ULSAPO株式会社は、2026年5月26日、不動産業務SaaS「ULSAPO(ウルサポ)」の全機能を完全無料で提供開始しました。
ULSAPO(ウルサポ)がAIローン審査から業者間流通まで全機能を無料提供
「ULSAPO(ウルサポ)」が提供するAI機能は多岐にわたります。主な機能は次の6点です。
- AIローン審査:メガバンク・地方銀行・ネット銀行・信金等の融資条件を自動判定し提案資料を生成
- AI賃料査定:周辺相場をAIが分析し適正家賃を瞬時に算出
- AIマイソク:物件画像からAIが間取りを認識しPDFを自動出力
- AI書類生成:売買契約書・重要事項説明書のドラフトをAIが出力
- 顧客CRM・電子サイン:反響対応から追客まで同じ画面で完結
- ULSAPO BB:業者間物件流通プラットフォームとレインズ(REINS)併用に対応
これらのAI機能に加え、賃貸管理や物件管理、オーナー報告書・ポータルCSV出力といったSaaS基盤機能もすべて無料で提供されます。相当な月額負担となる領域を完全無料で提供しています。
利用開始は、メールアドレスの登録のみで完了し、クレジットカードの登録は不要です。賃貸管理や仲介、売買・PMに従事する事業者・実務者が対象で、現在は導入拡大フェーズとして、全機能を無料で提供しています。料金変更が生じる場合は30日前に事前告知する方針も明示されました。
ULSAPO(ウルサポ)が掲げる中小不動産会社のDX格差解消という背景
背景にあるのは、国内の宅地建物取引業者が約12.5万社(国土交通省「令和5年度 宅地建物取引業者数調査」)にのぼるという現実です。その大部分を占める中小事業者は、大手企業と比べてDXツールへの投資余力に大きな差があり、業務効率や顧客サービス品質に格差が生まれてきました。
ULSAPO株式会社は、この課題に対し「不動産業界の標準的なDX基盤は、規模に関係なくすべての事業者に提供されるべき」という理念を掲げています。代表取締役 馬場生悦氏は次のように述べています。
「業界には、一社で完結する優れたDXツールがいくつもあります。しかし、それらを束ねて使うことができるのは人材も予算もある大手だけでした。ULSAPOは、AIや賃貸管理、CRM・契約・流通までを全て一つに束ね、しかも無料で提供することによって、不動産業界におけるDXの民主化を実現します。中小不動産会社が大手と同じスタートラインに立てるインフラを作ります。」
また、同サービスは、創業者である馬場生悦氏1名のエンジニアと複数のAIエージェントによって開発・運営されています。コーディングやQA、ドキュメント生成などの業務をAIエージェントで加速することによって、通常は十数名規模を要するSaaSを1名で本番運用しています。AIネイティブな事業モデルとして、業界でも珍しい運営体制です。
ULSAPO(ウルサポ)の提供概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | ULSAPO株式会社 |
| 所在地 | 東京都世田谷区大蔵5丁目5-4 |
| 代表者 | 馬場生悦 |
| サービス名 | ULSAPO(ウルサポ) |
| カテゴリ | 不動産業務SaaS |
| 提供開始日 | 2026年5月26日 |
| 料金 | 月額0円(全機能・期間無制限・利用件数制限なし) |
| 主なAI機能 | AIローン審査・AI賃料査定・AIマイソク・AI書類生成・AIスコアリング・AIコーチング |
| 主なSaaS機能 | CRM・賃貸管理・電子サイン・ULSAPO BB・ポータルCSV出力 |
| 対象ユーザー | 不動産業界(賃貸管理・仲介・売買・PM)に従事する事業者・実務者 |
| サービスURL | https://ulsapo.jp/ |
| 業界初※根拠日 | 2026年5月28日時点・同社調べ |
trends編集部の一言
国内の宅地建物取引業者が約12.5万社にのぼる中、その大部分を占める中小事業者がDXツールの導入コストを理由に効率化の恩恵を受けられていない構造は、不動産業界において長らく語られてきた課題です。業界全体としては、高機能なDXツールが大手専有から中小への開放へと移行する局面に差し掛かっており、AIが調達コストそのものを変える動きとして注目されます。
「月額0円・期間無制限・利用件数制限なし」という条件に加え、料金変更時は30日前に事前告知するという運営方針を明示した点は、中小事業者が安心して業務基盤として採用できる設計です。不動産業界の文脈に置き換えると、個別のDXツールを複数契約していた中小事業者が統合プラットフォームへ移行するかどうかを判断する際の材料として、コスト面での障壁が取り除かれた環境は、業界内で導入検討のハードルを下げる要因になりそうです。
創業者1名とAIエージェントで十数名規模相当のSaaSを運営するという体制も、AIネイティブな事業モデルの一つの到達点として、良い検討材料です。こうした少人数×AI運営の事例は今後も増えていくとみられ、組織設計の観点からも注目しておく価値がありそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「不動産業務AI SaaS「ULSAPO(ウルサポ)」、全機能を完全無料で提供開始──AIローン審査・AI賃料査定など、中小不動産会社のDX格差解消へ | ULSAPO株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000183890.html, (参照 26-05-30).
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