エフサステクノロジーズのID リンク・マネージャーなどに複数の脆弱性、情報漏えいの危険性

エフサステクノロジーズのID リンク・マネージャーなどに複数の脆弱性、情報漏えいの危険性

公開: 更新:


【時間がない人向け】記事の3行要約

  • ID リンク・マネージャーおよびFUJITSU Software TIME CREATORの複数の脆弱性が発覚
  • パストラバーサル、不適切な認証、情報漏えいなどの脆弱性により機微な情報が流出する可能性
  • 開発者が提供するパッチの適用が必要で、SaaS版は6月16日のメンテナンスで修正済み

Python基礎・実践(Django)

企業・法人向けのPython研修では、基礎から応用まで体系的に学べます。

Python研修の詳細

DX社員研修

企業・法人向けのDX研修では、実務に繋がるリスキリングでITレベルを向上させます。

DX研修の詳細

Javaエンジニア育成研修

企業・法人向けのJavaエンジニア育成研修では、Javaの基礎から応用まで確実に習得できます。

Java研修の詳細

新卒・新入社員向け研修

企業・法人に新入社員・新卒社員に向けたプログラミング研修を提供しています。

新入社員研修の詳細

コードキャンプのIT研修を全て見る

ID リンク・マネージャーとTIME CREATORに複数の脆弱性が存在

エフサステクノロジーズ株式会社のID リンク・マネージャーとFUJITSU Software TIME CREATORに、パストラバーサルや不適切な認証、情報漏えいなどの脆弱性が発見された。これらの脆弱性を悪用されると、認証なしでサーバ上の機微な情報を含むファイルが参照されたり、データベース内の情報が改ざんされる危険性がある。[1]

脆弱性の影響を受けるのは、FUJITSU Business Application ID リンク・マネージャーII V1.8以前、FUJITSU Software ID リンク・マネージャー V2.0、FUJITSU Software TIME CREATOR ID リンク・マネージャーの複数バージョンだ。オンプレミス版とSaaS版の両方が該当する。

脆弱性への対策としては、開発者から提供されるパッチの適用が必要不可欠だ。FUJITSU Software TIME CREATOR ID リンク・マネージャー SaaSについては、2024年6月16日のメンテナンスですでに修正が完了しており、自社システムへの影響を確認し速やかにパッチを適用することが求められる。

認証不備により機微情報が流出する可能性も

ID リンク・マネージャーおよびTIME CREATORの脆弱性の中でも特に深刻なのが、認証を適切に行わないことに起因する情報漏えいの危険性だ。攻撃者によって悪用されれば、データベース内の機微情報への不正アクセスや改ざんのリスクは高い。

また、認証なしでユーザ名の有無を参照される脆弱性は一見すると軽微に見えるが、攻撃者にとってはアカウント名を推測する手がかりになり得る。パスワードリスト攻撃など、他の手法と組み合わせることでアカウントへの不正ログインに悪用される可能性は排除できない。

認証やアクセス制御は、情報システムのセキュリティを確保する上で極めて重要な要素だ。脆弱性対策としてのパッチ適用に加え、日頃からの適切な設定と運用監視も併せて実施する必要がある。特権アカウントの管理方法や多要素認証の導入など、多層防御の視点からの見直しが望まれる。

おすすめのPython研修一覧

Python研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Python研修の一覧を見る

おすすめのDX研修一覧

DX研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

DX研修の一覧を見る

おすすめのJava研修一覧

Java研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

Java研修の一覧を見る

おすすめのJavaScript研修一覧

JavaScript研修を提供しているおすすめの企業・法人を一覧で掲載しております。

JavaScript研修の一覧を見る

trends編集部「K」の一言

今回のID リンク・マネージャーとTIME CREATORの脆弱性問題は、認証やアクセス制御の重要性を改めて浮き彫りにした。特にSaaSのようにインターネット経由でアクセス可能なシステムでは、堅牢な認証基盤の構築が不可欠だろう。多要素認証の採用など、アカウントの不正利用を防ぐための仕組み作りを急ぐ必要がある。

オンプレミス環境でもセキュリティ対策の緩みは許されない。自社で導入している製品やOSSライブラリに関する脆弱性情報を日頃から収集し、パッチ適用を迅速に行える体制整備が求められる。特にアクセス制御に関わる設定ミスは大きな穴になるため、定期的な点検や監査を欠かさないことが重要だ。

脆弱性対策には企業のリソースを投入せざるを得ないが、それ以上に情報漏えいによる損失は計り知れない。サイバー空間の安全を脅かすリスクは日々高まっており、セキュリティは経営課題として真剣に取り組むべき時代が到来している。システム開発者とユーザー企業がそれぞれの立場から脆弱性対策を強化し、デジタル社会の信頼を支えていくことが強く期待される。

また、脆弱性情報の開示と共有を通じて、ソフトウェア製品の品質向上を促すエコシステムの発展も急務だ。脅威の芽を早期に摘み取るには、セキュリティ研究者と開発者の協力関係の構築が不可欠である。バグバウンティ制度の普及をはじめ、発見者に適切なインセンティブを提供する仕組みについても、官民を挙げて検討すべき段階に来ているのではないだろうか。

References

  1. ^ JVN. 「JVN#65171386: ID リンク・マネージャーおよびFUJITSU Software TIME CREATORにおける複数の脆弱性」. https://jvn.jp/jp/JVN65171386/index.html, (参照 24-06-18).

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

ITやプログラミングに関するコラム


ITやプログラミングに関するニュース

ブログに戻る

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

コードキャンプDX人材育成研修 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア xコードキャンプIT・プログラミング研修事例/【IT新入社員研修】オンラインとオフラインの最適バランスを実現したFutureOneの導入事例 - IT・プログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/【新入社員研修】柔軟なハイブリッド型Java研修で実現した新卒20名の成長と成果|サークレイス株式会社 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/現場により近いところにデジタルを根付かせるDX基礎講座研修|株式会社ブリヂストン - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア コードキャンプIT・プログラミング研修事例/業務の効率化・DX推進に向けたIT人材育成への第一歩|株式会社カナエ - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア 企業・法人向けのIT・プログラミング研修 - ITやプログラミングを知って学べるコネクトメディア

新着記事

対象者別で探す

子供(小学生・中学生・高校生)向け
プログラミング教室検索する

子供(小学生・中学生・高校生)がロボットやプログラミング言語を学ぶことができるオフラインからオンラインスクールを検索、比較することが可能です。

子供(小学生・中学生・高校生)
プログラミング教室検索する

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する

日々、新しいITやプログラミング言語の情報が流れていきますが、特定の情報を時系列でニュースやコラムを確認することができます。

ITやプログラムなどの
最新情報を検索する