株式会社ユーウェブは2026年4月22日、ミリ波レーダー見守りシステム「フィンガルリンクコネクト」を活用した介護DXソリューションを、2026年6月より順次提供開始すると発表しました。
フィンガルリンクコネクトが実現する夜間6時間連続睡眠の仕組み
65歳以上の高齢者では約6時間が睡眠時間の目安とされていますが、従来の介護現場では褥瘡予防のための体位変換や、定時のおむつ交換が夜間の覚醒原因となっていました。本ソリューションは「トータル・スリープ・マネジメント」として3つの要素を統合し、外部からの干渉を最小化する「不干渉介護」を目指しています。
ミリ波レーダーセンサーによる非接触での「心拍」や「呼吸」、体動の検知に加え、2026年6月からはレム睡眠・ノンレム睡眠の判定情報の提供を開始します。6時間未満の場合は管理画面上の睡眠マークが赤色に変化する設計で、看護師や嘱託医が個別のケアプランに反映できる仕組みです。
3つのソリューションと排尿モニタリングの特長
本ソリューションは「睡眠の質の可視化」や「褥瘡予防」、「排泄ケア」の3領域を統合した構成です。褥瘡予防にはモルテン社の自動体位変換ベッドを採用し、職員の手作業を最小限に抑えながら入居者を覚醒させない体位変換を実現しています。排泄ケアでは自社施設での実証実験をもとに、23時前後のパッド交換で翌朝6〜9時まで(900cc吸収パッド使用時)追加交換なしで対応できるマニュアルを策定しており、主な特長は次の4点です。
- 非接触での排尿量自動記録
- 排尿量に応じた3段階アラート表示
- 赤外線サーモセンサーによる体表面温度の常時計測
- 脱水・尿路感染の早期兆候検知
排尿センサーはおむつ内の排尿量をパッド容量の20〜50%で検知し、1日の合計排尿量が1,000ml以下で赤色表示、400ml以下(乏尿)で紫色表示となる仕組みです。排尿量の減少と体温変化を組み合わせて確認することによって、脱水や尿路感染に起因する発熱への早期対応が可能になるとされています。
介護DXソリューションの概要と3製品連携
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ユーウェブ |
| 製品名 | フィンガルリンクコネクト |
| 提供開始 | 2026年6月より順次 |
| 連携製品① | VOYT CONNECT(AIインカム) |
| 連携製品② | 介護ソフト(記録連携) |
| センサー | インフィニオン社製ミリ波レーダー |
| 保証期間 | 現行5年(最長10年への拡大を目指す) |
trends編集部の一言
介護現場の夜間業務では「定時巡回によって入居者を起こしてしまう」という構造的な課題が以前から指摘されており、今回のソリューションはセンサー技術と現場検証を組み合わせて具体的な解決策を提示している点が印象的でした。自分自身も業務効率化のツール選定で「検知した情報を誰がどう受け取るか」まで設計されていないケースに何度か直面した経験があり、AIインカムや介護ソフトとの3製品連携で「検知→伝達→記録」を一気通貫で構成している設計には実務目線で共感できます。
排尿量を3段階のアラートで色分け表示し、体表面温度の変化と掛け合わせて脱水リスクを早期に検知する仕組みは、データに基づくケア判断を日常業務に無理なく組み込むアプローチとして参考になります。介護施設の管理者やケアマネジャーのように、現場オペレーションの改善を担う立場の方にとっては、導入前の実証実験データが公開されている点も検討材料として使いやすいのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「「起こさない夜間ケア」と「排尿量の見える化」を同時に実現 ── 介護DXソリューションを2026年6月提供開始 | 株式会社ユーウェブのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000143278.html, (参照 26-04-22).
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