アイオイクス株式会社は、2026年6月10日、AI検索における自社の引用・推奨状況を可視化する診断サービス「LLMO診断(Webコンテンツ診断)」の提供を開始しました。
LLMO診断提供開始の背景となるGoogleのAI検索データ追加
2026年6月3日、GoogleはSearch Consoleに「生成AIパフォーマンスレポート」を追加すると発表しました。
AI Overviews・AI Mode、およびDiscoverの生成AI枠において、自社ページが引用・参照として表示された回数(インプレッション)をページや国、デバイス・日付別に確認できる機能です。提供は、まず英国の一部サイト運営者から始まり、順次グローバルに拡大される予定となっています。
現時点ではクリックや検索語までは把握できないといった制約が残っているのも事実です。それでも、Google自身がWebサイト運営者に向けてAI検索の可視化に踏み出したことで、AI検索が「専用の指標で計測すべき独立したチャネル」として位置づけられ始めました。
これまでLLMOは第三者ツールによる推計に頼らざるを得ず、意思決定の確かな土台にしづらい面がありました。公式データの提供が始まったことで、LLMOも「計測し、改善する」サイクルを前提に取り組める段階に入りつつあります。
アイオイクス株式会社は、主要な4つのAI(ChatGPT・Gemini・Google AI Mode・AI Overviews)に対し、購買意図の高い12のプロンプトを投げかけました。計48件の回答を分析したところ、AIの推薦が一部の企業に集中していることが確認されました。
多くの企業はそもそも候補に挙がらず、各社の自社サイトが引用元になる回答もほとんどなかったといいます。同社自身もその例外ではなかったとのことです。
LLMO診断が採用するAI検索の本質3ステップに基づく独自フレーム
「LLMO診断(Webコンテンツ診断)」は、自社サイト内(オンサイト)と比較サイト・UGCプラットフォームなどの外部(オフサイト)の両方を対象に診断します。主な特徴は次の3軸で構成されます。
- 比較設計(分解):AIが問いを分解するサブクエリで自社が候補として浮上するか
- 被参照性(検索):パッセージ単位で検証可能な情報源として参照されるか
- 引用容易性(合成):「誰の・何の・どの製品か」が特定できる書き方になっているか
この3軸は、AIが回答を生成する「① 分解 → ② 検索 → ③ 合成」というプロセスに対応したものです。賞味期限の短い表層的な施策ではなく、AI検索の不変的な構造から逆算した設計である点が本サービスの特徴です。設計にあたっては、Google「Thematic Search Patent」およびGoogle DeepMind「AlphaEvolve」を参照しています。
Webコンサルティング事業部長の遠藤氏は、「納品したいのは施策の一覧ではなく、『結局、何をやればいいのか』に根拠を持って答えられる状態」と述べています。
現状の可視化から始め、必要に応じて実行支援へと段階的に取り組める設計です。遠藤氏のコメントが示すように、診断結果を起点に優先順位を定め、改善サイクルへと接続できる構造です。
LLMO診断(Webコンテンツ診断)の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | アイオイクス株式会社 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 代表取締役 | 滝日 伴則氏 |
| 設立 | 2002年2月22日 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 社員数 | 約50名(Webコンサルティング事業部 11名) |
| サービス名 | LLMO診断(Webコンテンツ診断) |
| 提供開始 | 2026年6月10日 |
| 診断対象 | オンサイト(自社サイト内)・オフサイト(比較サイト・UGCプラットフォーム等) |
| 主な提供内容 | AI検索における被言及・被引用状況の計測 3軸フレームによるギャップ分析 優先的な打ち手の提案 |
| サービスURL | https://www.seojapan.com/ |
trends編集部の一言
主要4つのAIに12のプロンプトを投げ、計48件の回答を分析したところ、AIの推薦が一部企業に集中していたという結果は、SEO領域に限らない業界横断の課題を示しています。業界全体としては、「SEOをやっていれば検索流入は確保できる」という前提が崩れ始めており、AI検索という新たなチャネルへの対応が、現実的な課題として浮上しつつあります。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、「どのAIに、どう引用されているか」を計測できる状態になることは、施策の優先順位付けの基点となる変化です。GoogleがSearch Consoleでデータを提供し始めたことで、LLMOが「感覚で取り組むもの」から「数字で管理できるもの」へと移行する分岐点に差し掛かっていると見るのが自然ではないでしょうか。現状把握から段階的に着手できる設計は、業界全体でLLMO対応の標準プロセスが形成されていく流れを象徴する取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「アイオイクス、AI検索での自社の「引用・推奨」状況を可視化する新サービス「LLMO診断(Webコンテンツ診断)」を提供開始 | アイオイクス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000000113.html, (参照 26-06-12).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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