カゲミルが提供開始予定、スマホ写真からオーニング設置イメージを約60秒で生成し計4パターンの比較を可能に
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タカノ株式会社は、生成AIを活用したWebアプリケーション「カゲミル」の提供を2026年6月15日より開始する予定だと発表しました。
カゲミル開発の背景とエクステリア業界の課題
エクステリア業界では、広いエリアを少数の営業担当者でカバーする必要があり、現地調査と事務作業に多くの時間が割かれてきました。一方、お客様にとっては、オーニング・パラソルは高額な購入であるにもかかわらず、「実際に設置したらどう見えるか」が想像しにくく、購入決定の心理的なハードルとなっていました。
「カゲミル」は、これら顧客と営業担当者双方の課題を解決するために開発されたアプリケーションです。AIが画像合成業務を担うことで、営業担当者は事務作業の負荷から解放されます。これまで現地調査後に事務所へ戻り時間をかけて作成していた設置イメージを、お客様との対話のなかで即時に提示できる設計です。
「カゲミル」の操作フローと技術的な特徴
お客様は設置を検討している場所をスマートフォンで撮影し、写真をアップロードします。その後、以下の項目を直感的に選択する仕組みです。
- キャンバスおよびフレームのカラー(キャンバス8色/フレーム2色)
- サイズ(小さめ/標準/大きめ)
- キャンバスの開閉状態
- 連棟構成(横方向・奥行方向で最大6台×6台)
- テーブル・チェアなどの演出オプション
- 設置場所の自由記述(「窓際」「入口の左側」など)
選択後、約60〜90秒で完成イメージが生成されます。技術面では、性質の異なる2種類の生成AIモデルを並列稼働させ、1回の操作で計4パターンの完成イメージを並べて比較できる仕様を採用しました。スマートフォンやタブレット、PCのブラウザから専用アプリのインストール不要で利用できる点も特徴です。
対応製品は自立型オーニング「リパーロ」で、「カシオペア」「ステラ」については、順次拡大予定です。ネーミングは、オーニング・パラソルが生み出す「影(カゲ)」を設置前に「見る(ミル)」という体験価値から命名されました。
「カゲミル」がもたらす3つの価値
タカノ株式会社は、「カゲミル」が提供する価値を次の3点に整理しています。
- お客様体験(CX)の革新:設置後のイメージをその場で確認でき、購入時の不安を解消
- 営業活動の質的転換:事務作業に費やしてきた時間を「お客様と向き合う時間」へ転換
- 事業全体のアップデート:部分的な省力化ではなく、事業全体の質的アップデートへ
同社はこの取り組みを、「AIを使うこと自体を目的化せず、成果につながるAI活用を進める」という経営方針を、エクステリア事業の現場で具体化した第一弾と位置づけています。今後は、エクステリア事業内の他業務領域への展開、および他事業領域へのAI活用拡大を段階的に進める方針です。
「カゲミル」の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | タカノ株式会社 |
| 代表者 | 鷹野 雅央 |
| サービス名 | カゲミル |
| 形態 | Webアプリケーション |
| 提供開始予定 | 2026年6月15日より |
| 対象ユーザー | タカノの営業担当者・取扱代理店・一部のお客様 |
| 対応製品 | 自立型オーニング リパーロ(カシオペア、ステラは順次拡大予定) |
| 生成時間 | 約60〜90秒 |
| 生成パターン | 計4パターン(2種類の生成AIを並列稼働) |
| 所在地 | 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村137 |
| 創業 | 1941年7月1日 |
| 設立 | 1953年7月18日 |
| 上場市場 | 東京証券取引所スタンダード市場 |
| 企業URL | https://www.takano-net.co.jp/ |
trends編集部の一言
「約60〜90秒で計4パターンの完成イメージを生成できる」という点は、購買体験の設計として注目に値します。マーケティングの現場でも「完成後のイメージが伝わらない」という課題はランディングページや展示会ブースの設計で繰り返し語られてきたテーマであり、「見せてから納得してもらう」アプローチの有効性は業界を超えて共通しています。エクステリア業界の文脈に置き換えると、同種サービスでは完成イメージの可視化ニーズが高まっており、体験型提案へのシフトは業界全体の動向としても加速しつつある段階です。
「2種類の生成AIを並列稼働させて比較させる」設計も、マーケティング業界の観点から示唆を含みます。A/Bテストのように複数の候補を並べて選ばせる手法は、意思決定の質を高めると同時に、顧客の主体感を引き出す効果があるのです。「AIが1つ出す」ではなく「4つ並べて選ばせる」という体験設計は、購買コンバージョンへの影響という点で業界横断的に注目されています。
同社が「AIを使うこと自体を目的化しない」という方針を明示している点も、業界全体の動向として読み取れるのではないでしょうか。AI導入の議論が盛んな中、成果との連動を先に設計してからツールを選ぶという順序は、今後のAI活用における標準的なアプローチとして注目される取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「オーニングのタカノ、スマホ写真からAIでオーニング設置イメージを生成するWebアプリ「カゲミル」を2026年6月15日より提供開始 | タカノ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000153.000049013.html, (参照 26-06-15).










