マプリィが「mapry AI」構想を発表、第一弾「mapryマップ」で森林資源量算出から計画書ドラフト作成を自動化
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株式会社マプリィは、AIプラットフォーム「mapry AI」構想を発表しました。
mapry AIが目指す自然共生の自動化プラットフォーム
「mapry AI」構想は、自然と共生するマルチエージェント基盤として、現場の可視化と業務の自動化を段階的に推進するものです。株式会社マプリィは本構想に基づき、以下の順でサービスを展開する予定です。
- 第一弾:「mapryマップ」 — 森林施業・経営計画の自動化(本リリース)
- 第二弾:「mapry 水」 — SBTN / SON対応等
- 第三弾:「mapry AI」 — マルチエージェント基盤の本格提供
- 第四弾:「mapry M3」 — 自律型の草刈り・下刈り・測量計測の電動クローラー
- 第五弾:「mapry 木材」 — 木材プラットフォーム
現時点では「mapryマップ」が先行提供されており、既存のmapry有料アカウントをお持ちの利用者であれば、追加費用なしで利用できます。
林業現場が抱える課題とmapryマップの解決アプローチ
これまでGIS(地理情報システム)を用いた森林資源量の把握と経営計画の作成は、現場担当者に重い負担をもたらしてきました。主な課題は次の4点です。
- 資源量把握に数週間〜数ヶ月を要する手測量・集計作業
- 航空レーザ測量単体では精度が不十分で詳細な間伐・収益計画が困難
- 計画書の様式が複雑で転記・整合性チェックに膨大な工数が発生
- 境界不明や不在地主が多く、立木状態や収益予測の説明手段が乏しい
「mapryマップ」は、高度なGIS操作スキルを必要とせず、チャットによる自動生成を通じて、誰もが迅速に精緻な計画を作成できるツールを目指しています。これらの現場課題を根本から解決する設計です。
mapryマップによる森林経営計画策定のフローと特長
「mapryマップ」における森林経営計画の策定は、チャット起動から計画書出力までのフローに沿って実行されます。AIチャットパネルで施業計画を選択してエリアを指定し、材積データをもとに、間伐率や伐期を設定した草案を自動生成します。地上LiDAR「mapry LA03-1」やレーザードローン「mapry M4」などで取得したデータを取り込んでアップデートしたのち、クラウド上の「mapry GIS」へ自動保存し、最終的に森林経営計画書をExcel・Word形式で出力しました。
計画策定を支える特長は3点です。第一に、スギやヒノキなどの樹種別および都道府県ごとの特性に合わせた独自の解析モデルを搭載しており、資源量の算出から成長予測、CO2吸収量(J-クレジット算定対応)までを一気通貫で処理します。第二に、手元の地上計測データを取り込むことで推計精度を向上させ、航空レーザ単体で生じやすい誤差をAIが学習して縮小する設計です。
第三に、算出された材積や収益予測に対し、使用したモデルやパラメータ、点群品質などの根拠情報を自動記録するトレーサビリティ機能を備えています。記録された根拠情報は、第三者検証や補助金申請にも活用できます。
mapryマップの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社マプリィ |
| 所在地 | 兵庫県丹波市春日町多田165番地 |
| 代表者 | 山口 圭司氏 |
| サービス名 | mapryマップ |
| カテゴリ | 森林経営計画作成支援サービス |
| 対象ユーザー | 既存のmapry有料アカウント保持者 |
| 利用料金 | マップ機能は追加費用なし(無料) |
| 主な機能 | 資源量算出・計画書ドラフト自動生成 地上データ連携による精度向上 根拠情報付きトレーサビリティ 森林経営計画書(Excel/Word)出力 |
| 対応樹種 | スギ・ヒノキほか(都道府県別モデル搭載) |
| ログインURL | https://mapryrs.com/ |
trends編集部の一言
資源量の把握だけで担当者一人が数週間〜数ヶ月を費やしてきたという実態は、林業に限らず「専門スキルと膨大な手作業が束になって一人に集中している」現場の典型例です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、属人化したデータ集計やレポート整形の工数問題と構造的によく似ており、業界全体としてもデータ処理の属人化解消はBtoB・コンテンツ運用を問わず共通の課題として語られてきたテーマです。
「AIが何を担い、人が何に責任を持つか」を設計段階から区切っている点は注目に値します。根拠情報を自動記録するトレーサビリティ機能は、補助金申請や第三者検証への対応力を高めるだけではなく、生成AIへの信頼性に関する議論が続く業界全体の動向としても示唆を含む取り組みではないでしょうか。森林や水、木材、自律型クローラーと段階的に広がる構想全体の展開にも、注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「マプリィ、AIプラットフォーム「mapry AI」構想を発表。第一弾として森林経営計画を自動生成する「mapryマップ」を提供開始 | 株式会社マプリィのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000081901.html, (参照 26-06-15).










