シナジーマーケティング株式会社は、マーケティングSaaS「Synergy!」において、生成AI機能「AInergy(エナジー) ABテスト(β)」の提供を開始しました
AInergy(エナジー) ABテスト(β)の概要と中川政七商店との共創背景
「AInergy(エナジー) ABテスト(β)」は、株式会社中川政七商店が大切にする接客ポリシー「接心好感」の思想とシナジーマーケティング株式会社の知見を融合して開発されました。株式会社中川政七商店の経営企画室Synergy!プロダクトアドバイザー中田勇樹氏の「正解は誰も持っていない。だからこそ、手数を増やして事実を積み上げることが重要」という考え方を起点に、AIを「おもてなしの拡張」と定義しています。
現在、ABテストを日常的に実施できているユーザーはわずか10%にとどまります。「複数パターンを作る余裕がない」「どう変えればいいか確信が持てない」という課題に対し、同機能は「まずやってみる」ことを支援し、その先にある確かな「手応え」を届けることを目指します。「やるだけで、最適解に近づく」体験を通じて、この10%をすべてのマーケターに開放することを目指すコンセプトです。
AInergy(エナジー) ABテスト(β)の主な機能
同機能の主な特徴は次の3点です。
- 1パターンの作成からAIが件名・CTAボタンの別案を自動生成
- 25年間のメールマーケティングノウハウをプロンプトに凝縮
- チェックを入れるだけで自動生成するシンプルなUI
ユーザーはこれまで通り、1パターンのメールを作成するだけです。AIがそれを基準に、開封率を高める「件名」やクリック率に寄与する「CTAボタン」の別案(B・Cパターン)を自動生成します。シナジーマーケティング株式会社が25年間培ってきたメールマーケティングのノウハウをプロンプトに組み込んでおり、汎用AIには出せない「刺さる」提案を行うとしています。
先行利用ユーザーである株式会社エイチツー マーケティング部 部長の中島 佑斗氏は、「メール本文からのキーワード拾い上げ精度やCTAボタンの提案精度の高さに驚いた」と評価しました。中島 佑斗氏は「1通分の手間で2つ、3つの検証結果が得られるなら、ABテストは「特別な施策」ではなく、誰もが当たり前に取り組めるものになると確信している」と述べています。
AInergy(エナジー) ABテスト(β)とSynergy!の概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 提供企業 | シナジーマーケティング株式会社 |
| 所在地 | 大阪市北区 |
| 代表 | 奥平博史氏 |
| サービス名 | AInergy(エナジー) ABテスト(β) |
| 対象サービス | マーケティングSaaS「Synergy!」 |
| Synergy!導入実績 | 約5,600社(2026年3月時点) |
| インフラ | アマゾンウェブサービス(AWS) |
| 主な機能 | 件名・CTAボタンの別案自動生成 |
| 企業サイト | https://corp.synergy-marketing.co.jp/ |
trends編集部の一言
ABテストを日常的に実施できているユーザーがわずか10%という数字は、業種を問わず多くのマーケターにとって身に覚えのある現実ではないでしょうか。マーケティングの現場では「やった方がいいのはわかっているが、手が回らない」という状況が珍しくなく、工数の壁がいかに試行錯誤を阻んでいるかが改めて浮き彫りになりました。
1パターン作成するだけで別案が自動生成されるという設計は、「特別な準備がなくても始められる」という点で業界全体として注目すべきアプローチです。マーケティング業界の文脈に置き換えると、コンテンツ施策における「量を増やすことへの心理的ハードル」は業界横断で語られてきたテーマであり、入力1パターンからAIが複数案を導く仕組みは、データ蓄積と改善サイクルの加速につながる可能性があります。
300余年の歴史を持つ株式会社中川政七商店の「接心好感」という接客思想をデジタルマーケティングに接続しようとする構想は、BtoCのブランド運営においてもBtoBのMA活用においても示唆を含む取り組みです。企業や担当者の「おもてなしの癖」や「顧客の反応」を理解する継続的最適化機能の実装も予定されており、今後の展開にも注目しておく価値があるでしょう。
References
- ^ PR TIMES. 「中川政七商店との共創思想から誕生。Synergy!、マーケターの「手応え」を日常にする生成AI機能「AInergy ABテスト(β)」を提供開始 | シナジーマーケティング株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000284.000045892.html, (参照 26-05-20).
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