マネーフォワードi株式会社は、IT部門のヘルプデスク業務を代行するAIエージェント『Admina AIヘルプデスク』の全ユーザーへの提供を開始しました。
『Admina AIヘルプデスク』がヘルプデスク業務を代行する仕組み
『Admina AIヘルプデスク』は、SlackやTeams、LINE WORKSなど既存のチャットツールと連携し、新たなツールを導入することなく問い合わせをチャット上で完結できます。従業員からの問い合わせはすべて自動的にチケット化され、AIが解決した問い合わせは自動でクローズされる設計です。
AIエージェントは、応答だけではなく作業の実行まで担います。『マネーフォワード Admina』が提供するMCPサーバーを活用することによって、SaaSアカウントやデバイスに関する情報参照・変更を自動で行える設計です。
また、ヘルプデスク対応に必要なドキュメントやチャットログをAIエージェントが参照し、社内ナレッジの最適化に向けたドキュメントを自動生成して提案します。なお、MCPサーバーを活用した機能の利用には、別途『マネーフォワード Admina』の契約が必要です。
本サービスは、2026年5月から一部ユーザーによる先行利用を開始しており、この度、全ユーザーを対象に提供が開始されました。主な特徴は次の3点です。
- 既存チャットツール上での問い合わせ完結(Slack・Teams・LINE WORKS対応)
- 問い合わせチケットの自動生成と自動クローズによる管理効率化
- MCPサーバー連携によるSaaS・デバイス情報の自動参照・変更
これにより、情シス担当者が多くの工数を割くヘルプデスク対応を大幅に効率化し、社内のAXを推進できます。
『Admina AIヘルプデスク』先行利用企業のコメント
株式会社あしたのチームの芝田 志保氏は、ヘルプデスクの一次対応を業務委託している中で時間外対応が課題となっており、社内担当者が1名で属人化が懸念されていると述べています。
『Admina AIヘルプデスク』による24時間対応と一次対応の自動化により、対応品質の平準化と業務負荷の軽減に期待しているとしました。
株式会社FLUXの葉原 東昇氏は、社員数が500人を超え、情シス担当者2名体制によるSlackの問い合わせ管理に限界を感じていたと語りました。
AIによる即時回答とチケット管理の融合により、対応漏れがゼロになるだけではなく、担当者の自動設定や未回答問い合わせの一覧確認が常にできる点を評価しました。
「AI時代のヘルプデスクの理想形」になると期待を示しています。
株式会社Algomaticの大田 直人氏は、少人数のバックオフィスチームが情シスだけではなく人事労務・オフィス関連の問い合わせも含めて対応している状況を説明しています。
『Admina AIヘルプデスク』と『マネーフォワード Admina』の併用により、情シス領域の定型業務効率化と領域横断での問い合わせ一元化が進み、メンバーが本来注力すべき業務に集中できる環境につながると述べました。
さらに、MCPサーバー等を介した外部ツール連携による業務効率化やAIネイティブな働き方の実現への期待も示しています。
『Admina AIヘルプデスク』の仕様と提供企業概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | マネーフォワードi株式会社 |
| 親会社 | 株式会社マネーフォワード |
| サービス名 | 『Admina AIヘルプデスク』 |
| サービス区分 | AIエージェント |
| 連携ツール | Slack・Teams・LINE WORKS |
| 主な機能 | チャット上での問い合わせ完結 問い合わせチケット自動生成・自動クローズ MCPサーバーを活用したSaaS・デバイス管理 社内ナレッジドキュメントの自動生成・提案 |
| 先行利用開始 | 2026年5月(一部ユーザー) |
| リリースセミナー | 2026年6月16日(火)12:00~12:30(Zoomウェビナー) |
| 所在地 | 東京都港区芝浦 3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F |
| 代表者 | 代表取締役社長 今井義人氏 |
| 事業開始 | 2021年2月 |
trends編集部の一言
情シス担当者1名で属人化が懸念される、あるいは2名体制で500人規模の問い合わせを管理しているという声は、業種を問わず共通する課題です。マーケティング業界の文脈に置き換えると、ツールやアカウント周りの問い合わせが特定のメンバーに集中し「担当者が不在だと止まる」という構造的な問題を抱えている組織が少なくないのが現状です。
回答にとどまらず作業の実行まで担う設計は、単なるFAQボットの延長線上にはありません。同種サービスではFAQ応答にとどまるケースも多い中、AIが自律的にアカウント操作やチケット処理まで実行する構造は、IT管理リソースが限られる組織における対応モデルとして、業界全体からも注目されています。
ツール申請や権限変更といった定型作業をAIが処理する体制は、バックオフィスの薄い組織におけるリソース不足を解消するアプローチと言えるでしょう。提供開始記念セミナーは2026年6月16日(火)12:00から12:30にZoomウェビナーで開催されます。
References
- ^ PR TIMES. 「『Admina AIヘルプデスク』、全ユーザーに提供開始 | マネーフォワードi株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000090762.html, (参照 26-06-01).
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