株式会社Verbexは、音声対話AIプラットフォームのセキュア導入形態を拡張しました。
Verbex音声対話AIの導入においてセキュリティ要件が壁になってきた背景
生成AIと音声認識・音声合成技術の進化により、電話応対や問い合わせ一次対応、予約受付、代表電話の一次受けなど、音声対話AIの活用領域は急速に広がっています。その一方で、金融機関や自治体・官公庁、医療機関といった組織では、導入にあたり「クラウドでどこまで利用できるのか」「既存システムと安全に接続できるのか」「セキュリティ要件を満たせるのか」といった課題が障壁となるケースがありました。
具体的には、個人情報や機密情報を扱う業務のデータ管理要件、既存のPBXやCTI、CRMや基幹システムとの安全な接続が挙げられます。加えて、閉域網・専用ネットワーク経由での利用、ガバメントクラウド関連要件への対応なども、主な検討事項として挙げられてきました。Verbexは、独自のSTT/TTSモデルと音声対話基盤を活用し、こうした課題に対応するためエンタープライズおよび公共機関向けの導入形態を拡張しました。
Verbexが対応した3つの音声対話AI導入形態
今回の拡張により、Verbexが新たに対応する導入形態は以下の3点です。
- 顧客管理環境内で完結するオンプレミス環境への導入
- プライベートクラウドからの閉域アクセスを活用した構成
- ガバメントクラウド対象クラウドサービス上での利用を想定した構成
オンプレミス対応では、ネットワークやデータ保管、ログ管理、外部接続範囲を顧客ごとのセキュリティポリシーに合わせて設計することが可能です。閉域アクセス対応では、PBXやCTI、CRM、FAQデータベース、基幹システムなどと安全に連携できる構成を提供します。音声対話AIを業務プロセス全体に統合された基盤として活用できる設計です。
ガバメントクラウド想定構成では、自治体代表電話の一次対応やよくある質問への自動回答、問い合わせ内容に応じた担当部署の案内など、自治体・行政機関での活用を想定しています。開庁時間外の一次受付への対応も見込まれる構成です。
Verbexの独自STT/TTSモデルが支える音声AI基盤の全体像
Verbexは、外部の音声認識・音声合成APIに依存しない構成を設計できる点を強みとしています。独自のSTT/TTSモデルと音声対話基盤を保有することによって、顧客ごとのネットワークやデータ管理、ログ管理、外部接続範囲に合わせた音声対話AI環境の提供が可能です。
今後は、PBXやCTI、CRM、予約システム、受注管理システム、FAQデータベース、基幹システムなど、多様なシステムとの連携を進めていく方針です。音声対話AIを単なる応答システムではなく、業務プロセス全体を支えるリアルタイムAI基盤として発展させることを目指しています。24時間365日の一次受付や定型問い合わせ対応の自動化、繁忙期・災害時の問い合わせ集中への対応なども、活用が期待される領域です。
株式会社Verbexのサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社Verbex |
| サービス名 | 音声対話AI(音声対話AIプラットフォーム) |
| 対応技術 | STT(Speech to Text)、TTS(Text to Speech)、Speech Engine |
| 新規対応形態 | オンプレミス環境、プライベートクラウド閉域アクセス、ガバメントクラウド想定構成 |
| 主な対象領域 | 金融機関、自治体・官公庁、医療機関、BPO事業者、大手エンタープライズ |
| 特許保有 | 日本を含む25カ国で56件 |
| 経営メンバー構成 | バングラデシュと日本のシリアルアントレプレナーによるチーム |
| WEBサイト | https://jp.verbex.ai/ |
trends編集部の一言
日本を含む25カ国で56件の特許を保有するという技術的な蓄積は、音声AI領域での独自路線を示すものです。外部APIに依存しない独自STT/TTSモデルを持つことで、セキュリティ要件の高い業種にも対応できる構成を設計できる点は、他の音声AIサービスとの明確な差別化要因と言えます。業界全体としては、公共・金融領域においてクラウドサービス活用に制約が残るケースが多く、オンプレミスや閉域アクセスといった選択肢の拡充が、音声AI導入の検討を具体化させる要因として注目されています。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、顧客対応の自動化や問い合わせ分類をAIで行いたいというニーズは高まりつつも、個人情報の取り扱いやシステム連携の制約から導入に踏み切れない場面が多いのが実情です。セキュリティ要件をクリアしながら音声AIを業務プロセスに組み込める構成の整備は、業界全体の音声AI活用を加速させる動きとして位置づけられるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「Verbex、独自STT/TTSモデルを基盤に、音声対話AIをオンプレミス・閉域接続・ガバメントクラウド想定構成へ対応拡大 | 株式会社Verbexのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000172103.html, (参照 26-06-01).
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