株式会社ベーシックは、2026年6月24日、BtoBマーケティングツール「ferret One」において、「ferret One MCPサーバー」のβ版提供を開始しました。
ferret One MCPサーバーが解決するBtoBマーケの課題
BtoBマーケターやセールスの現場では、「データを集める→ツールを行き来して整理する→次の打ち手を考える」という一連の業務を、複数のツールをまたいで人の手で行う必要があり、作業の多さが課題として残っていました。Anthropic社が2024年11月にMCP(Model Context Protocol)をオープン規格として策定してから、SaaS業界全体のインフラとして急速に普及しています。
MCP(Model Context Protocol)は、ClaudeやChatGPTなどの生成AIツールと外部のSaaSを安全に接続するためのオープン標準規格です。従来は、サービスごとに個別の連携開発が必要でしたが、MCPはこの課題を解決する「共通の接続規格」として機能します。一度MCPサーバーとして実装されたSaaSは、MCP対応のすべてのAIエージェントからアクセスできるようになりました。
ferret One MCPサーバーのβ版で操作できる3つの機能カテゴリ
β版では以下の3つのカテゴリの機能を、AIエージェントから直接操作・取得できます。
- 分析/レポーティング:チャネル別・ランディングページ別のパフォーマンス取得
- コンテンツ運用:ブログ記事の下書き作成・取得、画像/ファイルの登録・取得
- CRM/メール運用:フォーム・コンタクト・セグメント・メールテンプレートの取得、コンタクト情報の登録/更新/削除、セグメント単位のメール配信設定、メール詳細・配信レポートの取得
たとえば「先月のサイトパフォーマンスを分析して、改善提案を3つあげて」と指示するだけで、月次レポート向けのデータ収集と原因分析をAIとの対話で進められます。「メールAとメールBの結果を比較して、改善した次回のメルマガ本文を作って」のように、配信結果の振り返りから次回下書き作成・配信設定まで、1つの会話の中でひと続きに完結させることも可能です。
ferret One MCPサーバーの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 機能名 | ferret One MCPサーバー |
| 提供形態 | β版(既存ユーザー向け先行提供・社数制限あり) |
| 対応AIエージェント | Claude Code(デスクトップ・ターミナル版)、Codex App(デスクトップ版) |
| 対象ユーザー | ferret Oneをご利用中のお客様(社数制限あり、順次御案内) |
| 提供開始日 | 2026年6月24日 |
| 提供企業 | 株式会社ベーシック |
| 所在地 | 〒102-0082 東京都千代田区一番町17-6 一番町MSビル2F |
| 代表者 | 秋山勝氏 |
| 設立 | 2004年3月 |
| URL | https://basicinc.jp/ |
trends編集部の一言
生成AIの活用が「対話して答えをもらう」フェーズから「AIが実際に業務を実行する」フェーズへと移行しているという整理は、マーケティングの現場でも実感を伴って届きます。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツールを行き来しながらデータを集め、Excelに整理してようやく次の施策を考えるというサイクルに時間を費やすケースが広く見られてきました。その課題感への応答として位置づけられるのが、今回の発表です。
「AIエージェントがCMSとMAとSFA/CRMをまたいでデータを取得し、施策まで実行する」という構想は、これまで人の段取りに依存していた業務設計を根本から変える可能性があります。β版という段階で対応AIエージェントや機能が今後順次拡充される点からも、開発側の本気度がうかがえるのではないでしょうか。MCP対応SaaSが増えるほどAIエージェントの実行範囲が広がる構造は、業界全体のインフラ変化として注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「ferret One、AIでBtoBマーケを加速させる「ferret One MCPサーバー」の提供を開始 | 株式会社ベーシックのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000683.000006585.html, (参照 26-06-26).
