株式会社CORDERは、建設業の積算領域に特化したAI・データ活用プラットフォーム『積算AIプラットフォーム』のリリースを発表しました。
ゼネコン積算部署が抱える3つの壁
経営層では「利益率の向上」、積算部署では「見積精度の向上」「原価の最適化」「業務負荷の削減」が課題として挙がっています。各社でAIとデータの活用による業務改革が進められている一方で、現場からは失敗事例も多く報告されてきました。
株式会社CORDERが積算領域に特化した支援を続ける中で明らかになってきた、ゼネコンが積算のAI・データ活用で直面する「3つの壁」は、以下の通りです。
- 業務理解の壁:積算特有の複雑な業務をシステム会社が把握できず開発が頓挫するケース
- データ蓄積の壁:拠点や担当者ごとの表記ゆれやデータ連携の負荷で活用可能なDB化が実現しないケース
- 品質の壁:5,000万円をかけて開発したシステムが品質基準を満たさず現在は運用されていないケース
「業務理解の壁」では、ベテランが作成したマクロの解析と再開発をシステム会社に依頼したものの、積算業務の専門性が高すぎて実現できなかったという事例が報告されています。
「データ蓄積の壁」では、担当者ごとの表記の違いやデータ加工の負荷が大きく、活用できる水準のデータベース化に至らなかった事例が挙がっています。こうした課題を踏まえ、株式会社CORDERが積算領域に特化した強みを本サービスで提示している形です。
CORDERの3つの強み
株式会社CORDERは、積算業務全般の支援を通じて、現場の実務を熟知しているため、最適な解決策を提案できます。積算実務に精通していることが、システム会社では対応しきれなかった「業務理解の壁」を乗り越える根拠です。
さらに、担当者に新たな負荷をかけずに日々の業務の中で自然にデータが蓄積される仕組みを構築する点も差別化要因です。ツール提供だけにとどまらず、AIやシステムでは完結できない領域については、積算士が伴走して、成果創出まで責任を持つ体制を整えています。
数量拾い代行の『積算代行』、積算業務プロセス全般をAIと積算士で代行する『オンライン積算課』において、累計200社以上のゼネコンを支援してきました。この実績が、体制を支えるものです。
積算AIプラットフォームの概要
現在すでに大手から地場まで数十社のゼネコンにおいて検討・開発が進められており、各社の課題に合わせて積算特化型AIのカスタマイズ開発を行う設計です。特定の機能セットに限定されない柔軟な開発が可能で、各社の積算業務やデータ活用課題に幅広く対応します。
AI代行サービス『オンライン積算課』は、2025年6月のサービス開始以降、全国30社以上(支店含む)のゼネコンで導入が進んできました。
『オンライン積算課』の運用を通じて、蓄積される物件情報、業者見積、見積比較、内訳などのデータを活用し、各社向けAIのカスタマイズ開発を行います。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供元 | 株式会社CORDER |
| 代表取締役 | 田邊 健人氏 |
| 所在地 | 東京都渋谷区桜丘町4-17 Portal Apartment & Art Point 301 |
| サービス名 | 『積算AIプラットフォーム』 |
| 対象業種 | 建設業(ゼネコン) |
| 導入実績 | 全国30社以上(支店含む) |
| 累計支援実績 | 200社以上 |
| 開発進行中 | 数十社(大手〜地場ゼネコン) |
| コーポレートサイト | https://corder.co.jp/ |
trends編集部の一言
全国30社以上のゼネコンへの導入と、累計200社以上の支援実績を持つ株式会社CORDERが、積算特化のAIプラットフォームをリリースしました。建設DX領域全体としては、汎用AIツールの導入だけでは現場の業務フローに定着しないという課題が繰り返し指摘されてきました。業務理解と人的伴走をセットにした設計は、その課題への構造的な回答と位置づけられます。
「5,000万円をかけて開発したシステムが品質基準を満たさず、運用されていない」という事例は、専門特化型AIの難しさを端的に表しています。積算士が伴走して、成果まで責任を持つ体制は、ツール単体ではなく運用込みのパッケージとしての価値が問われる設計です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、専門知識と人的伴走をセットにした業務特化型AIの台頭は業界横断で見られる動向であり、建設積算領域における本事例はその具体的な実装例として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「積算のAI・データ活用により見積精度向上と原価最適化を実現する『積算AIプラットフォーム』をCORDERがリリース | 株式会社CORDERのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000104402.html, (参照 26-07-02).
