レバレジーズ株式会社は、AI人事プラットフォーム「NALYSYS」を通じて実施した「AI面接に関する意識調査」の結果を発表しました。
NALYSYS調査が示す生成AI活用と就活書類選考のジレンマ
調査によると、6割以上の学生が日常的に生成AIを活用する「AI活用層」として定着しています。普段の生活や就職活動で「ほぼ毎日活用している」と回答した学生は25.9%、「週に数回程度活用している」は38.7%でした。就職活動の書類作成における生成AIの利用経験者は44.5%にのぼり、今後の利用意向がある「活用予備軍」を含めると8割以上に達しています。
エントリーシート(ES)作成におけるAI活用が一般化する中、現在の書類選考に対して不安を感じるか聞いたところ、約8割(80.5%)の学生が何らかの不安を感じていると回答しました。
不安の理由として最も多かったのは「みんなが生成AIを使うことで似たような文章になり、差別化できない(40.5%)」でした。次いで「文章が均一化されることによって、内容よりも学歴や資格などの表面的なスペックだけで足切りされそう(38.1%)」が続いています。
AIの利用頻度別で比較すると、「AI活用層」において不安がより顕在化していることも明らかになりました。「特に不安を感じていることがない」と回答した割合は、AI活用層が8.9%、非AI活用層が22.2%と大きな差が生じています。AIの利便性を熟知しているからこそ、選考の形骸化に対する危機感が強まっていることがうかがえます。
NALYSYS調査で判明した学生が人による面接に求める客観性と公平性
人による面接における不安としては、「面接官の主観や偏見(先入観)で評価されそう(40.9%)」が最多でした。次いで「面接官との相性次第で、合否が左右されそう(37.8%)」「緊張してしまい、本来の実力や自分らしさが出せない(37.8%)」と続きます。客観性の欠如や一発勝負の緊張感に対する懸念が上位を占めた形です。
学生が企業の面接に期待することとして、最も多かったのは、「面接官の主観に左右されない『客観的で公平な評価』(38.7%)」でした。「自分の能力やスキルを先入観なく見極めてもらうこと(35.7%)」と「自分の人柄や熱意を深く理解してもらうこと(35.4%)」が、それに続いています。
NALYSYS調査に見るAI面接への期待と評価不透明性への懸念
学生における「AI面接」の認知度は8割以上に達しました。AI面接に対してポジティブな印象を持つ学生は約3人に1人(34.7%)で、ネガティブな印象を持つ学生は約1割(11.6%)にとどまっています。AI活用層がポジティブな印象を持つ割合は、非AI活用層の約2.4倍にのぼりました。
ポジティブな理由として最も多かったのは「相手が人間ではないので、緊張せずに話せる(51.8%)」で、半数を超えています。「面接官からの威圧感がなく、『圧迫面接』になるリスクが少ない(48.2%)」「面接官の態度や相性(面接官ガチャ)に左右されず、公平に評価される(37.7%)」が続きます。
一方でネガティブな理由の1位は「自分の熱意や人柄が正確に伝わらなそう(47.4%)」でした。「面接官のリアクション(相槌など)がないため、手応えが分からず話しづらい(44.7%)」「どのように評価されているか不透明(42.1%)」といった懸念も上位に挙がっています。
AI面接の対策・準備に対して不安を感じると回答した学生は半数以上にのぼりました。不安の理由として最も多かったのは「どのように評価されているのかわからないから(49.2%)」で、次いで「受験経験がないから(44.8%)」でした。
NALYSYS事業責任者・大滝圭修氏のコメント
HRテック事業部 事業部長でNALYSYS事業責任者の大滝圭修氏は、今回の調査について次のように述べています。就職活動においてAIの利用が急速に広まり、誰もが整った文章を作成できるようになった結果、学生は「表面的なスペックだけで足切りされるのではないか」という不安を抱いていることが明らかになりました。
企業の採用担当者においても、書類による学生の本質の見極めが難しくなっており、AI時代に適応した選考プロセスのアップデートが求められ始めていると大滝氏は指摘します。
