株式会社GSS研究所は、GTM(市場開拓)の各領域をAIエージェント化していくシリーズ「ウルノバ」を始動しました。
ウルノバがGTMエンジニアリングをソフトウェアで実現する背景
B2B営業の現場では、リスト作成や文面作成、送信、記録が担当者ごとに分断したまま繰り返されてきました。データは分断され、CRMは記録するだけで次の行動につながらないという構造の問題が続いています。
海外では、ツールを組み合わせて勝ち筋を設計・実行する「GTMエンジニアリング」が新しい職能として広がっています。一方、日本でこの職能を担える企業は多くありません。
生成AIが分析の補助から業務の実行へ移行する中で、必要なのは新しいツールではなく、営業活動を一連の流れにつなぎ直すことです。このような認識が、シリーズ「ウルノバ」の起点となっています。
GTMエージェント「ウルノバ」の全体像
「ウルノバ」は、Go-to-Market(GTM)戦略の実行を担うAIエージェントのシリーズです。従来のCRMが「記録する場所」にとどまっていたのに対し、「次の行動を進める実行レイヤー」を目指す設計となっています。
一度に全領域を置き換えるのではなく、効果が見えやすい領域から順にエージェント化していく方針が採られました。第一弾として商談獲得を担う「ウルノバReach」が位置づけられており、β版の提供開始は2026年6月を予定しています。
現在は先行登録を受け付けており、登録企業へ順次案内が届く仕組みです。
代表の伊藤祐助氏は次のように述べています。
「成果の差は「才能」ではなく「構造」で決まるということでした。データは分断され、判断は人任せ、CRMは記録するだけで止まる。これは現場の努力不足ではなく、仕組みの問題です。ウルノバReachで、その構造に手を入れていきます。」
第一弾「ウルノバReach」β版が提供する機能
「ウルノバReach」は、商談獲得の業務フローを一連で支援します。β版で提供される主な機能は次の4点です。
- ICP(理想的な顧客像)の仮説生成とターゲット企業・決裁者の特定
- LinkedIn・X・問い合わせフォーム・メールの4チャネル横断によるアプローチ文案の作成
- 送信後の反応をもとにした文案・アプローチの学習
- 送信などの要所で人が最終承認できる設計(生成物は人が直せる・選べる形で残す)
4チャネルを横断したアプローチを一元的に管理できる点が特徴です。送信などの要所では人が最終承認できる設計も採用されました。先行登録企業のフィードバックに応じて機能を拡充していく予定で、仕様・提供時期は変更となる可能性があります。
「ウルノバReach」先行登録概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 株式会社GSS研究所 |
| 所在地 | 静岡県浜松市中央区常盤町144-6 |
| 代表者 | 伊藤祐助 |
| 設立 | 2025年1月23日 |
| 事業内容 | AIを活用したB2B営業支援ソフトウェアの開発・提供 |
| サービス名 | ウルノバReach(GTMエージェントシリーズ「ウルノバ」第一弾) |
| 対応チャネル | LinkedIn・X・問い合わせフォーム・メール(4ch) |
| β版提供開始予定 | 2026年6月 |
| 現在の状態 | 先行登録受付中 |
| コーポレートサイト | https://goalseek.jp |
trends編集部の一言
「GTMエンジニアリング」という職能が海外で広がりを見せているという背景は、マーケティングの現場でも無縁ではありません。リスト整備や文面作成、送信、記録という分断した業務を「つなぎ直す」という発想は、B2B営業に限らず、マーケティングのキャンペーン実行フローにも重なる部分があります。
業界全体としては、生成AIを「補助」として使う段階から「実行」に組み込む段階へ移行しつつあります。「AIが生成し、人が最終承認する」という設計の明確化は、マーケティング業界の文脈に置き換えると、自動化の範囲と人的判断の境界をあらかじめ定義する運用設計の重要性が業界横断で語られてきたテーマと重なります。β版のフィードバック次第で機能がどう拡充されていくかについても、引き続き注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「「GTMエンジニアリング」を、AIエージェントに。GTMエージェントシリーズ「ウルノバ」始動、第一弾「ウルノバReach」先行登録を開始 | 株式会社GSS研究所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000183594.html, (参照 26-05-30).
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