株式会社ナンバーワンソリューションズは、企業活動をAIで可視化するAIプロセスインテリジェンス「Cosnex」を発表しました。
Cosnex開発の背景 AIを実践活用できる企業は36%にとどまりPoCの壁が課題
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が2026年1月に実施した「企業IT利活用動向調査2026」によると、組織としてAIを実践・活用している企業は36%にとどまっています。同レポートでは、AI導入後も「セキュリティ対策の懸念」や「データ化されていない情報の多さ」「出力結果への不安」が、継続的な課題として、残存することが示されました。
ガバナンス面では「AI出力の根拠や判断過程を説明できる体制」の強化が最も必要とされており、その割合は35.3%に上ります。株式会社ナンバーワンソリューションズはこれまで「Microcosm」を提供してきましたが、多くの導入検討や実証実験(PoC)の段階で停滞するという課題に直面してきました。こうした背景から、業務課題の可視化を強化し、スムーズなAI導入を実現するため、AIプロセスインテリジェンス「Cosnex」としてブランドを刷新しています。
Cosnexの操作ログ解析を起点とした4つのソリューション
「Cosnex」は、すべての企業活動の基盤データである操作ログや業務プロセスの解析(Log Intelligence)を起点とするAIプロセスインテリジェンスです。実際のログから業務実態を定量的に把握・診断し、課題や用途に応じて4つのソリューションをシームレスに連結・拡張して提供します。
主要なソリューションは次の4点です。
- Knowledge:ナレッジ検索による組織知の活用
- Security:操作ログに基づく監査およびセキュリティ強化
- Agent:定型業務の自動化
- Vision:画像解析ソリューションの提供
セキュリティやプライバシー保護への懸念に対しては、インターネットに接続しない閉域網でのオンプレミス環境の構築にも柔軟に対応します。各企業のセキュリティポリシーに応じた運用管理が可能な設計です。
Cosnexの段階的導入と同一エンジニアチームによる一貫伴走
「Cosnex」は、「Log Intelligence」によるスモールスタートや「AI活用診断」を通じた段階的な導入プロセスを採用しています。診断から本導入、他部門への横展開まで、同一のAIエンジニアチームが一貫して伴走する仕組みです。これにより、説明可能性や信頼性の高いAI運用体制の構築を支援します。
今後は、製造業やメーカーをはじめとする各業界への導入を拡大し、業務プロセスの変革と自社特化型AIの定着への貢献を目指す方針です。
Cosnexの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社ナンバーワンソリューションズ(東京都目黒区東山3-15-1出光池尻ビル7F) |
| 製品名 | Cosnex(AIプロセスインテリジェンス) |
| 前身製品 | Microcosm(マイクロコズム) |
| 主なソリューション | Log Intelligence / Knowledge / Security / Agent / Vision |
| 対応環境 | オンプレミス(閉域網)および柔軟なセキュリティポリシー対応 |
| 代表取締役 | 面来 哲雄氏 |
| 設立 | 2002年7月 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 事業内容 | 生成AIシステム開発 |
trends編集部の一言
AIを組織として実践・活用できている企業が36%にとどまるという数字は、業界全体でPoC止まりの停滞が依然として、解消されていないことを示しています。AI導入支援市場全体では、実証実験の段階で終わらせず本番運用まで伴走する支援モデルへの関心が高まってきました。「何から手をつければよいかわからない」「セキュリティが不安で本番環境に持ち込めない」という声は、業界を問わず繰り返し聞こえてくる課題です。
操作ログという既存データを起点に、PoCの壁を乗り越える設計は、そうした停滞に対して実務的な出口を示す取り組みと捉えられます。特に注目されるのは、診断から横展開まで同一のAIエンジニアチームが伴走する体制です。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツール導入後の定着フェーズで支援が途切れることが失敗要因になるケースは少なくありません。「説明可能性」を担保しながら、段階的に拡張できる仕組みは、AI導入の成否を左右する継続支援モデルとして、業界全体の動向としても注目される取り組みです。
References
- ^ PR TIMES. 「企業活動をAIで可視化するAIプロセスインテリジェンス「Cosnex」を発表 | 株式会社ナンバーワンソリューションズのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000040868.html, (参照 26-06-26).
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