大滝圭修氏は「本調査で浮き彫りになったのは、学生が面接に対して求めている『客観性と人間味の両立』です」と述べています。評価の透明性を求めながらも、「自分の熱意や人柄が正確に伝わらなそう」という懸念が共存しており、テクノロジーと人間が適切に役割を分担することが、企業と学生のより良いマッチングを実現する鍵になるとの見解を示しました。
NALYSYSの調査概要と会社概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| サービス名 | NALYSYS(ナリシス) |
| カテゴリ | AI人事プラットフォーム |
| 主な機能 | 採用・配置・マネジメント・労務のAI高度化支援 |
| 調査対象 | 27卒や28卒、29卒の学生328名 |
| 調査期間 | 2026年5月1日~7日 |
| 実査委託先 | GMOリサーチ&AI株式会社 |
| 会社名 | レバレジーズ株式会社 |
| 代表取締役 | 岩槻 知秀 |
| 設立 | 2005年4月 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24階 /25階 |
trends編集部の一言
6割以上の学生が日常的に生成AIを活用し、書類作成への利用経験者も約2人に1人にのぼるという数字は、就活市場の変化の速さを端的に示しています。マーケティング業界の文脈に置き換えると、コンテンツ制作における「均質化した成果物の中から誰かを選ぶ」という課題は採用に限らず業界横断で語られてきたテーマであり、AI活用が定着した環境下での差別化設計が問われる局面は業界全体で共通しつつあります。
「客観的で公平な評価を求めながら、熱意は人間に伝えたい」という学生の本音は、AI活用の難しさを端的に示しています。業界全体として、AIに任せる部分と人間が担う部分の線引きをどう設計するかが重要な論点になりつつあり、採用市場における役割分担の設計は今後の重要な動向として注目されます。
References
- ^ PR TIMES. 「生成AI普及により学生の約8割が書類選考の「没個性化」を不安視、AI活用層ほど「AI面接」に対してポジティブ | レバレジーズ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000936.000010591.html, (参照 26-05-27).
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
ITやプログラミングに関するコラム
【Git】remote設定を変更する方法
【VBA】コメントアウトを設定する方法
マークダウンで改行する方法
【CSS】notで複数の件を除外する方法
x86とx64の違いを分かりやすく解説
GitLabとGitHubの違いを解説
パソコンのメモリの目安を用途別に選ぶ方法
Linuxで環境変数を確認する方法
CapsLockキーを解除する方法
UbuntuのIPアドレスを確認する方法
ITやプログラミングに関するニュース
AITORAがAI検索での競合比較を可視化、対策レポートをモニター価格月額10万円〜で提供
株式会社MIXIが「Romi(Lacatanモデル)」の選べる声を全4種類に拡大、キャラ変との組み合わせが広がる
藤枝市役所が国産LLM「Sarashina」活用の窓口AI実証事業で総務省採択、ソフトバンクと協定締結
Hanji株式会社がAIチューター「Knock」に赤入れ添削機能を追加、数十秒〜1分程度で大学入試レベルまで対応
KozotaiがAIネイティブ会計ソフト「KOZOTAI」を正式リリース、自然言語入力だけで仕訳から決算書まで一貫処理
NTT西日本株式会社が大阪・福岡に次世代AI対応型データセンターを新設、西日本のAIインフラ強化へ
パテント・インテグレーション株式会社が「サマリア」の弁理士法対応を強化、利用規約改訂と注意喚起機能を追加
アステリアキャンバスがAI業務プラットフォーム「Bakusoku.AI」を提供開始、最短3分で業務ソフトウェアを自動生成
合同会社DMM.comが「DMMキャラトーク」を提供開始、1,000以上のパターンのキャラクターと1対1でトーク
株式会社アスレバがゴリラセールスAI商談を正式リリース、顧客の検討熱度が高い瞬間にAIが商談化を自動化
