【時間がない人向け】記事の3行要約
- EmEditor v24.3.0がリリースされ、OpenAI APIを利用したAI機能を統合
- AIプロンプトのカスタマイズや、AIチャットバーでの対話が可能に
- ファイルから検索での正規表現サポートやオフラインライセンス登録にも対応
EmEditor v24.3.0リリース、OpenAI APIによるAI機能を統合
EmEditor v24.3.0が2024年6月13日にリリース。このバージョンではEmEditor本体にOpenAI APIを利用したAI機能が統合され、ユーザーはEmEditorから直接AIと対話できるようになった。最も簡単な方法は新しく追加された[AIとチャット]バーを使うことだ。[1]
AIプロンプトのカスタマイズは[カスタマイズ]ダイアログの[AIプロンプト]で行える。既定のプロンプトとして「そのまま送る」「校正」「書き換え」などが用意されており、現在の文書や選択テキストを引数として含めることも可能だ。
定義したプロンプトは[ツール]メニューや専用のAIツールバーからアクセス可能。プロンプトを修正して使いたい場合は、テンプレートを右クリックして[プロンプトの新規作成]を選択すれば、内容を調整した上で質問できる。
ファイルから検索で正規表現をサポート、オフラインライセンス登録にも対応
[ファイルから検索]ダイアログの[ファイルの種類]で、ワイルドカードに加えて正規表現によるファイル名指定がサポートされた。例えば「Data[0-9]{1,3}\.txt」と指定すれば、Data0.txtからData999.txtまでのファイルが検索対象になる。
製品登録にはインターネット接続が必要だったが、オフラインでのライセンス登録にも対応している。/olコマンドラインオプションを使用することで、オフラインライセンスファイルによる登録が可能になった。
EmEditorは着実に進化を遂げており、AIによる編集サポートは文書作成の生産性を大きく向上させるだろう。ユーザーの声に耳を傾けた改善も随所に見られ、利便性と汎用性がさらに高まった。
trends編集部「K」の一言
テキストエディタにAIアシスタント機能が統合されるのは必然の流れと言えるだろう。単なる入力と編集にとどまらず、文書の校正や推敲、体裁の整形など、知的な作業をAIにオフロードできれば、ユーザーは本来のクリエイティブな思考により集中できる。プログラミングやマニュアル執筆などの分野では特に大きなメリットがありそうだ。
一方でAIの能力を十分に引き出すには、プロンプトのデザインが鍵となる。どのような指示を与えれば目的に合った結果が得られるのか、ユーザー自身である程度のスキルが問われることになるだろう。テンプレートの共有など、ユーザーコミュニティでのナレッジ蓄積も重要になると思う。
AIを活用したワークフローへの変革は、テキストエディタに限らずあらゆるツールで進んでいくと予想される。時代に即した柔軟なアップデートを続けるEmEditorが、その先陣を切っていることは意義深い。AI時代のテキスト編集がどのように変容していくのか、EmEditorの今後の展開からも目が離せない。
References
- ^ EmEditor. 「EmEditor v24.3.0 を公開 – AIとチャット、AIプロンプト、AIツール バー、ファイルから検索でファイルの種類に正規表現 – EmEditor (テキストエディタ)」. https://jp.emeditor.com/emeditor-core/emeditor-v24-3-0-%e3%82%92%e5%85%ac%e9%96%8b-ai%e3%81%a8%e3%83%81%e3%83%a3%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%81ai%e3%83%97%e3%83%ad%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%88%e3%80%81ai%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab-%e3%83%90/, (参照 24-06-14).
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