株式会社Archは、2026年6月15日(月)より次世代安全管理SaaS「KY-NEXT」の提供を開始すると発表しました。
KY-NEXTが解決する形骸化と事務負担
建設現場における危険予知(KY)活動は、無事故・無災害を実現するための取り組みとして位置づけられています。しかし従来の紙ベースのKY活動では、「毎日同じような内容を書き写すだけ」という形骸化が課題となってきました。
朝の多忙な時間帯に職長が手書きで書類を作成し、現場監督がそれを回収して回るという事務作業も、慢性的な人手不足に悩む現場の大きな負担でした。株式会社Archは、こうした課題を解決するために「デジタルKY」を「KY-NEXT」へと進化させています。
KY-NEXTの2つの核心機能が実現する次世代安全管理
「KY-NEXT」の特徴は以下の2点です。
- 独自KYシートを完全再現するノーコードのテンプレートビルダー(カスタマイズ費用不要)
- 建設特化AI「Arch Intelligence」によるリスクと対策の自動提案
ノーコードのテンプレートビルダーは、建設会社ごとに異なるKYシートのフォーマットをシステム上でそのまま再現できる機能です。現場は、これまでの運用ルールや見慣れたレイアウトを変えることなく、スムーズにデジタル化へ移行できます。
「Arch Intelligence」は、職長がスマートフォン等で「作業内容」を入力するだけで、過去の膨大な事故事例や各社独自のデータに基づき、危険ポイント(リスク)とその対策を提案する仕組みです。AIの予測プロセスには、その日の現場の気象情報(天気、風速、WBGT(暑さ指数)など)もリアルタイムで組み込まれます。
個人の経験や記憶の限界を超え、環境要因も含めた高度なリスクアセスメントを瞬時に実施できる点が、従来の安全管理との大きな違いです。
「KY-NEXT」がもたらす現場での変化は次の通りです。
- 職長の書類作成の手間を大幅に削減
- 現場監督による紙の回収・管理業務をゼロに
- 「ログインなしの手書きサイン」機能で全作業員がKY活動に参加可能
「Arch Intelligence」は、株式会社Archの各プロダクトの随所に導入され、現場管理プラットフォーム群の中核を担います。施工管理者1人あたりの生産性(月間施工高)を2倍へ引き上げることを目標としています。
建設DX領域では、安全管理ツールのデジタル化が進む一方、形式的な電子化に留まりやすいという構造的な課題が指摘されてきました。書類を作成し続けるだけで内容の改善が後回しになる状況は、建設業界の現場に広く見られます。
KY-NEXTのCSPI 2026出展情報と会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社Arch |
| サービス名 | KY-NEXT |
| カテゴリ | 次世代安全管理SaaS |
| 提供開始日 | 2026年6月15日(月) |
| 主な機能 | ノーコードテンプレートビルダー(独自KYシート完全再現) 建設特化AI「Arch Intelligence」によるリスク・対策自動提案 気象情報のリアルタイム組み込み ログインなしの手書きサイン機能 |
| 展示会出展 | 第8回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EX 2026) 会期:2026年6月17日(水)〜20日(土) 会場:幕張メッセ ブース番号:[05-40] |
| 設立 | 2021年9月28日 |
| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎新地一丁目13番22号 御堂筋フロントタワー |
| 代表者 | 代表取締役CEO 松枝 直氏・代表取締役COO 北山 太志氏 |
| 資本金 | 100,000,000円 |
| URL | https://arch-dx.co.jp/ |
trends編集部の一言
施工管理者1人あたりの生産性(月間施工高)2倍という目標値は、業種を超えてインパクトのある数字です。建設DX領域では、デジタルツールの導入が進む一方で、安全管理において形式的な電子化に留まりやすいという構造的な課題が業界全体として広く認識されてきました。
気象情報をリアルタイムでAIの予測プロセスに組み込む設計は、外部データと内部データを組み合わせてリスクや機会を自動検知する仕組みに近い構造です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、「人の判断を補助するAI」の具体的な実装例として業界横断で示唆を含む取り組みと捉えられます。展示会での実機デモ公開は、建設DX領域においてAIの提案精度を直接検証する指標として、業界全体から注目を集める場になるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「建設特化AIが人間の限界を超えた危険を予測。独自のKYシートを完全再現できる次世代安全管理SaaS「KY-NEXT」を6月15日に提供開始 | 株式会社Archのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000097626.html, (参照 26-06-12).
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