株式会社Lit Forgeは、建設業界向けAIソリューション「ちょこっとai」の正式ローンチと有料プランの提供開始を発表しました。
ちょこっとaiが向き合う建設業の人手不足と業務効率化の課題
資材価格の高騰、職人の高齢化、深刻な人手不足。建設業界は今、現場の生産性を根本から見直さざるを得ない局面にあります。他業界向けに作られた汎用的な業務システムでは、見積書の独特なフォーマットや施主・職人との電話でのやり取りといった、建設業ならではの商慣習に対応しきれないという課題がありました。
「ちょこっとai」は、この課題に正面から向き合うために開発されました。代表取締役・栁川智治氏が建設業界で15年以上、IT業界でも8年以上、現場に立ち続けてきた経験が開発の背景です。「現場を知っているからこそ作れるツールがある」という発想のもと、業務効率化ツールではなく建設業のためのAIインフラとしてゼロから設計されました。
ちょこっとaiが想定する中小建設企業のAI導入の壁
AIの進化は目覚ましく、「乗り遅れることへの危機感」は建設業界にも広がっています。しかし現実には、何が正解でどこから手をつければいいのか分からないまま、チャットで調べ物をする程度の使い方にとどまっている中小企業も多いのではないでしょうか。「AIエージェント」と言われても、自社の業務とどう繋がるのかイメージできないというケースも多いです。
「ちょこっとai」は、この「わからない」と「乗り遅れる恐怖」の間で立ち止まっている中小企業のために作られています。難しい設定も分厚いマニュアルも不要で、工程表や見積書といった毎日の業務の中のちょこっと面倒な部分から、AIを使い始められます。月額¥0から小さな一歩でAIを社内に取り入れ、その効果を実感してもらうことがサービス名に込められた想いです。
ちょこっとaiが提供する3つの機能
「ちょこっとai」は、以下の3つの機能を通じて建設業の業務プロセス全体をAIで連携します。各機能は個別のツールとしてではなく、ひとつの業務基盤として機能する設計です。
- 工程表(ガントチャート)自動生成:工種と日程を入力するだけでAIが自動作成し、スマホからその場で更新・共有が可能
- 見積書・請求書自動化:工種・数量を入力すればAIが見積書を自動生成し、そのまま請求書へワンクリックで展開
- 現場写真共有:施工前・施工後の写真をプロジェクトごとに整理し、有効期限付きリンクで施主へ直接共有
福岡・東京の二拠点体制で建設工事の実務とAI・SaaS開発の両方を自社で手がけるLIT FORGEだからこそ実現できる、現場感覚に基づいたプロダクト設計が強みです。
ちょこっとaiの料金プランとMORENNAとのサービス展開
正式ローンチにあわせ、個人事業主から複数現場を抱える事業者まで対応する3プランを提供します。各プランの概要は以下の通りです。
- フリー:¥0/月(見積作成 月5件まで・1ユーザー)
- スタンダード:¥980/月(見積作成 月50件まで・メンバー5人まで・原価/粗利管理)
- ビジネス:¥4,980/月(見積作成 月300件まで・メンバー20人まで・API/会計ソフト連携)
「ちょこっとai」は、必要な部分だけをAIに任せて低コストで効率化したい事業者向けの選択肢です。一方、代表・栁川智治氏が共同経営する株式会社ブルークス(東京都豊島区)では、建設業・不動産管理業向けのパッケージ型SaaS「MORENNA(モレンナ)」を開発・運営しています。
顧客・案件管理を軸に、タスク・スケジュール管理、施工資料・書類作成、見積や発注、請求処理、財務分析までを一元化した業務管理ツールです。業務全体をしっかり管理したい事業者向けに、二つのサービスが補完的な選択肢となっています。
ちょこっとai概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | ちょこっとai |
| 提供元 | 株式会社Lit Forge |
| カテゴリ | 建設業界向けAIソリューション |
| 有料プラン開始 | 2026年7月 |
| 主な機能 | 工程表自動生成・見積書請求書自動化・現場写真共有 |
| フリープラン | ¥0/月(月5件まで・1ユーザー) |
| スタンダードプラン | ¥980/月(月50件まで・メンバー5人まで) |
| ビジネスプラン | ¥4,980/月(月300件まで・メンバー20人まで) |
| 代表取締役 | 栁川智治 |
| 本社所在地 | 福岡県 |
| 設立 | 2026年4月(創業:2019年9月) |
| 公式サイト | https://chokotto.ai |
trends編集部の一言
建設業界では15年以上の現場経験を持つ開発者が、汎用ツールでは対応できない業界固有の商慣習に正面から向き合って設計したという点が、このサービスの核心です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「使いやすそうなツールを導入したのに業務フローに合わず定着しなかった」という課題は業界横断で繰り返されてきたテーマです。業界特化型の設計思想は、業種を超えた示唆を含む取り組みと捉えられます。
月額¥0から始められる段階的な料金設計は、「まず試してみる」ハードルを下げる点で注目されます。マーケティング業界でも、AI導入が「全社展開か何もしないか」の二択になりがちです。「ちょこっとから始める」というコンセプトは、中小企業のAI活用における段階的アプローチとして、業界全体の動向としても示唆を含む取り組みと言えるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「建設現場にAIを。AI搭載の建設業務効率化SaaS「ちょこっとai」正式ローンチ ― 見積・請求・工程表をワンストップで自動化 | 株式会社Lit Forgeのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000184093.html, (参照 26-07-09).
