株式会社テラスカイは、2026年5月29日(金)、クラウド会計システム「mitoco 会計」と人工知能「mitoco AI」をそれぞれVer.5.0にバージョンアップしました。
mitoco 会計 Ver.5.0の主な新機能
財務・管理会計(GL)領域では、税務申告ソフト「消費税の達人」への連携データをボタン一つで作成できる機能が追加されました。これまで手作業で行っていた集計や加工、転記の工数を大幅に削減できるだけではなく、データの自動作成により転記ミスや入力漏れの防止にもつながります。申告データの正確性向上と修正申告等のリスク低減が期待されます。
支払管理(AP)領域では、伝票の自動分割取込機能が追加されました。伝票明細が100明細を超える場合、100明細ごとに伝票を自動分割して取り込めます。取り込む伝票の明細数を意識することなく業務を進められる設計です。
債権管理(AR)領域では、入金伝票における未消込金額の別科目振替機能が追加されました。主な強化点は次の3点です。
- 入金方法マスターへの「振替」種別追加による振替科目のパターン化
- 「入金伝票振替処理」画面の新設による別科目への振替対応
- 入金伝票への「入金日」項目追加による適正な入金日管理の実現
これらにより、過入金を「仮受金」から「前受金」等へ自動振替して、翌月へ繰り越すことが可能になりました。顧客ごとの過不足金をリアルタイムで可視化し、回収管理の精度を高めるとともに、監査証跡を明確に保持できます。
共通機能として、フレキシブルデータテーブル上のレコードをグループ化してシート別にExcelファイルへ出力する「Excelエクスポート(グループ化)」も追加されました。部門別に整理された一覧を各部門で参照するような場面で活用できます。
mitoco AI Ver.5.0の主な新機能
「mitoco AI」では、Agentic RAGへの対応が追加されました。従来のRAG検索では、質問内容に関連する情報を検索して回答を生成していました。
今回の対応により、関連する複数の情報を段階的に参照しながら、より複雑な質問にも対応できるようになります。複数ファイルにまたがる内容の確認や関連情報を含めた回答の取得が可能です。
また、会話ごとに利用するAIモデルを切り替えられるようになります。
MCP対応サーバーも新たに追加されました。追加されたMCPサーバーは次の6種類です。
- EDINET DB(有価証券報告書などの企業開示情報を参照)
- e-Stat 政府統計(総務省)(政府統計データを参照)
- FUDOSAN DB(不動産情報サイト「不動産DB」との連携)
- 不動産情報ライブラリ(国土交通省)(不動産関連の公開情報を参照)
- 官公庁統計ポータルサイト(中小企業庁)(官公庁の公開情報を参照)
- 郵便番号検索(API-ZIPCODE.JP)(郵便番号情報を検索)
用途に応じて複数のMCPサーバーを利用した回答生成が可能となります。
「mitoco 会計」「mitoco AI」Ver.5.0の提供概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社テラスカイ(東京都中央区) |
| 代表取締役 | 佐藤 秀哉氏 |
| バージョン | Ver.5.0 |
| 提供開始日 | 2026年5月29日(金) |
| 対象プラットフォーム | Salesforce |
| mitoco 会計 主な新機能 | 消費税申告データ作成機能(消費税の達人 連携) 伝票の自動分割取込(100明細単位) 未消込金額の別科目振替 Excelエクスポート(グループ化) |
| mitoco AI 主な新機能 | Agentic RAG対応 AIモデル切り替え対応 MCP対応サーバー6種追加(EDINET DB / e-Stat 政府統計 / FUDOSAN DB / 不動産情報ライブラリ / 官公庁統計ポータルサイト / API-ZIPCODE.JP) |
| AIエンジン | Microsoft OpenAI Service |
| mitoco 会計 URL | https://www.mitoco.net/accounting |
| mitoco AI URL | https://www.mitoco.net/AI |
trends編集部の一言
「消費税の達人」への連携データをボタン一つで作成できる機能は、手作業による集計や加工、転記をまるごと自動化する設計です。業界全体としては、経理・財務領域でも定型作業の自動化ニーズが年々高まっており、入力・転記ミスの排除と工数削減を同時に実現する仕組みへの関心は、業種を問わず強まっています。
Agentic RAGの追加も注目ポイントです。複数ファイルにまたがる情報を段階的に参照しながら、複雑な質問に対応できる仕組みは、Salesforce活用領域全体として生成AIの業務利用が広がる流れを象徴しています。MCP対応サーバーとして政府統計や不動産情報ライブラリなどの外部データソースが追加された点も、社内データと公開データを組み合わせた分析が可能になるという意味で、業界横断的な活用動向として注目される変化です。
References
- ^ PR TIMES. 「「mitoco 会計」「mitoco AI」Ver.5.0をリリース | 株式会社テラスカイのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000256.000009955.html, (参照 26-06-01).
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