MacでWordPressのローカル環境を構築すると、本番サーバーに影響を与えず、テーマのカスタマイズやプラグインの動作確認ができます。ローカル環境とは、自分のMac内で動作する開発環境のことです。インターネットに接続せずWordPressサイトを動かせるため、自由に編集や実験が可能です。
しかし、ローカル環境の構築には、Webサーバーやデータベースなど複数のソフトウェアが必要で、初心者には難しく感じるかもしれません。どのツールを選べば良いか、どのような手順で環境を作れば良いかわからず、困っている方も多いでしょう。
この記事では、MacでWordPressのローカル環境を構築する方法について、おすすめのツールと具体的な手順を詳しく解説していきます。
MacでWordPressのローカル環境を構築できるツール
MacでWordPressのローカル環境を構築するには、専用のツールを使用すると簡単です。ツールを使えば、Apache・PHP・MySQLなど必要なソフトウェアを個別にインストールする手間が省け、初心者でも短時間で環境を整えられます。
Macで利用できるWordPressのローカル環境を構築するツールとして、以下の3つが挙げられます。
- Local
- MAMP
- Homebrew
それぞれのツールには異なる特徴があり、使用目的や技術レベルに応じて最適なものを選択できます。各ツールの特徴について、詳しく見ていきましょう。
Local
LocalはWordPressに特化したローカル環境構築ツールで、初心者に最もおすすめできるソフトウェアです。Localの主な特徴は、以下の通りです。
- WordPressが自動でインストールされる
- PHPやMySQLのバージョンを選択できる
- 起動が早く動作が軽い
- 複数のWordPressサイトを管理できる
クリック操作だけでWordPressサイトを作成でき、データベースの作成やWordPressファイルの配置といった複雑な作業が不要です。MacとWindowsの両方に対応しているため、OSを問わず利用できる点も魅力的です。
MAMP
MAMPは、Mac・Apache・MySQL・PHPの頭文字を取った名前のツールです。Macでのローカル開発環境構築に特化したソフトウェアで、WordPress以外のPHP開発にも使用できるため、幅広い用途で活用できます。
MAMPの主な特徴は、以下の通りです。
- ApacheとMySQLを一括でインストールできる
- 無料版と有料版(MAMP PRO)がある
- ポート設定やドキュメントルートを自由に変更できる
- 多くのMacユーザーが使用している
MAMPは無料版でも十分な機能を備えており、WordPressのテーマ開発やプラグイン開発に適しています。設定項目が多いため、Localよりも柔軟なカスタマイズが可能ですが、慣れない内は少し難しく感じるでしょう。
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Homebrew
HomebrewはMac用のパッケージ管理システムです。コマンドラインでApache・PHP・MySQLを個別にインストールできるツール、エンジニアやプログラマーを中心に広く利用されています。
Homebrewの主な特徴は、以下の通りです。
- コマンドラインで操作する
- Apache・PHP・MySQLを最新バージョンで管理できる
- 細かい設定変更が可能
- Mac開発環境の標準的なツール
Homebrewは設定の自由度が高い反面、コマンドライン操作やサーバー設定の知識が必要です。初心者には難易度が高いため、まずはLocalやMAMPで環境構築に慣れてから挑戦した方が良いでしょう。
Localを使ってWordPressのローカル環境を構築する手順
Localを使った環境構築の手順として、以下の3つを理解しておきましょう。
- Localのダウンロードとインストール
- WordPressサイトの作成
- WordPressへのログイン確認
それぞれの手順を順番に実行することで、MacでWordPressのローカル環境が完成します。以下では各手順について、詳しく解説していきます。
Localのダウンロードとインストール
まずLocalの公式サイトにアクセスし、画面右上にある「DOWNLOAD」ボタンをクリックします。ダウンロードページが表示されたら、プラットフォームとしてMacを選択しましょう。
次に名前・メールアドレス・電話番号を入力する画面が表示されます。各項目を入力して「GET IT NOW」ボタンをクリックすると、Localのインストールファイルがダウンロードされます。
ダウンロードが完了したらファイルをダブルクリックし、Localアプリを「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップします。これでLocalのインストールは完了です。
WordPressサイトの作成
Localアプリを起動すると、初回起動時にいくつかの質問や無料アカウントの作成を求められる場合があります。これらの手順はオプションなので、スキップしても問題ありません。
