OpenAIは2025年3月25日、最新AI言語モデル「GPT-4o」にネイティブな画像生成機能「4o Image Generation」を統合したことを発表しました。[1]本機能はテキストの正確な描画能力と複雑な指示への忠実な対応力が特徴。これまでの画像生成AIに比べて突出した再現性を誇り、SNSでも話題となっています。
そこで今回は、ChatGPT 4oに追加された画像生成機能でどのような画像を作れるのか、具体例や作り方、プロンプトのコツについて詳しく解説します。
ChatGPT 4oで生成できる画像一覧
ChatGPT 4oに搭載された画像生成機能「4o Image Generation」で実際にどのような画像作れるのかまとめました。
ジブリ風の画像
ChatGPTに画像をアップロードし「読み込んだ画像をジブリ風にしてください。」と入力すると、下記のようにジブリ風画像を生成できます。
BEFORE

AFTER

特別なプロンプトは必要とせず、簡単な指示で高クオリティな画像を生成できます。
4コマ漫画

ChatGPTより
漫画にしたいセリフや内容をChatGPTへ入力し「4コマ漫画にしてください。」と指示するだけで漫画を生成できます。文字化けしている部分がいくつかありますが、8割以上のテキストが正確に表現されていることがわかります。
バナーやサムネイルの作成

ChatGPTより
プロンプトで人物や文字の位置、フォント、カラーを指定することでサムネイルやバナーを生成できます。バナーやサムネイルについては簡単なプロンプトだとシンプルな画像しか生成されないので、各要素の条件をYAML形式で指定することがおすすめです。
素材の作成

ChatGPTより
上記は「PC作業しているイラスト素材を作ってください。」というプロンプトで作成できた画像です。
LINEスタンプ
ラインスタンプ化したい画像を読み込んで「画像をLineスタンプにして、12種類のパターンを作ってください。」と指示することで、下記のようにLINEスタンプを作成できます。
BEFORE

AFTER

このようにChatGPT 4oの画像生成機能を使うことで、さまざまな用途に使える画像を作れることがわかります。
【ChatGPT 4o】画像生成機能の特徴とクオリティが高い理由
高クオリティな画像生成を実現できる「4o Image Generation」の特徴は下記の通りです。
テキストレンダリングの精度
これまでの画像生成AIは、テキストが文字化けのように表示されてるという課題がありました。GPT-4oの画像生成機能はこの問題を解決し、画像内にテキストを正確に配置できるのが特徴です。
看板やメニュー、招待状など文字情報を含む画像の作成が格段に向上し、テキスト入力も含めた画像生成ができるようになりました。
マルチターン生成による洗練
画像生成が言語モデルにネイティブに組み込まれたことで、自然な会話を通じて画像を段階的に洗練させられるようになりました。たとえばビデオゲームのキャラクターデザインを進化させながら、キャラクターの外観の一貫性を保つことが可能です。
正確な指示の遵守
GPT-4oは詳細な指示に忠実に従う能力を持っています。ほかのシステムが5〜8個の物体を扱うのに苦労する中、GPT-4oは10〜20個の異なる物体を正確に配置できるのが特徴dです。
オブジェクトとその特性、関係性の結びつきが強化されたことで、より細かい制御が可能になりました。
文脈学習能力
ユーザーがアップロードした画像を分析し、その詳細をシームレスに文脈に統合して画像生成に活かすことが可能です。
豊富な世界知識の活用
テキストと画像の知識をリンクすることで、より賢く効率的なモデルを実現しています。コードから画像生成やカクテルレシピの視覚化、天気インフォグラフィックなど、幅広い分野で専門知識を視覚化できます。
フォトリアリズムとスタイルの多様性
ChatGPT 4oの画像生成機能は、膨大な種類の画像スタイルでトレーニングされており、説得力のある画像を作成または変換できます。たとえばひとつの写真をジブリ風にしたり、ポラロイド風の画像にしたりできるのが特徴です。
このような高度な機能により、ユーザーの細かな要望や文脈に寄り添いながらリアルで魅力的、かつ多様なスタイルの画像を自由自在に生み出せるのが大きな特徴です。
【ChatGPT 4o】画像生成に必要な料金と利用制限
ChatGPT 4oの画像生成機能は、無料ユーザーでも利用できます。Open AIの公式サイトによると、3月25日からChatGPTのPlus、Pro、Team、無料ユーザー向けにデフォルトの画像生成ツールとして提供開始されているとのことです。[1]また、開発者向けAPIも数週間以内に公開される予定です。
利用制限については無料ユーザーだと1日3回まで、有料プラン向けの具体的な制限は提示されていませんが、連続で利用すると制限がかかることがあります。
また、Open AIのサムアルトマンCEOのツイートによると、画像生成機能の人気の高さから多くの方に利用され、GPUが溶けてしまう事態になっているようです。
it's super fun seeing people love images in chatgpt.
— Sam Altman (@sama) March 27, 2025
but our GPUs are melting.
we are going to temporarily introduce some rate limits while we work on making it more efficient. hopefully won't be long!
chatgpt free tier will get 3 generations per day soon.
この出来事から多くの人が、ChatGPT 4oの画像生成機能を使っていることが伺えます。需要次第で制限の範囲も変わる可能性があるので、引き続き公式のアナウンスに注目する必要がありそうですね。
【ChatGPT 4o】画像生成機能の始め方
画像生成機能は標準搭載されており、ChatGPT 4oのチャット欄に作りたい画像の内容を入力して「画像にして下さい」と指示するだけで始められます。

ChatGPTより
画像の読み込み機能も搭載されており、チャット欄の左下にある「+」をクリックして任意の場所から画像をアップロードできます。読み込んだ画像を参考に、ジブリや漫画風に変更することも可能です。
【ChatGPT 4o】画像生成機能でジブリ風の画像を作ってみた

