スカイファーム株式会社は2026年4月20日、ファンダムテック株式会社および株式会社eekaoとの3社共同開発により、商業施設内フードコートの座席をスマートフォンから事前予約・決済できるサービス「NEW PORT Reserve」の正式版をリリースしました。
NEW PORT Reserveが解決するフードコートの座席問題
近年、商業施設のフードコートでは、混雑時に空席が見つからない「テーブル難民」の発生が課題となっており、来館者の満足度低下や施設側の機会損失につながっていました。とりわけ小さな子ども連れの来館者にとっては、「確実に席を確保したい」というニーズが強く、従来の先着順では対応しきれない状況が生まれています。
NEW PORT Reserveは、これまで無料の共用スペースとして運用されていたフードコート座席に、「予約」と「市場原理」の概念を持ち込んだサービスです。専用アプリのインストールは不要で、各テーブルや案内板に設置されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、ブラウザ上から予約・事前決済が完了する設計を採用しています。
正式版で実装された主要機能
今回の正式版では、β版の実証実験を経て、現場運用の負荷を軽減する機能群が追加されました。施設スタッフが予約管理や退席の声かけを行う必要がなくなる、「セルフチェックイン・自動チェックアウト」が中核機能として搭載されており、注目すべきポイントは次の4点です。
- アプリ不要のWeb完結型予約
- セルフチェックイン・自動チェックアウト
- 10分単位の柔軟な料金設定
- No Show時の自動処理と事前決済
予約枠は10分単位で設定でき、ランチピークやイベント開催時など、需要に応じた戦略的な価格設定が可能です。予約時間を過ぎてもチェックインがない場合は、システムが自動的にNo Show処理を行い、事前決済による費用が請求される仕組みによって、施設側の機会損失リスクを軽減しています。
NEW PORT Reserveの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | NEW PORT Reserve |
| 提供形態 | Web完結型(アプリ不要) |
| 開発体制 | スカイファーム・ファンダムテック・eekaoの3社共同 |
| 対象施設 | 商業施設内フードコート |
| β版実績 | 顧客満足度97.0% |
| 今後の展開 | モバイルオーダー連動、CDP展開を予定 |
trends編集部の一言
フードコートの座席を「有料で予約する」という発想は、飲食店の予約とは異なる切り口で注目に値します。週末の商業施設で席が見つからず、フロアを何周もした経験がある方にとっては、「お金を払ってでも確実に座りたい」という利用者心理に応えるサービスだといえるでしょう。
マーケティング施策の観点で注目したいのは、予約データとモバイルオーダーを連動させたCDP展開の構想です。座席の利用傾向や滞在時間を横断的に分析できるようになれば、テナントごとの販促やフロア全体の動線設計にも活用でき、施設運営側のデータ活用を検討する担当者にとって参考になるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「施設DXプラットフォーム「NEW PORT」、有料座席予約サービス「NEW PORT Reserve」正式版をリリース | スカイファーム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000017102.html, (参照 26-04-20).
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