ADO(ActiveX Data Objects)とは
ADO(ActiveX Data Objects)とは、マイクロソフトが開発したデータベースアクセス技術の一つで、アプリケーションからデータベースへの接続や操作を簡単に実行できるようにするコンポーネントオブジェクトモデルです。VBScriptやJavaScript、VBAなどのプログラミング言語から、SQL ServerやAccessといった様々なデータベース管理システムに対して、統一的なインターフェースでアクセスできます。
このテクノロジーは、COM(Component Object Model)技術をベースに構築されており、OLE DB(Object Linking and Embedding Database)プロバイダを介して、データソースとの通信を実現しています。英名ではActive Data Objectsと呼ばれることもあり、1990年代後半から2000年代前半にかけて、Windowsプラットフォームにおける主要なデータアクセス手段として広く普及しました。
ADOの主要オブジェクトとその役割
ADOは主に、Connection、Command、Recordsetという3つの中核オブジェクトで構成されており、それぞれが明確な役割分担を持ってデータベース操作を実現します。Connectionオブジェクトはデータベースへの接続を確立し管理する役割を担い、接続文字列を用いてデータソースとの通信チャネルを開設します。
| オブジェクト名 | 主な役割 |
|---|---|
| Connection | データソースへの接続管理 |
| Command | SQLコマンドの実行制御 |
| Recordset | 取得データの格納と操作 |
| Field | レコード内の個別列情報 |
| Parameter | SQLパラメータの設定 |
Commandオブジェクトは、ストアドプロシージャの呼び出しやパラメータ付きクエリの実行を担当し、Recordsetオブジェクトは実行結果として返されたデータセットを保持して、レコード単位での操作を可能にします。これらのオブジェクトを組み合わせることで、データの検索から更新まで幅広いデータベース操作を柔軟に実装できます。
VBScriptでのADO接続実装例
実際のADO実装では、まずConnectionオブジェクトのインスタンスを生成し、Provider属性とData Source属性を含む接続文字列を指定して、Openメソッドを呼び出します。以下はAccessデータベースに接続して、データを取得する基本的なコード例です。
Dim conn, rs
Set conn = CreateObject("ADODB.Connection")
conn.Open "Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:\database.accdb;"
Set rs = CreateObject("ADODB.Recordset")
rs.Open "SELECT * FROM Users WHERE Age > 20", conn
Do While Not rs.EOF
Response.Write rs("UserName") & " - " & rs("Age") & "<br>"
rs.MoveNext
Loop
rs.Close
conn.Close
Set rs = Nothing
Set conn = Nothing
このサンプルコードでは、CreateObject関数でADOオブジェクトを動的に生成し、接続文字列にはACE OLE DBプロバイダを指定して、Accessファイルへのパスを指定しています。Recordsetオブジェクトに対してSQL文を渡すことでクエリを実行し、EOFプロパティで終端を判定しながらMoveNextメソッドで順次レコードを走査して、各フィールドの値を取得できます。
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