BlurMe Inc.は、AI動画モザイク・顔ぼかしプラットフォーム「BlurMe(ブラーミー)」の日本市場向けローカライズを実施しました。
BlurMeと改正個人情報保護法による映像データへの影響
2026年4月7日に閣議決定された個人情報保護法改正案は、映像データを扱う企業・自治体に大きな影響を与えます。改正案の主なポイントは、次の2点です。
- 「特定生体個人情報」の新設:顔認証データの取得に本人通知義務や利用停止請求対応が必要に
- 課徴金制度の初導入:売上高ベースの制裁金が科される仕組みが新設
防犯カメラを設置する商業施設や鉄道事業者、自治体など、不特定多数の顔データを日常的に扱う組織は、運用体制の見直しを迫られます。改正法は、公布から2年以内の施行が見込まれており、企業には早期の対応準備が求められている状況です。
BlurMeのプラットフォーム概要とグローバル実績
BlurMeは、AIが動画内の人物の顔や車のナンバープレートを自動認識してぼかし加工を行うクラウド型プラットフォームです。アプリのインストールは不要で、Webブラウザから直接利用できます。大規模システムとのAPI連携にも対応しており、現在、世界全体で月間9万件以上の映像ファイルが処理されています。
米国では最も厳格な教育プライバシー法(FERPA)の運用基準をクリアし、500を超える教育機関で学生のプライバシー保護に活用されてきました。韓国鉄道公社(KORAIL)全国200駅の駅舎CCTVシステムにも全面導入され、一日数百万人が利用する公共インフラの映像にリアルタイムで匿名化処理を実行してきました。
韓国国立医療院や現代オートエバーへの導入実績も持ちます。一日数百万人規模の処理実績は、サービスとして、稼働規模の大きさを裏付けるものです。
BlurMeの日本市場向けローカライズ概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | BlurMe Inc.(グループ会社:Jarasoft Inc.) |
| サービス名 | BlurMe(ブラーミー) |
| カテゴリ | AI動画モザイク・顔ぼかしプラットフォーム |
| 本社所在地 | 米国デラウェア州(開発拠点:韓国ソウル) |
| 代表者 | CEO ジュリアン・ソ(Julian Seo)氏 |
| 設立 | 2020年 |
| 日本語対応内容 | 日本専用ページ公開・UI日本語化・ヘルプセンター対応・導入マニュアル整備・日本語カスタマーサポート強化 |
| 処理実績 | 月間9万件以上の映像ファイル(グローバル) |
| 主な導入先 | 米国500以上の教育機関、韓国鉄道公社(KORAIL)200駅、韓国国立医療院、現代オートエバー |
| 認証・登録 | GS認証1等級(韓国)、調達庁デジタルサービスモール登録(韓国) |
| 公式サイト | https://www.blur.me/ja |
trends編集部の一言
月間9万件以上という処理実績は、グローバルでの稼働規模の大きさを端的に示しています。業界全体としては、映像データをめぐる法規制の強化が各国で進んでおり、日本の「特定生体個人情報」新設もその流れの一環です。コンプライアンス対応が経営リスクと直結する局面では、実績ベースの外部ソリューションへの関心が高まるのは自然な動きと言えるでしょう。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、イベント映像や店舗の導線分析映像など、人物が映り込む素材を扱う場面は業界横断で増加傾向にあります。「ブラウザのみで処理できる」形式と「API連携にも対応する」形式の2つが共存している設計は、スモールスタートから大規模運用まで段階的に拡張できる点で、業界全体の映像プライバシー対応の動向としても注目される取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「AI動画モザイク・顔ぼかしツール「BlurMe」米国500校・韓国200駅が導入|改正個人情報保護法に向け日本対応を強化 | BlurMe Inc.のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000184903.html, (参照 26-06-19).
