特定非営利活動法人みんなのコードは、千葉県印西市の小中学校で汎用的に活用できる「生成AIの導入授業パッケージ」および「児童生徒用生成AIハンドブック」を作成しました。
印西市教育委員会が、市内の教育利用3校・校務利用11校をパイロット校に指定し、小学校中学年から中学校までの発達段階に応じた生成AI教育を推進します。
みんなのコードによる生成AI教育コンテンツ作成の背景
生成AIは急速に社会へ普及し、検索エンジンなどにも組み込まれるなど、小学生にとっても身近な存在になっています。印西市教育委員会は、こうした状況の変化を踏まえ、小学校中学年の段階から生成AIの仕組みや特徴を理解するための教育が不可欠と判断しました。
特定非営利活動法人みんなのコードと千葉県印西市は、「新しい情報教育に関する連携協定」を締結して以来、授業における生成AIの利活用に取り組んできました。印西市立原山小学校では、画像認識AIと文章生成AIの体験を通じてAIの仕組みや特徴、AIとの付き合い方を学ぶ授業を継続して実施してきた実績があります。今回、みんなのコードは文部科学省「令和 7 年度生成 AI パイロット校事業」の一環として「生成AI活用環境構築業務」を受託し、コンテンツ作成に至りました。
みんなのコードの生成AI導入授業パッケージと児童生徒用ハンドブックの概要
作成されたコンテンツは、導入授業パッケージと児童生徒用ハンドブックの2種類です。導入授業パッケージは、指導案や授業スライド、ワークシートで構成されています。印西市立原山小学校での授業での気づきやみんなのコードがこれまで各地で支援を行ってきた知見をもとに作成されました。
発達段階に合わせた体験的な学びを実施できるよう、3パターンの導入授業案を用意しています。各授業案の構成は以下の通りです。
- 小学校中学年「AIとなかよくなろう」(全4時間)
- 小学校高学年「AIをかしこく使おう」(全4時間)
- 中学校「AIとは何だろう」(全2時間)
文章生成AIだけではなく、画像認識AIや既習のプログラミングとの共通点・相違点を比較する活動を取り入れることで、AIの仕組みや特徴を体験的に学べる設計です。
児童生徒用生成AIハンドブックは、導入授業や以降の授業で生成AIを利活用する際に、児童生徒自身が参照できるよう作成されました。生成AIを使うときのルール、AIの得意と不得意、プロンプトのコツなどをわかりやすい言葉で説明しています。情報活用能力育成という大きな枠組みの中で生成AIの利活用を捉えられるよう、ファクトチェックの必要性についても触れた内容です。
生成AI導入授業パッケージに関する印西市教育委員会とみんなのコードの担当者コメント
印西市教育委員会 教育部教育DX専門官の松本 博幸氏は、今回作成したコンテンツについて、次のように述べています。「生成AIに答えを委ねるのではなく、自分で問いを立て、根拠を確かめ、判断する過程を大切にしながら活用する力を育てることが重要です。導入授業パッケージと児童生徒用ハンドブックは、発達段階に応じて生成AIの特性を理解し、責任ある活用につなげるための実践的な教材です。」
NPO法人みんなのコード 政策提言部/未来の学び探究部 部長の田嶋美由紀氏は次のように述べています。「生成AIに限らずあらゆる場面でファクトチェックを行うことの必要性に触れるなど、情報活用能力育成という大きな枠組みの中で生成AIの利活用を捉えられるよう、工夫を凝らしたとのことです。」みんなのコードは今後も印西市教育委員会と連携し、作成したコンテンツの普及に取り組む方針です。
生成AI導入授業パッケージのコンテンツ概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 作成主体 | 特定非営利活動法人みんなのコード |
| 連携先 | 印西市教育委員会 |
| 対象事業 | 文部科学省「令和 7 年度生成 AI パイロット校事業」 |
| パイロット校(教育利用) | 教育利用3校 |
| パイロット校(校務利用) | 校務利用11校 |
| コンテンツ1 | 生成AIの導入授業パッケージ(指導案・授業スライド・ワークシート) |
| コンテンツ2 | 児童生徒用生成AIハンドブック |
| 対象学年 | 小学校中学年・小学校高学年・中学校 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市 |
| 代表理事 | 杉之原 明子氏 |
trends編集部の一言
小学校中学年から生成AIの仕組みを体系的に学ぶカリキュラムが、自治体レベルで整備されつつある点は注目に値します。教育利用3校・校務利用11校という規模でパイロット校を指定した印西市教育委員会の動きは、文部科学省主導の事業とはいえ、学校現場での生成AI活用が本格的な制度化フェーズに入ったことを示すものです。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、新しいツールの導入時に「使い方を教える前に、まず概念から理解させる」ステップを発達段階別に体系化する設計思想は、業界横断で広がりつつある教育フレームワークの策定アプローチと親和性が高いと言えます。企業内研修や社内AI浸透施策においても、段階別に目標と時間数を明確化する枠組みが広がる可能性があります。
References
- ^ PR TIMES. 「みんなのコード、印西市教育委員会の生成AI利活用を支援。授業実践に役立つコンテンツなどを作成 | 特定非営利活動法人みんなのコードのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000015742.html, (参照 26-05-30).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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