住友電工情報システム株式会社は、ローコード開発基盤「楽々Framework3(らくらくフレームワークスリー)」と生成AIを連携した新機能「AIプラグインビルダー」の試験利用を開始しました。
楽々Framework3 AIプラグインビルダーの機能概要
「AIプラグインビルダー」は、自然文で業務要件を入力するだけで、生成AIが楽々Framework3の実装知識データベースを参照し、アドオン開発に利用可能なJavaソースコードを生成する機能です。参照するデータベースには、マニュアル・FAQ・Javadocなどが含まれます。
内部ではRAG(検索拡張生成)を応用しています。実装知識データベースを参照することによって、楽々Framework3の仕様に沿ったコード生成を実現しました。
たとえば「受注登録時、得意先マスタに存在しない得意先コードが入力されたらエラーメッセージを表示する」といった実装要件を自然文で入力するだけで、アドオンの実装メソッドを推定し、必要なJavaソースコードを生成します。
ゼロからコードを記述する負担を軽減できるだけではなく、Javaの知識や経験の差に左右されにくくなりました。本機能が想定する活用シーンは次の通りです。
- 熟練エンジニアの工数削減と若手エンジニアの早期戦力化
- 生成されたコードへの解説表示によるレビュー・保守負担の軽減
- 既存コードを雛形として指定した追記・改修への対応
- メッセージ定義やテーブル仕様などの補足情報を踏まえたソースコード生成
出力されたソースコードは「解説」タブからコード上の該当箇所にマウスオーバーするだけで、対象部分の解説が画面右側に表示されます。
開発経験の浅いユーザーでも生成結果を確認しやすい設計です。学習スピードの向上やレビュー・保守にかかる負担の軽減にも役立ちます。
楽々Framework3のマニュアル検索AI連携とダッシュボード機能強化
サポートサイトで提供している「楽々Framework3」のマニュアルや逆引き辞書などのノウハウ情報には、これまでキーワードの完全一致検索およびあいまい検索が搭載されていました。
今回、同社製品「QuickSolution®(クイックソリューション)」と連携し、生成AIとのチャット機能を備えた新しい検索画面が公開されました。新しい検索画面では、検索結果にもとづく解説の提示、特定ドキュメントの要約、対話を通じた追加情報の深掘りが可能です。
情報が複数の記事に分散している場合でも、関連内容を自動的に集約して提示できます。検索結果一覧から記事を一件ずつ開いて確認する手間が省け、調査時間の短縮と理解の効率化に貢献するものです。
最新版Ver.3.3.4では、ダッシュボードに「データ絞り込み」機能が追加されました。利用者が、画面上で条件を指定することによって、指定した日付の売上データのみを抽出して集計したり、特定部門や担当者のデータのみを表示したりできます。
状況に合わせて分析の切り口を即座に変更できるため、集計作業を省力化でき、意思決定の迅速化・精度向上につながりました。
楽々Framework3 AIプラグインビルダーの概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | 住友電工情報システム株式会社 |
| 対象製品 | 楽々Framework3(らくらくフレームワークスリー) |
| 新機能名 | AIプラグインビルダー |
| カテゴリ | ローコード開発基盤 / 生成AI |
| 提供形態 | 試験利用(技術サポート契約が必要) |
| 主な機能 | 自然文入力によるJavaソースコード生成 RAG(検索拡張生成)による実装知識データベース参照 コード解説表示・既存コードを雛形とした生成 |
| 関連機能 | マニュアル検索への生成AI連携(QuickSolution®連携) ダッシュボード「データ絞り込み」機能(Ver.3.3.4) |
| 今後の予定 | 2026年度中の正式サービス提供開始を目指す |
| 設立 | 1998年10月1日 |
| 資本金 | 4.8億円 |
| 従業員数 | 670名 |
| 代表者 | 社長 倉富幸一氏 |
| 本社所在地 | 大阪市淀川区宮原3-4-30(ニッセイ新大阪ビル) |
trends編集部の一言
発売から25年以上にわたり進化を続けてきたローコード開発基盤が、生成AIとの連携に踏み出した点は注目に値します。ローコード開発基盤市場の動向としては、既存製品へのAI統合が加速しており、コード生成機能の実用化が各社の競合軸になりつつある局面です。
「自然文で要件を伝えれば下書きコードが出てくる」という仕組みが開発現場にどこまで定着するか、業界横断で関心が高まっています。特に興味深いのは、コードを生成して終わりではなく、解説表示や既存コードを雛形とした追記・改修まで支援する設計です。単なるコード生成にとどまらない方向性が見られます。
マーケティング業界の文脈に置き換えると、「コードが出てきたが中身がわからない」という若手の不安に正面から応えようとする設計思想は、ツール導入後の定着率を左右する「使いこなし支援」という課題と重なります。試験利用を通じてフィードバックを収集し、2026年度中の正式提供を目指すロードマップにも、開発側の慎重な姿勢が見えます。
「QuickSolution®(クイックソリューション)」は、4つの市場調査レポートでシェア1位の四冠を達成した検索エンジンです。9年連続・8年連続・7年連続といった継続実績を持ち、検索基盤として一定の市場評価を得ています。今回のマニュアル検索強化にこの製品を組み合わせた点は、システム開発業界全体のAI統合の流れを象徴する事例として位置づけられるのではないでしょうか。
References
- ^ PR TIMES. 「楽々Framework3が自然文からアドオンプログラムを生成する「AIプラグインビルダー」の試験利用を開始 | 住友電工情報システム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000052418.html, (参照 26-05-30).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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