株式会社MAIAは、女性デジタル人材育成事業「でじたる女子プロジェクト」において、2026年度より育成プログラムを全面刷新することを発表しました。
でじたる女子プロジェクトの育成プログラムを全面刷新
「でじたる女子プロジェクト」は、各地の自治体と連携して実施する女性デジタル人材育成プログラムです。これまでに累計3,000名以上(2025年5月末時点)の女性デジタル人材を育成してきた実績を持ちます。
今回の刷新の背景には、企業のDX現場における課題の変化があります。「特定ツールの習得はしているが、実務で活用できない」「業務理解やコミュニケーションを含めた総合力が不足している」といった指摘が現場から寄せられてきました。
また、AIの普及による業務プロセスの変化や人手不足を背景とした業務効率化・自動化ニーズの増大も、刷新を後押しする要因となっています。こうした状況を踏まえ、従来中心であったSAP・RPAの専門スキル比重を見直し、ビジネス・ITリテラシーとAI活用を軸とした構成へと再構築しました。
でじたる女子プロジェクト 2026年度の5つの刷新ポイント
2026年度から展開される新プログラムの主な変更点は、次の5点です。
- ビジネス・ITリテラシーを基礎に、業務シミュレーションを強化
- AIとの協働を前提とした業務遂行力の養成
- AIとの対話を通じた業務フロー・ワークフロー設計の実践演習
- SAP・RPAを各90時間程度の基礎〜実務レベルに再設計
- フリーランス・リモートワークなど多様な働き方に対応するマインドセット研修の継続
特に注目されるのは、AI活用を前提とした業務設計・遂行力の習得です。ExcelデータをAIで分析し、AIを活用して、資料へと落とし込むなど、ツール間を横断した活用スキルの習得を重視しています。専門領域であるSAPおよびRPAについては、業務の中で使えるレベルへの最適化を図り、SAPは業務理解と基本操作を中心に、RPAはUiPathを中心とした実務活用に特化した内容へと再設計されました。
代表取締役CEOの月田 有香氏は、今回の刷新について、次のように述べました。「単にツールを使える人材ではなく、業務を前に進められる人材の育成を目指しています。現在は、スキルを学ぶだけではなく、それをどのように実務に活かすかがより重要になっています」。
既に沖縄県糸満市、岡山県、栃木県、鳥取県では募集が開始されました。あわせて、月額制のサブスクリプションサービス『でじたる女子₊』でも順次提供を開始する予定です。
株式会社MAIA 会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社MAIA |
| 本社所在地 | 東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー16F |
| 代表者 | 代表取締役社長 月田 有香 |
| 設立 | 2017年11月 |
| 資本金 | 2,330万円 |
| 事業内容 | リスキリング・就労支援、地域活性化支援、ITコンサルティング |
| ホームページ | https://www.maia.co.jp/ |
trends編集部の一言
累計3,000名以上(2025年5月末時点)の育成実績を持つプログラムが、「ツールスキルの習得」から「業務を前に進める力」へとコンセプトを転換した点は、DX人材育成領域全体の方向性を示す動きとして注目されます。業界全体としては、特定ツールを操作できる人材と業務フロー全体を把握して動ける人材との間の乖離が、企業規模や業種を問わず共通の課題として浮上してきました。この構造的なギャップは、マーケティング業界でも例外ではなく、業界横断で語られるテーマと言えます。
特に、AIを活用した業務設計・遂行力の養成を正面に据えた点は、マーケティング業界の文脈に置き換えても興味深い視点です。「AIを使える」ではなく「AIと協働して業務を前に進められる」人材の育成という設計思想は、DX推進に取り組む組織の人材育成議論においても注目される考え方と言えそうです。
References
- ^ PR TIMES. 「MAIA、令和8年度より女性デジタル人材育成プログラムを全面刷新 | 株式会社MAIAのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000035957.html, (参照 26-06-15).
