GPTsとはOpenAIによって開発されたChatGPTの機能で、特定の目的に合わせてカスタマイズされたChatGPTチャットボット(GPT)を容易に作成できます。
自分で作ったGPTsは第三者に公開することも可能。Open AIが公開しているGPTsや第三者向けに公開したGPTsは、ChatGPTの「Explore GPTs」にて公開されています。
この記事では、研究・リサーチに役立つGPTsを10つランキング形式で紹介します。
1位:Scholar GPT
Scholar GPTはテキストの内容を深く理解して評価・分析する「批判的な読解スキル」を活用して研究を強化するためのGPTs。Google ScholarやPubMed、JSTORなどさまざまなリソースにアクセスできるのが特徴です。
研究者や学生の多くが大量の資料を検索して分析するのに時間を費やしています。Scholar GPTはこれを効率化し、より多くのリソースに簡単にアクセスできるようにします。
ChatGPTより
例えば「AIに関する最新の研究を見つける。」というプロンプトを実行すると、上記のようにリンクと出典先が表示されます。英語で出力されることもあるので、その際は日本語に訳してもらいましょう。
Scholar GPTは研究リソースへの迅速なアクセスと分析を可能にし、研究効率を大幅に向上させることが可能です。
2位:Consensus
Consensusは世界中の科学文献からリファレンスを検索し、簡単な説明を提供してくれるAI論文検索サービス「Consensus」のGPTsです。
学術論文を基にした記事を書いたり、気になる疑問の科学的根拠を調べたいときに活用できます。
ChatGPTより
例えば「サウナは心臓の健康に良いのでしょうか?」というプロンプトを入力すると、上記のようにプロンプトに基づいた回答と参考論文のURLが表示されます。
研究職や学生が新しい研究トピックをカバーする際、Consensusを使用することで必要な情報を迅速に取得して正確な記事を書くことが可能です。
3位:SciSpace
SciSpaceは2億8,700万件以上の論文へ瞬時にアクセスし、論文を高速で分析して正確な引用付きのコンテンツを作成できるGPTsです。
研究プロセスを迅速化して質の高いアウトプットを生み出すためには、効率的な論文検索と分析が必要です。SciSpaceを使うことで論文検索と分析をスムーズに実施できます。
ChatGPTより
例えば「活動量計を身につけると健康状態は改善されるのでしょうか?」というプロンプトを入力すると、上記のように論文タイトルと要約内容、プロンプトに基づいた情報が表示されます。
このように関連する論文を迅速に見つけて分析し、授業資料を作成できるのがSciSpaceの魅力です。
4位:Wolfram
WolframはWolfram|AlphaとWolfram言語から計算や数学、キュレーションされた知識、リアルタイムデータにアクセスできるGPTsです。Wolframeは高度な計算やデータ分析を行う際に適しています。
例えばデータサイエンティストが複雑なデータセットを分析する際、Wolframを使用することで精度の高い結果を迅速に得られます。
ChatGPTより
上記は「次のデータセットの平均、中央値、標準偏差を計算し、ヒストグラムを生成してください: {5, 8, 12, 20, 7, 9, 13, 18, 15, 10}」というプロンプトの実行結果です。このように計算結果をヒストグラムとして表示することも可能です。
5位:Scholar AI
Scholar AIは2億以上の研究論文や書籍からテキスト・図・表を検索して分析し、新しい仮説を生成できるGPTsです。Scholar AIを使うことで新しい仮説を迅速に生成・検証する過程をスムーズに実行できます。
例えば研究者が新しい研究テーマを探索する際、Scholar AIを使えば既存の研究から迅速に仮説を見出し、新たな研究の方向性を定めることができます。
Scholar AIは研究論文の検索と分析を通じて新しい仮説を生成し、研究の進展をサポートします。
6位:AskYourPDF Research Assistant
AskYourPDF Research Assistantは4億以上の論文にアクセスし、引用付きの論文やエッセイを生成できるGPTsです。AskYourPDFを使うことで膨大な量のPDFを効率的に分析し、正確な引用を提供できます。
例えば大学院生が論文を書く場合、必要な資料を迅速に分析して引用付きの論文を作成できます。テストとして「Natureで最近の癌治療論文を探す」というプロンプトを実行してみました。
ChatGPTより
すると上記のように「Nature」に掲載されている最近の論文一覧が表示されます。
このようにAskYourPDF Research Assistantは、PDFの分析と引用付きコンテンツの生成を通じて研究活動を支援します。
7位:Web Browser
Web Browserは名前の通りWebブラウザを用いて閲覧し、該当する情報を出力できるGPTsです。Web上の情報を迅速に検索して収集できるため、研究職やリサーチ関連の業務効率化に役立ちます。
例えばマーケティング担当者が最新の市場トレンドを調査する際、Web Browserを使用すれば関連する情報をすばやく発見できます。
ちなみにChatGPT自体にもブラウジング機能は搭載されているため、双方の精度を確かめたうえで利用の有無を検討することがおすすめです。
8位:Finance Wizard
Finance Wizardは株式市場の未来価格を予測し、トレーディング分析アシスタントとして機能するGPTsです。使用感のテストとして下記のプロンプトを実行してみました。
「金融データベースにアクセスして、過去 1 週間の TSLA の株価、取引量、ボラティリティの履歴データを収集します。次に、Python と今週のデータを使用して線形回帰を実行し、将来の株価を予測します。」
出力結果は下記の通りです。
ChatGPTより
このように市場の動向を予測する際にFinance Wizardを使用することで、より良い投資判断の材料として活用できます。
9位:Video Summarizer
Video Summarizerはビデオを要約し、YouTubeビデオとチャットする機能を持つGPTsです。動画を迅速に理解して要約することは、効率的な情報収集に役立ちます。
ChatGPTより
例えばテレ東Bizが公開している「Apple製品とChatGPTの連携」に関するYouTubeを読み込ませると、上記のように論点を絞って出力してくれます。
このように、動画の内容を要約して情報収集を効率化できるのがVideo Summarizerの魅力です。
10位:MARKETING
MARKETINGは広告の専門メンターとして、マーケティングの戦略やメディアキャンペーンの改善などをサポートするGPTsです。
ChatGPTより
今回はテストとして「メディアキャンペーンを改善するにはどうしたらいいでしょうか」というプロンプトを実行すると、改善に必要なポイントが出力されました。
マーケティングにおけるアイデア出しや改善点を考える際に役立ちます。
※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。
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