株式会社トレードワルツは2026年4月16日、貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」において、AI-OCRを活用した「AI貿易書類照合」機能の提供を開始しました。
TradeWaltz®のAI貿易書類照合が対応する23項目の照合範囲
一般的な貿易書類照合サービスでは、「数量」や「単価」「金額」といった明細の基本項目を中心に、照合範囲が限定されています。本機能では、これらに加えてBuyer/Shipper/Consignee(買主/荷送人/荷受人)情報や、積地・揚地(積み込み港・揚げ港)、Payment Terms(支払条件)、Incoterms(貿易取引の条件・場所)といったヘッダー情報まで網羅的にチェックします。
これによって、「契約条件の食い違い」や「物流情報の不整合」まで一度に検出できる設計となっています。2025年10月にリリースしたAI-OCR機能をベースとしており、貿易書類間の照合に特化した比較ロジックを新たに搭載した形です。
AI貿易書類照合の主要な4つの機能
貿易業務において、P/Oとインボイスの照合は、輸出入や業界を問わずほぼすべての企業で必須の業務となっています。現在も目視確認やExcelへの転記・整形といった手作業に依存しており、見落としが発生すると、誤配送・顧客対応の遅延・追加生産判断に直結するため、自動化への要望が多く寄せられていました。主な機能は次の4点です。
- ヘッダー17項目・明細6項目の網羅照合
- 比較キーを3パターンから選択可能
- ヘッダーと明細のタブ分離表示
- TSV形式でのダウンロードと即時共有
明細行の対応付けでは、「商品名」「商品コード」「商品名+商品コード」の3パターンからキーを切り替えられるため、帳票間で商品の記載方法が異なる場合でも正確なマッチングが可能です。チェック結果はTSV形式でダウンロードでき、TW利用者間であればチャット上で修正依頼まで完結する設計となっています。
AI貿易書類照合機能の概要と導入効果
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供開始 | 2026年4月 |
| 対象プラットフォーム | TradeWaltz® |
| 照合項目数 | 合計23項目 |
| ヘッダー項目 | 17項目(P/O No.、契約番号、Buyer/Shipper/Consignee等) |
| 明細項目 | 6項目(商品名、商品コード、原産国、数量、単価、小計) |
| 比較キー | 3パターンから選択 |
| 出力形式 | TSV形式でダウンロード可能 |
| 提供企業 | 株式会社トレードワルツ |
trends編集部の一言
貿易書類の照合業務を、Excel転記や目視確認に頼っている現場は、業種を問わず多いのではないかと感じました。23項目を自動で差分検出できる仕組みは、複数帳票を突き合わせる作業の負荷を大幅に軽減し、業務フロー全体の見直しにつながりそうです。
特にチェック結果をTSV形式でダウンロードし、そのまま修正依頼まで一気通貫で進められる設計は、社内外のやり取りが多い部門ほど効果を実感しやすいのではないでしょうか。貿易事務の担当者だけではなく、バックオフィス業務全般でAI-OCRを活用した照合自動化のニーズが広がっている中、導入検討の材料として注目しておきたい機能です。
References
- ^ PR TIMES. 「貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」、AI貿易書類照合機能を4月より提供開始 | 株式会社トレードワルツのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000069451.html, (参照 26-04-17).
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