スタディポケット株式会社は2026年6月、学校向け生成AIサービス「スタディポケット AI英会話」において、新機能「英作文添削」の提供を開始しました。
スタディポケット AI英会話の「英作文添削」が実現する学習体験
開発の背景には、AI英会話を授業や家庭学習で活用する中で見えてきた課題があります。自分の考えを理由や具体例とともに、説明する場面で文が短くなりやすい傾向が確認されました。「話す量」を確保しながら、その中で見つかった課題を「書くこと」で整理するために、本機能が追加されました。
「英作文添削」は、児童生徒が英語で自分の考えを書き、AIによる添削・フィードバックを受けながら英語表現力を育てる学習機能です。提出後はAIが、文法的な誤りだけではなく、語彙の使い方・表現の自然さ・文のつながり・理由や具体例の不足などを確認し、次にどこを直せばよいかをわかりやすく示します。
「理由が短い」「具体例が足りない」「文として広がりにくい」といった、会話の中では流れてしまいやすい課題を、書くことで一度整理できます。次の会話や発表に活かせる学習体験を目指した設計です。
スタディポケット AI英会話における先生と児童生徒それぞれの機能
先生は、英作文課題を学年・クラス単位で配信できます。タイトルやお題、語数・提出期限・配信対象クラスなどを設定でき、授業内の小課題・宿題・定期的なライティング練習・個別フォローなど、目的に応じた運用が可能です。管理画面では提出状況や児童生徒ごとの取り組み状況を確認でき、AIによる修正案・コメント・ルーブリック評価を踏まえたうえで、先生自身の評価やコメントを添えて返却できました。
児童生徒は、先生が配信した課題や自分のAI英会話のふりかえりから作成したオリジナル英作文に取り組めます。入力中は、語数の目安を確認でき、下書き保存にも対応した使い勝手です。コピー&ペーストの制限やスペルチェック機能の抑制など、学習活動としての質を保つための工夫も備えてきました。
AI英会話のフィードバックやクラス全体の見取りから英作文課題へつなげる導線にも対応しています。会話で見つかった「理由が短い」「具体例が足りない」「becauseなどを使って文を広げたい」といった傾向を、次の英作文課題や授業改善に活かせます。
スタディポケット AI英会話「英作文添削」の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | スタディポケット株式会社 |
| 対象サービス | スタディポケット AI英会話 |
| 対象 | 小学校・中学校・高校(塾・大学・民間教育機関も対応) |
| 提供開始 | 2026年6月 |
| 価格 | 月額150円(税別)の基本プランに含む(教員分は無償提供) |
| 主な機能 | AIによる文法・語彙・表現・内容面のフィードバック 先生による課題配信・提出状況の確認・コメント返却 ルーブリック評価の確認 |
| セキュリティ | ISMS国際規格「ISO/IEC 27001:2022」認証取得 入力情報はAIの機械学習に利用しない |
| 設立 | 2019年7月 |
| 本社所在地 | 〒100-0011 東京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント19F |
| 代表者 | 代表取締役CEO:山地 瞭氏/代表取締役CPO:鶴田 浩之氏 |
| 認定・採択 | 文部科学省「学校DX戦略アドバイザー事業」サポート事業者(生成AI分野) 経済産業省「未来の教室」教育イノベーター支援プログラム(EOL)採択企業 |
trends編集部の一言
月額150円という価格帯で「話す・聞く・書く」を一つのサービス内で完結させる設計は、公立学校・自治体予算への配慮という観点からも注目される取り組みです。EdTech業界全体としては、単機能のAI英会話ツールから、話す・聞く・書くを統合した総合学習環境へと移行する流れが定着しつつあります。同一プラットフォーム上で学習サイクルを往復できる設計は、その方向性を体現した事例だと言えるでしょう。
「話す量は増えたが、表現の深さが伴わない」という課題への応答として英作文添削機能を追加した開発経緯は、EdTech領域における学習設計の進化を示すものでした。AI英会話で蓄積されたフィードバックを書く練習へ接続する導線は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、ユーザーの行動ログから次のアクションを設計するCRMの発想に近く、EdTechの進化の一つの方向性として位置づけられます。
References
- ^ PR TIMES. 「スタディポケット AI英会話、新機能「英作文添削」を提供開始。「書くこと」を通じて英語表現力を育成 | スタディポケット株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000088.000049664.html, (参照 26-06-12).
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