株式会社JSOLがTASTO.naviを提供開始、製造業のリスクアセスメントに熟練者の判断ノウハウを活用
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株式会社JSOLは、製造業の設計・品質保証部門向け意思決定ナビゲーションサービス「TASTO.navi(タストナビ)」の提供開始を発表しました。
TASTO.naviが対象とする製造現場の判断課題
日本の製造業では、DXやGXへの対応、サプライチェーンの変動、人材不足といった環境変化を背景に、設計・開発段階での価値創出が競争力を左右する要素となっています。
現場では、過去の不具合調査や有識者への確認、レビュー差し戻しなど、判断材料を集める負荷が増加しました。結果として、「設計そのもの」よりも「確認」で業務が止まりやすい状況が生じています。
社内には不具合データベースや技術資料が蓄積されている一方、「判断の継承」が追い付かず、ベテランへの依存が続いてきました。
退職・異動による判断力の空洞化、判断品質のばらつき、判断遅延による機会損失・リスク拡大は、経営課題として顕在化しました。こうした状況を背景に、TASTO.naviは判断プロセスを支援するサービスとして提供されます。
TASTO.naviの主な特長
TASTO.naviの主な特長は次のとおりで、相談から対応策の提示までを一連の流れで支援する設計です。
- 相談内容の背景を読み取り、自社ナレッジを段階的に引き出す
- 確認項目・想定リスク・対応策を一連の流れとして提示する
- 既存ドキュメントをそのまま活用でき、初期構築の負荷を抑える
端的な相談文を入力すれば、意図の解釈から関連情報の提示、想定リスクの洗い出し、対応策の提示までを一貫してサポートします。現場は、単なる検索結果の一覧ではなく、「何を考えればよいか」「どの観点が抜けやすいか」を把握しながら、判断を進められます。既存の自社ドキュメントを整理することなくそのまま活用でき、初期構築の負荷を抑えながらスムーズな導入が可能です。
TASTO.naviの活用により、過去事例の探索や有識者への確認に要していた時間が短縮されます。また、設計の手戻り削減による開発期間の短縮、判断遅延による再作業の低減、問い合わせ削減にもつながりました。
ベテランの思考プロセスを再現することで判断のばらつきが抑制され、若手が単独で判断できる範囲が広がることで、組織全体の意思決定力の底上げにも貢献すると考えられます。
TASTO.naviの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社JSOL |
| サービス名 | TASTO.navi(タストナビ) |
| カテゴリ | 意思決定ナビゲーションサービス |
| 対象部門 | 製造業の設計部門・品質保証部門(先行リリース) |
| 今後の展開 | 製造・生産技術・管理部門などへ順次展開予定 |
| 主な機能 | リスクアセスメント支援 判断観点の段階的提示 既存ドキュメントの直接活用 |
trends編集部の一言
1回のトラブルが大きな損失につながりやすいリスクアセスメント領域に特化した点は、製造業以外でも響く着眼点です。
マーケティングの現場でも、施策の承認前に「何を確認すべきか」の整理に時間がかかる場面は多く、判断材料を集める負荷が業務効率を下げる構造は業界を問わず共通しています。
「ベテランへの依存」という課題は、マーケティング業界でも長らく議論されてきました。ノウハウを個人の頭の中から切り出し、組織が使える資産に変えるという発想は、業種を超えて応用できる構造と言えます。
株式会社JSOLが社内公募プログラムから生まれた3つ目の事業として、TASTO.naviを位置づけている点も、企業内新規事業の動向として注目しておく価値があります。
References
- ^ PR TIMES. 「設計・品質保証のAIナビゲーション『TASTO.navi』を提供開始 | 株式会社JSOLのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000007779.html, (参照 26-07-02).