ChatGPTより
ジブリ風にしたい画像を読み込み、プロンプトで「読み込んだ画像をジブリ調にしてください。」と入力して実行します。

ChatGPTより
すると上記のようにジブリ風の画像が作成できました。このようにシンプルな作業で高クオリティな画像を生成できるのが魅力です。
ChatGPTのアプリで画像生成する方法
ChatGPTのアプリで画像生成する方法は下記の通りです。
- ChatGPTのアプリを開き、AIモデルを「GPT-4o」に設定する
- チャット欄に作りたい画像の詳細情報を入力する
- 実行すると1分ほどで生成される。
上記はChatGPTのアプリで「漫画風のゴールデンレトリーバーの画像を作ってください。」というプロンプトで画像を生成した手順です。このようにアプリからでも簡単に利用できるので、ぜひ試してみて下さい。
ChatGPT 4oで画像生成できないときの対処法
ChatGPT 4oで画像が生成できない場合、いくつかの原因と対処法が考えられます。以下のポイントを確認してみましょう。
モデルの選択を確認する
画像生成機能は「GPT-4o」モデルでのみ利用できます。他のモデルを選んでいると画像生成は行えないため、チャット画面左上のモデル名が「GPT-4o」になっているか確認しましょう。
利用プランと生成回数制限を確認する
無料プランでは1日3回までの生成回数制限があります。有料プランでも短時間に大量の画像生成を行うと一時的に制限がかかることがあるため、制限が出た場合は少し時間を置いてから再試行してください。
プロンプト内容の見直し
暴力表現や成人向け、著作権侵害の恐れがある内容を含むプロンプトは画像生成が行えません。意図せずポリシーに触れていないか指示文を見直しましょう。
システム側の混雑やエラー
サーバー混雑や一時的な不具合により、画像生成ができない場合があります。その場合は少し時間を置いて再試行するか、ブラウザの再読み込みを行ってください。
ブラウザのキャッシュをクリアする
画像が生成されているのに表示されない場合は、ブラウザのキャッシュが原因のこともあります。キャッシュを削除し、ページを再読み込みすることで改善することがあります。
ChatGPT 4oで高クオリティ画像を作るプロンプトのコツ
ChatGPT 4oで高クオリティ画像を作るプロンプトのコツを下記にまとめました。
- 具体的な詳細を含めたプロンプト作成
- 段階的な改良アプローチ
- 不要要素の除外指示
- YAML形式で整理する
- プロンプトジェネレーターを活用する
具体的な詳細を含めたプロンプト作成
画像のビジョンが明確にある場合は、できるだけ多くの詳細を言葉で表現しましょう。たとえば「青いチャイナドレスの若い女性が上段蹴りをしている、お団子ヘアスタイル、ダイナミックなポーズ、イラスト調」のように、衣装やポーズ、髪型、画風などの要素を含めると理想に近い結果が得られます。
段階的な改良アプローチ
最初の生成結果が期待通りでなくても心配ありません。追加の会話を通じて「もっとイラスト調にしてください」「キャラクターを女性に変更してください」など、具体的な修正指示を出すことで徐々に理想の画像に近づけることができます。
不要要素の除外指示
「ネガティブプロンプト」を使って、避けたい要素を事前に指定しましょう。たとえば「オフィスで働く男性の画像を作成して、パソコンは含めないでください」と指示することで、特定の要素を排除した画像を生成できます。
YAML形式で整理する
複数の要素(人物、背景、雰囲気、文字配置など)を明確に伝えたいときは、YAML形式で整理するとより高精度に反映されます。
【サンプルコード】
人物:
性別: 女性
服装: 青いチャイナドレス
動作: ハイキック
背景:
場所: 夜の都市
雰囲気: ネオンが光る
スタイル: ジブリ風、イラスト調
テキスト:
内容: 「Fight!」
位置: 左上
フォント: 手書き風
この指定方法は特に、サムネイルやバナーなど複数の要素を利用する画像を生成する際に役立ちます
プロンプトジェネレーターを活用する
生成AIへの指示に最適化できる「プロンプトジェネレーター」を使うことで、効果的なプロンプトを自動生成させる方法も有効です。
たとえば「森の中の古い小屋」という簡単な指示から、「霧に包まれた神秘的な森の奥にある苔むした丸太小屋、朝日が木々の間から差し込み、煙突から薄い煙が立ち上る、細部が緻密な写実的画風、幻想的な雰囲気」といった詳細なプロンプトを提案してもらえます。

プロンプトジェネレーターは特に、プロンプト作成の経験が少ない方にとって助けになります。
ChatGPT 4oの画像生成における著作権について
ChatGPT 4oで生成した画像はOpenAIの規約上、原則としてユーザーが自由に利用できます。商用利用やSNS投稿、印刷物への使用も可能です。
ただし注意が必要なのは、生成された画像が既存の著作物と酷似している場合です。特に有名キャラクターや特定のアートスタイルを指定して作成した場合、意図せず他人の著作権を侵害してしまうリスクがあります。
商用で使用する場合は、生成画像が他人の権利を侵害していないか自分で確認することが重要です。元の作品に依存した画像(派生作品)と見なされる場合、法的トラブルになる可能性もあります。
安全に活用するためには入力プロンプトに他人の著作物や個人情報を含めないこと、生成した画像が既存作品と似ていないか確認すること、利用履歴を記録しておくことがおすすめです。
References
- ^ OpenAI. 「Introducing 4o Image Generation」. https://openai.com/index/introducing-4o-image-generation/, (参照 2025-03-30).