日本初の思考力育成プラットフォーム「GTF Thinking Academy」設立——AI時代の批判的思考を体系化
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GTF株式会社は2026年5月、生成AIが業務に浸透する時代における思考力育成の総合プラットフォーム「GTF Thinking Academy」を設立します。
GTF Thinking Academyが提起する企業研修の構造的欠落
日本の企業研修市場で「クリティカルシンキング」と呼ばれる研修の多くは、学術的には「ロジカルシンキング(LT)」——与えられた課題を筋道立てて解く技術——の範囲にとどまっています。米国心理学会が46名の専門家合意で定義した批判的思考は6コアスキル・16下位スキルから構成されますが、ロジカルシンキングがカバーするのは3下位スキル(19%)のみです(Facione, 1990)。
「課題を見つける力(Interpretation)」や「自分の思考を監視する力(Self-Regulation)」といった、経営判断やイノベーションの現場で最も求められる能力が、構造的に欠落したまま研修が行われている実態があります。この問題は生成AI時代においてさらに深刻化しています。
Lee et al.(2025)は、AIへの過度な信頼が人間の批判的思考力そのものを低下させる「認知オフローディング」を報告しました。Gerlich(2025)もアルゴリズム的意思決定に対する批判的姿勢の重要性を指摘しています。
AIは与えられた「問いに答える」ことに長けていますが、「何を問うべきか」「AIの出力をどう疑うか」は人間にしか判断できません。
GTF代表パートナー山中英嗣氏は、20年以上にわたる企業再生・再編の現場での経験を踏まえ、次のように述べています。
「ロジカルシンキングを学んだ社員は、与えられた課題は解ける。しかし、必ずしも明示されていない前提に気づき、自ら課題を定義し、主体的に解決に動くことは——それだけではできない。生成AIが日常業務に浸透した今、この差はさらに決定的になりました」
GTF Thinking Academyの研修・測定・補強構成
「GTF Thinking Academy」は、「研修(CT 4モジュール+AI思考設計)」「測定(独自開発テスト GTF-CTPA)」「補強(処方型ミニモジュール)」を一貫して提供する構成です。世界標準の学術エビデンスに基づいた設計で、Abramiのメタ分析では「批判的思考を明示的に教える教授法は暗黙的なそれの3.3倍の効果を持つ」とされています。
山中英嗣氏は学術的意義について「教えるだけでは不十分です。学んだスキルが実際の業務に『転移』しているかを測定し、できていない部分を補強し、また測る——この好循環なしに、知識が知恵として現場で使われることはありません」と語っています。
測定には独自開発テストGTF-CTPAを用い、学んだスキルが業務に「転移」しているかを測定し、できていない部分を補強し、また測るという循環の仕組みです。
主な構成要素は以下の通りです。
- CT 4モジュール+AI思考設計の研修プログラム
- 独自開発テスト GTF-CTPA による客観的測定
- 弱点に対応する処方型ミニモジュールでの補強
本リリースの根拠となる主要学術文献は、以下の通りです。
- Abrami et al.(2015)のメタ分析(Review of Educational Research, 85(2), 275–314)
- Facione(1990)のAPA デルファイ・レポート(ERIC Doc. No. ED 315 423)
- Halpern(2010)
- Liu, O. L.(2014)
- Tiruneh, D. T.(2018)
- Van Peppen, L. M.(2021)
これらの研究成果を踏まえ、批判的思考力の測定と育成の手法が設計されています。
GTF Thinking Academy の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | GTF株式会社(グローバルタスクフォース) |
| 所在地 | 東京都 |
| 代表パートナー | 山中英嗣氏 |
| サービス名 | GTF Thinking Academy |
| カテゴリ | 批判的思考総合プラットフォーム |
| 提供対象 | 法人向け |
| 主な構成 | 研修(CT 4モジュール+AI思考設計)・測定(GTF-CTPA)・補強(処方型ミニモジュール) |
| 学術基盤 | 米国心理学会デルファイ・レポート(Facione, 1990)・Abramiメタ分析等 |
| 対象スキル | 6コアスキル・16下位スキル(Facione定義) |
| 素材提供 | Dropbox / Google Drive リンクでの提供(メール添付なし) |
| 会社URL | https://www.global-taskforce.net/ |
trends編集部の一言
「クリティカルシンキング」と銘打った研修が実態としてロジカルシンキングの範囲(6コアスキル中の3下位スキル、19%)にとどまってきたという指摘は、企業研修市場の構造的な課題を学術的根拠で可視化したものです。企業研修市場全体としては、「研修を受けても現場で使われない」という学習転移の問題が長年指摘されてきており、研修・測定・補強を一体設計するアプローチはその課題への構造的な応答と読み取れます。
Abramiのメタ分析が示す「明示的な教授法は暗黙的なそれの3.3倍の効果」という数値を根拠に据えた点も注目されます。マーケティング業界の文脈に置き換えると、AI活用の定着が「ツールの習得」にとどまらず「問いの設計力」へと要求水準が移行しつつある動向として、この発表は業界横断で示唆を含む取り組みではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「GTF、AI時代に求められる「問いを創る力」を育成する | GTF株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000181785.html, (参照 26-05-18).
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