株式会社IVRyは、対話AIプラットフォーム「アイブリー」と、株式会社ランプのテイクアウト特化の注文受付・管理システム「テイクイーツ」とのシステム連携を開始しました。
アイブリーが解決を目指す飲食業界の人手不足と電話注文の課題
日本の飲食業界は深刻な人手不足に直面しています。帝国データバンクの調査(2026年1月)では、飲食店の非正社員における人手不足を感じている割合が58.6%に達しました。限られた人員での店舗運営が、現場の大きな課題となっています。
テイクアウト予約は、行列の回避や待ち時間の短縮を求める顧客ニーズから、飲食店にとって重要な収益機会です。一方で、電話によるテイクアウト注文の受付は、接客や調理が集中するピーク時にオペレーションの分断を引き起こし、着信に応答できないことによる機会損失も生じていました。聞き間違いや転記ミスといったアナログ運用固有のリスクが、現場スタッフの心理的負荷をさらに高めていたことも課題です。
電話は、依然として最も手軽で直接的なコミュニケーション手段として、ネット注文に不慣れな高齢者層などからの注文機会に対応するための重要なチャネルでもあります。しかし現場にとっては、「対応したくても対応できない」という矛盾を抱えたチャネルでもありました。今回の連携は、この課題を解消することを目的としています。
アイブリーとテイクイーツの連携機能
今回の連携により、顧客が飲食店に電話をかけると、アイブリーが音声でテイクアウト用メニューを紹介しながら対話を行います。注文受付に必要な項目(メニュー、数量、受取時間、氏名等)をヒアリングしたうえで、テイクイーツへ予約連携される仕組みです。主な連携機能は次の3点です。
- AIによる24時間365日の電話でのテイクアウト受付
- 「テイクイーツ」への自動データ連携によるヒューマンエラー防止
- 人件費・教育コストの最適化による付加価値業務への集中
24時間365日の対応により、営業時間外やピーク時でも注文を取りこぼすことなく受けられます。アイブリーがヒアリングした注文内容はテイクイーツへ即時予約連携され、転記ミスや聞き間違いといったヒューマンエラーの防止につながります。店舗スタッフは、管理画面に届いた注文内容を確認し調理の準備を開始するだけで対応が完結するため、接客や調理、品質管理といった付加価値の高い業務への集中が可能です。
株式会社ランプ代表取締役の河野 匠氏は、「テイクイーツはこれまで全国3,500店舗以上の現場と向き合い、テイクアウト運用の複雑さと可能性を誰よりも深く理解してきた。IVRy様の音声AI対話技術を組み合わせることで、電話注文という長年の未解決課題に応えられると確信している」と述べています。また、株式会社IVRy代表取締役/CEOの奥西 亮賀氏は、「アイブリーがメニュー紹介からシステム入力までを丁寧に、かつ完璧に対応することにより、スタッフが本来向き合うべき価値に100%集中できる環境を作ることが願い」とコメントしています。
IVRy社概要とアイブリー・テイクイーツ連携概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社IVRy |
| 連携先 | 株式会社ランプ「テイクイーツ」 |
| 連携種別 | システム連携(即時予約連携) |
| 対応時間 | 24時間365日 |
| デモ用電話番号 | 050-1725-3323 |
| 提供実績 | 47都道府県・98業界以上・累計60,000件以上のアカウント発行、累計発着電数9,000万件超(2026年5月末時点) |
| 所在地(IVRy) | 〒108-0073 東京都港区三田三丁目5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー10F |
| 所在地(ランプ) | 京都府京都市 |
| 設立(IVRy) | 2019年3月 |
| 代表者(IVRy) | 代表取締役/CEO 奥西 亮賀氏 |
| 代表者(ランプ) | 代表取締役 河野 匠氏 |
| 企業サイト | https://ivry.jp/company/ |
trends編集部の一言
帝国データバンクの調査(2026年1月)で飲食店の非正社員の58.6%が人手不足を感じているという数字は、業種横断で見ても際立った水準です。電話応対という「アナログな接点」をAIで完全自動化しつつ、注文データをそのままシステムへ連携する設計は、業界全体として「省人化」から「無人化」へのフェーズ転換が現実的になってきたことを示しています。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、顧客接点の自動化と人的リソースの再配置という論点は業界横断で語られてきたテーマです。「いつでも正確に注文できる」体験を担保しながら運用コストを下げるアプローチは、飲食業界における自動化モデルの一類型として注目されます。誤情報を返さない独自技術であるハルシネーションゼロによる信頼性担保の仕組みも、AI業務適用の信頼性評価指標として業界全体で参照される動きが広がりそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「対話AIプラットフォーム「アイブリー」がテイクアウトの予約受付・管理システム「テイクイーツ」と即時予約連携開始 | 株式会社IVRyのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000268.000056805.html, (参照 26-06-24).
