解説
- 【Python】リスト(list)を初期化する方法を簡単に解説
- 【Python】format関数とf文字列で桁数を指定する方法を解説
- 【Python】null判定をする基本的な方法を解説