INSTANTROOM株式会社は、フリーランスエンジニア・ITフリーランス向け案件検索サイト「フリーランスボード」を通じて、SES企業・フリーランスエージェント企業に所属する130名を対象とした『生成AI活用に関する実態調査』を実施し、調査レポートを公開しました。
フリーランスボード調査に見る生成AIの費用負担と有料利用の実態
生成AIツールの費用負担について、「会社負担」が74.6%と全体の約4分の3を占めました。「一部会社負担・補助あり」の10.0%を含めると、84.6%の企業が何らかの形で費用を負担しています。一方、「個人負担」は8.5%にとどまりました。
有料プランの利用率は70.0%に達し、価格帯別では「4,000円〜8,000円」が26.9%で最多です。この結果から、SES・フリーランスエージェント業界では生成AIの導入を個人任せにせず、会社として、導入を進める動きが広がっていることがわかります。
フリーランスボード調査でGeminiが最多利用ツールに
利用しているAIサービス(LLM)では、「Gemini」が102人(78.5%)で最多となりました。次いで「ChatGPT」が98人(75.4%)、「NotebookLM」が53人(40.8%)という結果です。GeminiとChatGPTはともに75%を超えており、この2つが業界内の主要ツールとして定着しました。
回答者の大半が複数のAIサービスを併用しており、用途に応じて使い分ける運用が一般化しつつあることがうかがえます。
フリーランスボード調査で95.4%が品質向上を実感 活用意向は回答者全員が拡大を希望
生成AI活用による成果物の変化について、「向上した」「やや向上した」を合わせて95.4%が品質向上を実感しています。生成AIが単なる時短ツールではなく、アウトプットの質を高めるツールとして活用されていることがわかります。
今後の利用意向については、回答者全員(100%)が「より活用していきたい」と回答しました。「今のまま維持したい」「活用を控えたい」という回答はゼロで、現状に満足せず、さらなる活用拡大を目指す姿勢が業界全体に共通していることも明らかです。
フリーランスボード調査概要とサービス概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 調査名称 | 『生成AI活用に関する実態調査』 |
| 調査期間 | 2025年12月22日〜12月24日 |
| 調査対象 | SES企業・フリーランスエージェント企業に所属している方 |
| 有効回答数 | 130人 |
| 調査手法 | インターネット調査 |
| 調査主体 | INSTANTROOM株式会社 |
| 提携エージェント数 | 100社以上 |
| 掲載案件数 | 51万件以上 |
| 会社名 | INSTANTROOM株式会社 |
| 代表者 | 曽根弘介氏 |
| 所在地 | 東京都渋谷区元代々木町25-6 |
| 設立 | 2021年3月31日 |
| URL | https://instantroom.co.jp/ |
trends編集部の一言
84.6%の企業が費用を負担し、有料プラン利用率が70.0%に達したという数字は、業界全体の構造変化を端的に示しています。マーケティング業界でも、ツール導入の意思決定が個人負担から組織予算での導入へと移行しつつあると言えるでしょう。生成AIが費用対効果を問われる局面に入ったことを示す一つの指標として、注目しておく価値がありそうです。
「Gemini」が最多利用ツールとなった点も注目のデータです。特定ツールへの依存から複数ツールを目的別に組み合わせる運用スタイルへの移行は、SES・フリーランスエージェント業界に限らず、マーケティング業界などでも同様の傾向が広がっています。活用定着の段階で「どのツールをどの業務に充てるか」の設計が問われる局面は、マーケ領域でも業界横断のテーマとして浮かび上がってきているのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「SES・フリーランスエージェント業界の生成AI利用、「Gemini」がChatGPTを抜き首位に | INSTANTROOM株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000116595.html, (参照 26-05-22).