メイン画面が表示されたら「Create a new site」ボタンをクリックします。サイト名の入力画面が表示されるので、任意のサイト名を入力して「Continue」ボタンを押しましょう。
次にプラットフォームの選択画面が表示されます。PHP・Apache・MySQLのバージョンを選択できますが、特にこだわりがなければ「Preferred」を選択して「Continue」ボタンをクリックします。
最後にWordPressのユーザー名とパスワードを入力して「Add Site」ボタンを押すと、WordPressサイトが自動で作成されます。
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WordPressへのログイン確認
WordPressサイトの作成が完了すると、Localアプリの画面にサイト情報が表示されます。画面右上にある「WP Admin」ボタンをクリックすると、WordPressのログイン画面がブラウザで開きます。
先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力して「Log In」ボタンを押すと、WordPressの管理画面にログインできます。管理画面が正しく表示されれば、MacでのWordPressローカル環境の構築は完了です。
ここからは通常のWordPressサイトと同じように、テーマのインストールやプラグインの追加、記事の投稿などが自由に行えます。作業を終了する場合は、Localアプリで「Stop site」ボタンをクリックしてサーバーを停止しましょう。
MAMPを使ってWordPressのローカル環境を構築する手順
MAMPはLocalよりも柔軟な設定が可能で、PHP開発にも使用できます。手動での設定項目が多い分、環境構築の仕組みを理解しながら進められる点が特徴です。
MAMPを使った環境構築の手順として、以下の3つを理解しておきましょう。
- MAMPのダウンロードとインストール
- データベースの作成
- WordPressのインストール
それぞれの手順を実行することで、MacでWordPressのローカル環境が完成します。以下では各手順について、詳しく解説していきます。
MAMPのダウンロードとインストール
MAMPの公式サイトにアクセスし、「Free Download」ボタンをクリックします。macOSのバージョンごとに異なるダウンロードがあるため、自分のMacに合ったバージョンを選択しましょう。
macOSのバージョンを確認するには、画面左上のAppleアイコンをクリックして「このMacについて」を選択します。表示されたウィンドウでバージョン情報が確認できます。
ダウンロードが完了したらMAMPの.pkgファイルをダブルクリックし、画面の指示に従ってインストールを進めます。インストールが完了したら、「アプリケーション」フォルダからMAMPアプリを起動しましょう。
データベースの作成
MAMPアプリを起動したら、画面右側の「Start Servers」ボタンをクリックして、サーバーを起動します。Apache ServerとMySQL Serverのアイコンが緑色になっていれば、正常に起動しています。
次に「Open WebStart page」ボタンをクリックすると、ブラウザでMAMPのスタートページが開きます。メニューバーから「Tools」→「PHPMYADMIN」を選択すると、phpMyAdminという画面が表示されます。
左側にある「New」を選択し、データベース名を入力して「Create」ボタンをクリックします。データベース名は任意で構いませんが、後の手順で使用するため覚えておきましょう。データベース名が左側のリストに追加されれば、データベースの作成は完了です。
WordPressのインストール
WordPress公式サイトから最新版のWordPressをダウンロードします。ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、「wordpress」フォルダが作成されます。
このwordpressフォルダを、MAMPのドキュメントルートフォルダである「Applications/MAMP/htdocs/」にコピーします。ブラウザで「http://localhost:8888/wordpress/」にアクセスすると、WordPressのインストールウィザードが表示されます。
言語を選択して「続ける」ボタンをクリックし、次の画面でデータベース情報を入力します。データベース名には先ほど作成した名前を入力し、ユーザー名とパスワードには「root」と入力しましょう。データベースホストは「localhost」のままで問題ありません。
「送信」ボタンをクリックして「インストール実行」に進み、サイトのタイトル・ユーザー名・パスワード・メールアドレスを設定します。「WordPressをインストール」ボタンをクリックすれば、インストールが完了します。ログイン画面で設定したユーザー名とパスワードを入力すると、WordPressの管理画面にアクセスすることが可能です。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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