AdobeがAcrobatにFireflyを統合、PDF内で画像生成・編集が可能に

AdobeがAcrobatにFireflyを統合、PDF内で画像生成・編集が可能に

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【時間がない人向け】記事の3行要約

  • AcrobatにFireflyが統合され、PDFでの画像生成・編集が可能に
  • Edit ImageとGenerate Imageという2つの新機能が追加
  • 2024年6月18日から6月28日まで、Acrobat AI Assistant機能を無料で提供

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AdobeがAcrobatにFireflyを統合し画像生成機能を追加

Adobeは2024年6月18日、Acrobatに画像生成モデルFireflyを統合し、PDFでの画像生成・編集機能を追加した。ユーザーはアプリを離れることなく、Fireflyのテキストプロンプトを使って既存の画像を拡張したり、新しい画像を生成したりできるようになる。[1]

Edit ImageとGenerate Imageという2つの新機能も追加された。Edit Imageでは「Generative Fill」「Remove Background」「Erase」「Crop」といったツールを使って、PDFの画像コンテンツを手軽に追加・削除・修正できる。Generate ImageではFirefly Image 3モデルを利用して新しい画像をゼロから生成し、PDFの任意の場所に挿入可能だ。

これらの機能によって、セールスチームはテキスト中心の資料に画像を追加してインパクトを高めたり、プロモーション素材の背景を季節に合わせて変更したりと、PDF内で簡単に作成・編集できるようになった。クリエイティブな専門知識は必要ないため、誰でも簡単に使えるだろう。

Acrobat AI Assistantが複数ドキュメントの横断的な洞察を実現

Acrobat AI Assistantに複数のドキュメントにまたがる会話型の洞察機能が追加された。ユーザーは研究論文の執筆や試験勉強、データ分析、会議メモの確認など、様々なシーンで関連するPDF、Word、PowerPoint、テキストファイルなどをAI Assistantにドラッグ&ドロップし、それらの内容を横断的に理解・統合して質問に答えたり、コンテンツを生成したりできるようになった。

例えばマーケターがPDFやWord、PowerPointの複数ドキュメントからZ世代の顧客にリーチする方法を調べる際、それらをAI Assistantに読み込ませると「これらのドキュメントで提示されている主要なテーマを概説して」といった提案の質問が表示される。マーケターは自分でも「Z世代のソーシャルメディア利用習慣は?」など質問でき、AI Assistantは複数ドキュメントの情報を統合して回答し出典も明示される。

さらにAI Assistantの会議文字起こし機能が強化され、議論のトピックや要点、アクションアイテムを自動で要約してくれるようになった。議事録に目を通さなくても議論の内容を素早く把握し、チームの方向性を合わせることができる。

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無料トライアルやプライシング、セキュリティ対策も発表

AdobeはAcrobat AI Assistantの全機能を2024年6月18日から6月28日まで無料で提供するようだ。その後はReaderとAcrobatのユーザーがAI Assistant機能を追加料金でサブスクライブできるようになる。9月4日までのアーリーアクセス価格は、月額4.99ドルからとなっている。

一方、Acrobat StandardとProの個人ユーザーには、Edit ImageとGenerate Imageで使える月250クレジットが追加料金なしで提供される。これらのFirefly搭載機能は当初、デスクトップ版の英語でのみ利用可能だ。

また、AdobeはAI倫理原則に基づいてFireflyやAcrobat AI Assistantの機能を開発していることを強調した。ユーザーデータは学習に使わず、ライセンス取得済みのAdobe Stockなどの画像で商用利用にも安全なモデルを構築しているという。透明性のため生成コンテンツにはCreative Credentialsを添付しており、セキュリティプロトコルや信頼性向上、ガバナンス体制など、総合的なAIリスク管理アプローチを取っていると説明している。

trends編集部「K」の一言

FireflyのAcrobatへの統合は、PDFという日常的なドキュメントフォーマットにおける画像生成AIの実用的な応用例と言えるだろう。テキストプロンプトによる簡単な画像作成と編集がPDFで可能になったことは、ドキュメントアプリにおけるユーザー体験の大きな変革と言えるだろう。

また、Acrobat AI Assistantが提供する複数のPDFやOfficeドキュメントを横断した会話型の洞察機能は、情報の探索と統合、生産性向上に大きく役立つはずだ。分散したデータソースから必要な情報をすばやく見つけ出し、自然言語でやり取りしながら新たな知見を得られることは、ナレッジワーカーの創造性を大いに刺激するだろう。

さらに、AI倫理原則へのコミットメントと透明性確保の取り組みは、生成系AIの民主化と普及に不可欠だ。ユーザーデータを学習に使わず、使用する学習データの出所を明らかにし、生成物にクレジットを付与する姿勢は非常に素晴らしい。AIのブラックボックス化を避け、説明責任を果たす努力は今後ますます重要になるはずだ。

AdobeがPDFという馴染み深いフォーマットで生成AIの実力を示したことで、この分野の健全な発展と競争が促されることを期待したい。情報の信頼性と完全性を担保しつつ、誰もが手軽に生成AIの恩恵を受けられる時代の到来を予感させる出来事だったのではないかと思う。

References

  1. ^ Adobe. 「 Adobe - Adobe Reimagines PDFs by Integrating Adobe Firefly into Acrobat and Adding Support for Chat Across Multiple Documents in Acrobat AI Assistant 」. https://news.adobe.com/news/news-details/2024/Adobe-Reimagines-Acrobat-Bringing-Firefly-AI-to-PDFs-and-Expanding-Use-Across-More-Document-Types/default.aspx, (参照 24-06-18).

※上記コンテンツの内容やソースコードはAIで確認・デバッグしておりますが、間違いやエラー、脆弱性などがある場合は、コメントよりご報告いただけますと幸いです。

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